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第63話 準決勝第一試合エドワード
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日を改めて行われる準決勝第一試合も、前日の一回戦同様正午から行われた。
その日もまた快晴であった。かなり暑かった。だが、その暑さにも関わらず、大勢の人々が闘技場(コロシアム)には詰め寄せてきた。
『いよいよ始まりますはこの剣神武闘会の準決勝第一試合です! 残すところこの剣神武闘会もたった三戦になります! 剣神武闘会には三位決定戦はないため、泣いても笑っても残り三戦! そして敗戦すれば選手はそれで敗退という事になります!』
実況(アナウンス)が響き渡る。
『本日はかなり気温が高い、しかも正午からという最も気温が高くなりやすい時間帯に試合は行われます! ですが見てください! この超満員の闘技場(コロシアム)を! 暑いにも関わらず、大勢の人々が詰め寄せています! 事前販売のチケットも当日チケットも完売しております!」
試合前のつなぎという事もあるだろう。実況(アナウンス)が適当な事を言って場を繋げていた。
やはり無言になると場のテンションが白けるからだろう。
『これより行われます、準決勝第一試合は今大会屈指の好カード! そして因縁の対決になります! そう、血こそ通ってはいないものの、実の兄弟の対決だからです!」
煙が噴出される。
「な、なんだこの煙は、火事か? けむっ、ごほごほっ!」
「馬鹿。火事なわけあるか、演出だよ。ごほごほっ!」
観客は煙たそうだった。
やはり準決勝という事で相当に気合が入っているのだろう。演出で煙が発せられた。そして、その煙の中から一人の少年が姿を現す。
目つきの鋭い、嫌味な顔をした少年。
その名をエドワード・ユグドラシル。ソルの義弟である。
『まず一人目の選手を紹介します! ソル選手の義弟のエドワード選手です。エドワード選手は今より半年程前に『久遠の剣聖』のスキルを授かり、そこから剣の頭角を現しました。そして今では養子の身ながら、高名なユグドラシル家の次期当主として有力視されている存在です!』
エドワードの紹介がされる。
「頼んだぞ! エドワード! わしの判断が決して間違ったものではない事を証明してみせよ!」
間近の応援席には父であるカイの姿があった。母の姿はない。母ミリアはソルを生んですぐに他界しているのである。それがソルに実の弟がいない理由でもあった。ミリアを愛していたカイはどうしても他の者を妻として娶る事ができなかったのである。
その為、エドがユグドラシル家の養子に取られたのである。
「へっ……わかってますよ。義父さん。俺が兄貴の奴をコテンパンに伸してやりますよ! 勝つのは兄貴じゃない。あんな【レベル0】なんて外れスキルを授かった無能に俺が負けるはずがない。勝つのは俺なんですから」
エドは余裕の笑みを浮かべる。
『そしてそのエドワード選手と対戦しますのが、続いて登場されるソル選手です!』
ソルが入場してくる時も、煙が放たれた。煙幕のような煙。そして、ソルもまた登場する。
二人はにらみ合うようして向かい合った。
『ソル選手はエドワード選手のお兄さんです。スキル継承の儀で【レベル0】というレベルの上がらない外れスキルを授かったそうです。そして、この半年間、失踪を続けていたそうです。そんな不遇な身の上ながら、突如、彗星のようにこの剣神武闘会に登場しましたソル選手。その破竹の快進撃は皆さまの記憶に鮮烈に残っている事でしょう!』
「ああ……凄かったよな、どの試合も」
「最初はまぐれだと思ってたけどさ。まぐれなんて、2回も3回も続くわけがねぇ。だから俺達も次第に、あの【レベル0】と呼ばれ蔑まれていた、ソルの実力に気づき始めた。あいつはただの【レベル0】じゃねぇ! あのソルは本物の実力者だって事にな!」
「そうだな……俺達の目は節穴だった。前評判やレッテルなんて関係ねぇ! 今俺達が目の前で見ている出来事が全てだ! 強い奴が勝つんじゃねぇ! 勝った奴が強いんだ! あのソルの強さは間違いない! あのエドワードだって、ソルが相手じゃ勝負がどっちに転がるかわかららねぇ」
