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本編
建国記念パーティー③
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「長話に付き合わせて、悪かったわね。そろそろ、会場へ戻りましょう」
『パーティーの開始時刻まで、もう五分もないわ』と述べる姉に、私は小さく頷いた。
そして、彼女の手を取って立ち上がると、控え室を後にする。
『確か、こっちだったわね』と来た道を思い出しながら、会場へ戻った。
すると、直ぐに夫や両親と合流する。
どうやら、出入り口付近で私達のことを待っていたらしい。
「では、また後ほど」
「ああ」
父と夫は手短に挨拶を済ませ、それぞれ移動していく。
なので、我々女性陣も各々の家族のあとについていった。
────と、ここで衛兵が声を張り上げる。
「ご来場の皆様、静粛に願います!」
途端に静まり返る会場を前に、衛兵は背筋を伸ばした。
「────アヴニール帝国の小太陽であらせられるシャノン・ルス・アヴニール皇太子殿下と、アヴニール帝国の輝く星であるデニス・ターラー・アヴニール第二皇子殿下のご入場です!」
その言葉を合図に、観音開きの扉は開け放たれた。
と同時に、金髪翠眼の男性と赤髪碧眼の男性が姿を現す。
煌びやかな衣装に身を包む二人は、お辞儀する私達を尻目に歩き出した。
奥にある玉座を目指して。
場所が謁見の間だからか、春の祝賀会のときよりずっと緊張するわね。
などと考えていると、前を通り過ぎていった二つの足音が止んだ。
「楽にしてくれて、構わないよ」
聞き覚えのある優しい声に促され、私達は顔を上げる。
すると、玉座の前に立つシャノン皇太子殿下の姿が目に入った。
「アヴニール帝国を支える英雄達よ、今日は集まってくれてありがとう。共に国の誕生を祝えること、嬉しく思うよ。無事にまた一つ年を重ねられたのも、君達のおかげだ。こうやって、来年も一緒に歴史を紡いでいこう」
帝国の安寧を守り続けていきたい意向を示し、シャノン皇太子殿下は穏やかに微笑む。
会場に居る貴族達の顔を順番に眺めながら。
「それでは、心行くまでパーティーを楽しんでくれたまえ」
『パーティーの開始時刻まで、もう五分もないわ』と述べる姉に、私は小さく頷いた。
そして、彼女の手を取って立ち上がると、控え室を後にする。
『確か、こっちだったわね』と来た道を思い出しながら、会場へ戻った。
すると、直ぐに夫や両親と合流する。
どうやら、出入り口付近で私達のことを待っていたらしい。
「では、また後ほど」
「ああ」
父と夫は手短に挨拶を済ませ、それぞれ移動していく。
なので、我々女性陣も各々の家族のあとについていった。
────と、ここで衛兵が声を張り上げる。
「ご来場の皆様、静粛に願います!」
途端に静まり返る会場を前に、衛兵は背筋を伸ばした。
「────アヴニール帝国の小太陽であらせられるシャノン・ルス・アヴニール皇太子殿下と、アヴニール帝国の輝く星であるデニス・ターラー・アヴニール第二皇子殿下のご入場です!」
その言葉を合図に、観音開きの扉は開け放たれた。
と同時に、金髪翠眼の男性と赤髪碧眼の男性が姿を現す。
煌びやかな衣装に身を包む二人は、お辞儀する私達を尻目に歩き出した。
奥にある玉座を目指して。
場所が謁見の間だからか、春の祝賀会のときよりずっと緊張するわね。
などと考えていると、前を通り過ぎていった二つの足音が止んだ。
「楽にしてくれて、構わないよ」
聞き覚えのある優しい声に促され、私達は顔を上げる。
すると、玉座の前に立つシャノン皇太子殿下の姿が目に入った。
「アヴニール帝国を支える英雄達よ、今日は集まってくれてありがとう。共に国の誕生を祝えること、嬉しく思うよ。無事にまた一つ年を重ねられたのも、君達のおかげだ。こうやって、来年も一緒に歴史を紡いでいこう」
帝国の安寧を守り続けていきたい意向を示し、シャノン皇太子殿下は穏やかに微笑む。
会場に居る貴族達の顔を順番に眺めながら。
「それでは、心行くまでパーティーを楽しんでくれたまえ」
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