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本編
再会と脱出《クラリス side》②
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「なら、まずはここを出ないと。囚われのお姫様のままじゃ、何も出来ないからね」
『多少の無茶はしなきゃ』と主張するウィルに、私は
「ええ、そうね!行きましょう!」
と、即答した。
『私が間違っていたわ!』と謝りながら彼の手を取り、早くここから出るよう頼む。
と同時に、ウィルは私のことをお姫様抱っこした。
かと思えば、開けっ放しの扉から廊下に出て隣室へ移る。
そして、素早く窓を開けると、前回のように飛び降りた。
「一応、これ被っていてね」
ウィルは懐から頭巾を取り出し、こちらに手渡す。
『顔だけでも隠して』と述べる彼を前に、私はソレを装着した。
さすがの私も素顔を晒したまま行動するのは不味い、と理解出来るので。
前回はローブ姿だったから問題なかったけど、今回は普通のドレス姿だから。結構目立つ。
などと考えていると、ウィルが柵を飛び越えて屋敷の敷地から出た。
前回と同じ逃走経路を辿る彼は、人気のないところに停められた馬車へ乗り込む。
あら、準備がいいわね。
また運搬業を担う友人から、貸してもらったのかしら?
駆け落ちのときにウィルの言っていた説明を思い返し、私はシートに座った。
────と、ここで彼が何かを差し出す。
「これ、良かったら食べて。あと、走行中は小窓のカーテンを開けないようにね」
『誰かに君の顔を見られるかもしれないから』と言い、ウィルはそっと眉尻を下げる。
窮屈な思いをさせて申し訳ない、と感じているのだろう。
そんなこと、気にしなくていいのに。
『脱出を望んだのは、私なんだから』と思いつつ、差し出されたものを受け取る。
これは……飴かしら?
小さな包みに入った球体を見下ろし、私はパチパチと瞬きを繰り返す。
今までウィルからお菓子をもらったことなんてなかったので、驚いてしまって。
『弱気になっている私を気遣ってくれたのかな?』と考える中、彼は馬車を降りた。
恐らく、御者台の方へ行くつもりなんだろう。
ここには、ウィル以外馬車を操れる者が居ないから。
『何から何まで任せてしまって、悪いわね』と思いながら、私は飴を舐める。
せっかくの厚意を無下にするのは、気が引けて。
「ん……?なんか、不思議な味」
砂糖や果実とは少し違う甘さに、私は小首を傾げる。
『平民向けのお菓子って、結構独特なのね』と思案し、コロコロと飴玉を転がした。
────すると、徐々に瞼が重くなってくる。
あ、れ……急に眠気が……さっきまで、何ともなかったのに。
意識が沈んでいく感覚を前に、私は『どうして……』と疑問を抱いた。
が、答えを見つけるよりも先に眠ってしまう。
そして、次に目を覚ますと────全く知らない場所に居た。
『多少の無茶はしなきゃ』と主張するウィルに、私は
「ええ、そうね!行きましょう!」
と、即答した。
『私が間違っていたわ!』と謝りながら彼の手を取り、早くここから出るよう頼む。
と同時に、ウィルは私のことをお姫様抱っこした。
かと思えば、開けっ放しの扉から廊下に出て隣室へ移る。
そして、素早く窓を開けると、前回のように飛び降りた。
「一応、これ被っていてね」
ウィルは懐から頭巾を取り出し、こちらに手渡す。
『顔だけでも隠して』と述べる彼を前に、私はソレを装着した。
さすがの私も素顔を晒したまま行動するのは不味い、と理解出来るので。
前回はローブ姿だったから問題なかったけど、今回は普通のドレス姿だから。結構目立つ。
などと考えていると、ウィルが柵を飛び越えて屋敷の敷地から出た。
前回と同じ逃走経路を辿る彼は、人気のないところに停められた馬車へ乗り込む。
あら、準備がいいわね。
また運搬業を担う友人から、貸してもらったのかしら?
駆け落ちのときにウィルの言っていた説明を思い返し、私はシートに座った。
────と、ここで彼が何かを差し出す。
「これ、良かったら食べて。あと、走行中は小窓のカーテンを開けないようにね」
『誰かに君の顔を見られるかもしれないから』と言い、ウィルはそっと眉尻を下げる。
窮屈な思いをさせて申し訳ない、と感じているのだろう。
そんなこと、気にしなくていいのに。
『脱出を望んだのは、私なんだから』と思いつつ、差し出されたものを受け取る。
これは……飴かしら?
小さな包みに入った球体を見下ろし、私はパチパチと瞬きを繰り返す。
今までウィルからお菓子をもらったことなんてなかったので、驚いてしまって。
『弱気になっている私を気遣ってくれたのかな?』と考える中、彼は馬車を降りた。
恐らく、御者台の方へ行くつもりなんだろう。
ここには、ウィル以外馬車を操れる者が居ないから。
『何から何まで任せてしまって、悪いわね』と思いながら、私は飴を舐める。
せっかくの厚意を無下にするのは、気が引けて。
「ん……?なんか、不思議な味」
砂糖や果実とは少し違う甘さに、私は小首を傾げる。
『平民向けのお菓子って、結構独特なのね』と思案し、コロコロと飴玉を転がした。
────すると、徐々に瞼が重くなってくる。
あ、れ……急に眠気が……さっきまで、何ともなかったのに。
意識が沈んでいく感覚を前に、私は『どうして……』と疑問を抱いた。
が、答えを見つけるよりも先に眠ってしまう。
そして、次に目を覚ますと────全く知らない場所に居た。
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