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番外編
休暇明け《ロルフ side》
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────休暇明けの朝。
僕は通常より早い時間帯にラニット公爵家へ行き、執務室に繋がる道を歩いていた。
ここ一週間しっかり休んだおかげで、体調は万全。
今なら、四徹してもピンピンしている自信がある。
だから────休暇の間に溜まった仕事だって、問題なく処理出来る筈だ。
『どんな書類の山が出来ていても、大丈夫!』と奮起し、僕は部屋の扉をノックした。
「公爵様、ロルフです」
「入れ」
直ぐに入室の許可が出され、僕はちょっとだけ身を引き締める。
久々だと、やっぱり緊張してしまって。
『あと、何か小言を言われそうだし……』と身構えつつ、僕は一つ深呼吸した。
「失礼します」
意を決して扉を開け、僕は中へ足を踏み入れる。
と同時に、目を剥いた。
何故なら────執務室に並んでいた書類の山が、予想の半分以下だったから。
『あ、あれ?』と困惑する僕は、とりあえず近くの書類を覗き込む。
「しょ、処理し終わっている……」
しっかり押印までされたソレを前に、僕は他の書類も確認した。
その結果、中間決算に関する仕事はほとんど終了していることが判明。
「ちょっ……一体、どうしたんですか!?あの量を一人でこなすのは、至難の業かと思いますが!」
『どこかに応援でも頼んだのか』と思案しながら、僕は公爵様の方を振り向いた。
すると、彼は書面から顔を上げることなくこう答える。
「レイチェルが協力を申し出た影響だ」
「えっ!?奥様が!?」
思わず聞き返す僕に対し、公爵様は小さく首を縦に振る。
「ああ。ここ一週間、普段のロルフ並みに働いていたぞ。だから、もう貴様は────用済みかもしれないな」
「はい……!?」
堪らず大声を上げ、僕はゆらゆらと瞳を揺らした。
まさか、ここで解雇を仄めかされるとは思ってなかったため。
き、きっと冗談……だよな?いや、公爵様の性格なら本気でもおかしくない……。
堅物という言葉がよく似合う普段の公爵様を思い浮かべ、僕はサァーッ青ざめる。
と同時に、勢いよく身を乗り出した。
「か、考え直してください、公爵様!確かに奥様の事務処理能力には舌を巻くものがありますが、毎日のように働いてもらうのは無理があると思います!普通の人より、多くの睡眠を必要とする方ですから!」
『燃費が悪い』と主張し、僕は自身の胸元に手を添える。
「なので、奥様のお力は非常時のみ活用して普段は僕を使うのが良いかと!」
『解雇は早計!』と必死にアピールする僕に、公爵様はチラリと視線だけ向けた。
「そうだな。レイチェルに負担を掛けるのは、私の本意じゃない。だから────貴様がきちんと働け」
『もう二度とレイチェルの手を煩わせることがないようにしろ』と告げる公爵様に、僕は
「はい!」
と、大きく頷いた。
こちらとしても、奥様には今後とも惰眠を貪ってほしかったので。
『じゃないと、僕の仕事がなくなる!』と危機感を抱きつつ、仕事に取り掛かる。
そして、通常の五倍ほど多く働いた。
僕は通常より早い時間帯にラニット公爵家へ行き、執務室に繋がる道を歩いていた。
ここ一週間しっかり休んだおかげで、体調は万全。
今なら、四徹してもピンピンしている自信がある。
だから────休暇の間に溜まった仕事だって、問題なく処理出来る筈だ。
『どんな書類の山が出来ていても、大丈夫!』と奮起し、僕は部屋の扉をノックした。
「公爵様、ロルフです」
「入れ」
直ぐに入室の許可が出され、僕はちょっとだけ身を引き締める。
久々だと、やっぱり緊張してしまって。
『あと、何か小言を言われそうだし……』と身構えつつ、僕は一つ深呼吸した。
「失礼します」
意を決して扉を開け、僕は中へ足を踏み入れる。
と同時に、目を剥いた。
何故なら────執務室に並んでいた書類の山が、予想の半分以下だったから。
『あ、あれ?』と困惑する僕は、とりあえず近くの書類を覗き込む。
「しょ、処理し終わっている……」
しっかり押印までされたソレを前に、僕は他の書類も確認した。
その結果、中間決算に関する仕事はほとんど終了していることが判明。
「ちょっ……一体、どうしたんですか!?あの量を一人でこなすのは、至難の業かと思いますが!」
『どこかに応援でも頼んだのか』と思案しながら、僕は公爵様の方を振り向いた。
すると、彼は書面から顔を上げることなくこう答える。
「レイチェルが協力を申し出た影響だ」
「えっ!?奥様が!?」
思わず聞き返す僕に対し、公爵様は小さく首を縦に振る。
「ああ。ここ一週間、普段のロルフ並みに働いていたぞ。だから、もう貴様は────用済みかもしれないな」
「はい……!?」
堪らず大声を上げ、僕はゆらゆらと瞳を揺らした。
まさか、ここで解雇を仄めかされるとは思ってなかったため。
き、きっと冗談……だよな?いや、公爵様の性格なら本気でもおかしくない……。
堅物という言葉がよく似合う普段の公爵様を思い浮かべ、僕はサァーッ青ざめる。
と同時に、勢いよく身を乗り出した。
「か、考え直してください、公爵様!確かに奥様の事務処理能力には舌を巻くものがありますが、毎日のように働いてもらうのは無理があると思います!普通の人より、多くの睡眠を必要とする方ですから!」
『燃費が悪い』と主張し、僕は自身の胸元に手を添える。
「なので、奥様のお力は非常時のみ活用して普段は僕を使うのが良いかと!」
『解雇は早計!』と必死にアピールする僕に、公爵様はチラリと視線だけ向けた。
「そうだな。レイチェルに負担を掛けるのは、私の本意じゃない。だから────貴様がきちんと働け」
『もう二度とレイチェルの手を煩わせることがないようにしろ』と告げる公爵様に、僕は
「はい!」
と、大きく頷いた。
こちらとしても、奥様には今後とも惰眠を貪ってほしかったので。
『じゃないと、僕の仕事がなくなる!』と危機感を抱きつつ、仕事に取り掛かる。
そして、通常の五倍ほど多く働いた。
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