「ちっ……」
観客達がソルを持ち上げている事に対して、エドは不愉快そうに舌打ちをした。
「どいつもこいつもこんな【レベル0】の無能兄貴の事を持ち上げやがって。挙句の果てに俺が勝てるかどうかわからないだと? ふざけるなっ! 勝つのは俺様に決まってるだろうが! 証明してやるよ! 目の前にいるのがただの【レベル0】の無能兄貴だって事をなっ!」
エドは剣を抜く。その剣はユグドラシル家に代々伝わる聖剣デュランダルである。カイがエドにこの聖剣を授けたという事は家督を継がせる気持ちが本物である事を示していた。
そして、ソルは魔剣ラグナロクを構える。
「エド、いつまでも人をレベルだけで判断するのはやめろ……。レベルを上げる事だけが強さに至る唯一の方法じゃない」
「へっ! 言うじゃねぇかよ! この【レベル0】の無能兄貴が! てめぇがどれだけの事をしてきたか知らねぇけどよ! 今までの事がただの徒労だったって事、この俺が証明してやるよ!」
エドが啖呵を切る。
『両者! 剣を構えました! 準備はよさそうですね! 会場の皆さんも心の準備はどうですか!?』
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
地鳴りのような声が響く。意味はよくわからないが、気迫のようなものが伝わってきた。観客達は皆、試合が始まるのを今か今かと待っている様子だ。
『皆さまの早く試合を見たい気持ちはわかりました! それでは始めます! 準決勝第一試合! ソル選手VSエドワード選手の兄弟対決!』
ゴン! ゴングとなる鐘が鳴らされた。
『さあ! 試合が始まりました!』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「はああああああああああああああああああああああああああああああ!
!」
ソルとエドの剣が激しくぶつかり合う。
キィン!
甲高い音が闘技場(コロシアム)に響き渡った。
その日もまた快晴であった。かなり暑かった。だが、その暑さにも関わらず、大勢の人々が闘技場(コロシアム)には詰め寄せてきた。
『いよいよ始まりますはこの剣神武闘会の準決勝第一試合です! 残すところこの剣神武闘会もたった三戦になります! 剣神武闘会には三位決定戦はないため、泣いても笑っても残り三戦! そして敗戦すれば選手はそれで敗退という事になります!』
実況(アナウンス)が響き渡る。
『本日はかなり気温が高い、しかも正午からという最も気温が高くなりやすい時間帯に試合は行われます! ですが見てください! この超満員の闘技場(コロシアム)を! 暑いにも関わらず、大勢の人々が詰め寄せています! 事前販売のチケットも当日チケットも完売しております!」
試合前のつなぎという事もあるだろう。実況(アナウンス)が適当な事を言って場を繋げていた。
やはり無言になると場のテンションが白けるからだろう。
『これより行われます、準決勝第一試合は今大会屈指の好カード! そして因縁の対決になります! そう、血こそ通ってはいないものの、実の兄弟の対決だからです!」
煙が噴出される。
「な、なんだこの煙は、火事か? けむっ、ごほごほっ!」
「馬鹿。火事なわけあるか、演出だよ。ごほごほっ!」
観客は煙たそうだった。
やはり準決勝という事で相当に気合が入っているのだろう。演出で煙が発せられた。そして、その煙の中から一人の少年が姿を現す。
目つきの鋭い、嫌味な顔をした少年。
その名をエドワード・ユグドラシル。ソルの義弟である。
『まず一人目の選手を紹介します! ソル選手の義弟のエドワード選手です。エドワード選手は今より半年程前に『久遠の剣聖』のスキルを授かり、そこから剣の頭角を現しました。そして今では養子の身ながら、高名なユグドラシル家の次期当主として有力視されている存在です!』
エドワードの紹介がされる。
「頼んだぞ! エドワード! わしの判断が決して間違ったものではない事を証明してみせよ!」
