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本編
前公爵夫妻の死の謎②
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「そろそろ、時間切れみたいだね。二人で居るところを見られたらお互い面倒だろうし、僕は行くよ」
そう言うが早いか、義弟は席を立った。
声のした方向とは真逆へ足を向け、さっさと立ち去ろうとする。
が、こちらの視界から消える直前……彼は一瞬だけ足を止めた。
「もし、兄さんの傍に居るのが苦痛になったら……離婚したくなったら、いつでも連絡して。力になるよ」
『僕は義姉さんの味方だ』と告げ、義弟は今度こそこの場を後にする。
と同時に、私は大きく息を吐いた。
『ただ単に“離婚しろ”と迫るのではなく、協力までしてくれるのか……』と考えながら。
思った以上に義弟が本気であることを悟る中、ベロニカが姿を現す。
「ここにいらっしゃったんですね、奥様!」
『探しましたよ~!』と言い、ベロニカは肩の力を抜いた。
「なかなかお戻りになられないので、心配しました!」
「ごめんなさい。花を眺めながら、ちょっとボーッとしていたの」
義弟との接触は一先ず伏せて会話し、私はベンチから立ち上がる。
その際、腰まであるピンク髪がサラリと揺れた。
「日差しも強くなってきたし、今日はもう部屋に戻るわ」
────と、宣言した数時間後。
私は自室のベッドに寝転がって、ひたすら義弟の話を脳内で反芻していた。
悶々とした気持ちを抱えながら。
実を言うと、旦那様が前公爵夫妻を殺したかもしれない話は何度か耳にしていた。
だって、噂好きの貴族達が口を揃えてそう言うんだもの。
公には、『突然死』としか明かされていないのに。
まあ、夫婦が同じ日に命を落として私生児が爵位を継いだなら、色々勘繰りたくなる気持ちも分かるけど。
でも、旦那様は皇室の調査も入った上で白だと判断された。
もし、黒なら迷わず死刑を言い渡されていた筈だから。
なので、今まで『所詮、噂に過ぎない』と思って気にしてなかったけど……
「……義弟のフェリクス様まで、真相を知らされていないのはどうも引っ掛かる」
口元に手を当てて思い悩み、私は天井を見上げた。
そう言うが早いか、義弟は席を立った。
声のした方向とは真逆へ足を向け、さっさと立ち去ろうとする。
が、こちらの視界から消える直前……彼は一瞬だけ足を止めた。
「もし、兄さんの傍に居るのが苦痛になったら……離婚したくなったら、いつでも連絡して。力になるよ」
『僕は義姉さんの味方だ』と告げ、義弟は今度こそこの場を後にする。
と同時に、私は大きく息を吐いた。
『ただ単に“離婚しろ”と迫るのではなく、協力までしてくれるのか……』と考えながら。
思った以上に義弟が本気であることを悟る中、ベロニカが姿を現す。
「ここにいらっしゃったんですね、奥様!」
『探しましたよ~!』と言い、ベロニカは肩の力を抜いた。
「なかなかお戻りになられないので、心配しました!」
「ごめんなさい。花を眺めながら、ちょっとボーッとしていたの」
義弟との接触は一先ず伏せて会話し、私はベンチから立ち上がる。
その際、腰まであるピンク髪がサラリと揺れた。
「日差しも強くなってきたし、今日はもう部屋に戻るわ」
────と、宣言した数時間後。
私は自室のベッドに寝転がって、ひたすら義弟の話を脳内で反芻していた。
悶々とした気持ちを抱えながら。
実を言うと、旦那様が前公爵夫妻を殺したかもしれない話は何度か耳にしていた。
だって、噂好きの貴族達が口を揃えてそう言うんだもの。
公には、『突然死』としか明かされていないのに。
まあ、夫婦が同じ日に命を落として私生児が爵位を継いだなら、色々勘繰りたくなる気持ちも分かるけど。
でも、旦那様は皇室の調査も入った上で白だと判断された。
もし、黒なら迷わず死刑を言い渡されていた筈だから。
なので、今まで『所詮、噂に過ぎない』と思って気にしてなかったけど……
「……義弟のフェリクス様まで、真相を知らされていないのはどうも引っ掛かる」
口元に手を当てて思い悩み、私は天井を見上げた。
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