間近の応援席には父であるカイの姿があった。母の姿はない。母ミリアはソルを生んですぐに他界しているのである。それがソルに実の弟がいない理由でもあった。ミリアを愛していたカイはどうしても他の者を妻として娶る事ができなかったのである。
その為、エドがユグドラシル家の養子に取られたのである。
「へっ……わかってますよ。義父さん。俺が兄貴の奴をコテンパンに伸してやりますよ! 勝つのは兄貴じゃない。あんな【レベル0】なんて外れスキルを授かった無能に俺が負けるはずがない。勝つのは俺なんですから」
エドは余裕の笑みを浮かべる。
『そしてそのエドワード選手と対戦しますのが、続いて登場されるソル選手です!』
ソルが入場してくる時も、煙が放たれた。煙幕のような煙。そして、ソルもまた登場する。
二人はにらみ合うようして向かい合った。
『ソル選手はエドワード選手のお兄さんです。スキル継承の儀で【レベル0】というレベルの上がらない外れスキルを授かったそうです。そして、この半年間、失踪を続けていたそうです。そんな不遇な身の上ながら、突如、彗星のようにこの剣神武闘会に登場しましたソル選手。その破竹の快進撃は皆さまの記憶に鮮烈に残っている事でしょう!』
「ああ……凄かったよな、どの試合も」
「最初はまぐれだと思ってたけどさ。まぐれなんて、2回も3回も続くわけがねぇ。だから俺達も次第に、あの【レベル0】と呼ばれ蔑まれていた、ソルの実力に気づき始めた。あいつはただの【レベル0】じゃねぇ! あのソルは本物の実力者だって事にな!」
「そうだな……俺達の目は節穴だった。前評判やレッテルなんて関係ねぇ! 今俺達が目の前で見ている出来事が全てだ! 強い奴が勝つんじゃねぇ! 勝った奴が強いんだ! あのソルの強さは間違いない! あのエドワードだって、ソルが相手じゃ勝負がどっちに転がるかわかららねぇ」
「ちっ……」
観客達がソルを持ち上げている事に対して、エドは不愉快そうに舌打ちをした。
「どいつもこいつもこんな【レベル0】の無能兄貴の事を持ち上げやがって。挙句の果てに俺が勝てるかどうかわからないだと? ふざけるなっ! 勝つのは俺様に決まってるだろうが! 証明してやるよ! 目の前にいるのがただの【レベル0】の無能兄貴だって事をなっ!」
エドは剣を抜く。その剣はユグドラシル家に代々伝わる聖剣デュランダルである。カイがエドにこの聖剣を授けたという事は家督を継がせる気持ちが本物である事を示していた。
そして、ソルは魔剣ラグナロクを構える。
「エド、いつまでも人をレベルだけで判断するのはやめろ……。レベルを上げる事だけが強さに至る唯一の方法じゃない」
「へっ! 言うじゃねぇかよ! この【レベル0】の無能兄貴が! てめぇがどれだけの事をしてきたか知らねぇけどよ! 今までの事がただの徒労だったって事、この俺が証明してやるよ!」
エドが啖呵を切る。
『両者! 剣を構えました! 準備はよさそうですね! 会場の皆さんも心の準備はどうですか!?』
「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
地鳴りのような声が響く。意味はよくわからないが、気迫のようなものが伝わってきた。観客達は皆、試合が始まるのを今か今かと待っている様子だ。
『皆さまの早く試合を見たい気持ちはわかりました! それでは始めます! 準決勝第一試合! ソル選手VSエドワード選手の兄弟対決!』
ゴン! ゴングとなる鐘が鳴らされた。
『さあ! 試合が始まりました!』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「はああああああああああああああああああああああああああああああ!
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ソルとエドの剣が激しくぶつかり合う。
キィン!
甲高い音が闘技場(コロシアム)に響き渡った。
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