8 / 98
第一章
公爵の不安
しおりを挟む
『ここは私がしっかりしなきゃ』と思い立ち、力を振り絞って椅子から降りる。
正直立っているのも辛い状態だが、母の手を借りる訳にはいかないため踏ん張った。
「目障り……のようでしたら……私は部屋へ……戻りま……っ!」
凍死寸前なのか視界が霞み、意識を保つのもやっとの有り様に……。
ついに立っていられなくなり、私は両膝をついて倒れる。
すると、母が『きゃぁぁぁあ!!』と悲鳴を上げた。
「リディア……リディア!」
半狂乱になりながらしゃがみ込む彼女に、私は精一杯の笑顔を向ける。
「わた、し……のことは、いい……から……家族仲良く……」
『どうか、いがみ合わないでほしい』と願い、私は何とか声を絞り出した。
その瞬間、意識が途切れる。
そして、気づいた時には────自室のベッドの上に居た。
良かった……死んでなかった。
リディアから受け継いだ人生を一年持たずにダメにしたのかと思って、ちょっと焦ったわ。
ホッと息を吐き出す私はのそのそと起き上がり、辺りを見回す。
私を温めるためか暖炉に火が灯っており、毛布やパジャマも冬用になっていた。
おかげで体はポカポカである。
でも────凄く怠い。
『風邪でも引いたのかしら?』と思案していると、
「────おい」
真横から声を掛けられた。
反射的にそちらへ視線を向けると────仏頂面の公爵が目に入る。
どういう訳か服も髪もボロボロだが、それ以外は気を失う前と何も変わらない。
「具合はどうだ」
体調を気遣っているのか、それとも死ぬまでのカウントダウンを始めているのか……公爵は予想外の質問を投げかけてきた。
無表情なため何を考えているのか、さっぱり分からないが……一先ず正直に答える。
「体が怠いことを除けば、至って元気です」
「そうか。まあ、ルーナが付きっきりで看病したのだから当然だ」
まさかの妻自慢を始めた公爵に、私は面食らう。
使用人達の話から愛妻家なのは知っていたが、惚気られるとは思ってなかった。
『いつも、この調子なのか?』と苦笑しつつ、私は居住まいを正す。
「えっと、お母様はどこに?」
「先程、部屋へ帰らせた。もう三日も寝てないからな」
「えっ?三日……?」
「あぁ、貴様が長く寝込んでいたからな」
『リディアの傍を離れないと言って大変だった』と語る公爵は、どこか遠い目をする。
私から引き離すのに、相当手間取ったのだろう。
気を失う前の母の様子を思い出し、私はなんだか申し訳ない気持ちになった。
『もっと早く目を覚ましていれば』と思案する中、公爵がそっと目を伏せる。
「貴様、『成人したらグレンジャーの姓を捨て、出ていく』とルーナに言ったらしいな」
母からあの日の出来事について聞いたのか、公爵はおもむろに話を切り出した。
どことなく重い雰囲気を放つ彼に対し、私は首を縦に振る。
「はい、確かに言いました」
「……本気だったのか?」
「もちろんです。今でも、その気持ちは変わりません」
「何故だ?ルーナと和解したんだろう?」
グレンジャーの名を捨てる必要性について問う公爵に、私はこう答えた。
「お母様と和解するために言ったことでは、ありませんから」
「なら、一体何のために?」
怪訝そうに眉を顰める公爵は、『交渉材料として使ったんじゃないのか?』と疑う。
明確な理由を提示するよう求める彼の前で、私はふわりと笑みを漏らした。
「そうするのが、皆にとって一番いいと判断したからですわ」
合理的に考えた結果だと語り、私はスッと目を細める。
「お母様とは運良く和解出来ましたが、公爵や小公爵とも仲良く出来るとは限りません。実際、お二人とも私のことを疎んでいるようでしたし……それなら、縁を切るのが一番だと考えました」
自分の見解を述べ、私はそっと手元に視線を落とした。
「四人で仲良く過ごせるなら、それに越したことはありませんけれど、現状それは難しい。事情が事情なだけに、和解を強要することも出来ませんし……生理的に受け付けないレベルで嫌われている可能性もありますので、こうする他ないかと」
『お互いのために離れる』という選択をする私に、公爵は僅かな迷いを見せる。
気絶する前の彼なら、諸手を挙げて喜びそうな提案なのに。
目覚めた時から、思っていたけど……ちょっと変わった?
雰囲気も大分柔らかいし、貴様呼びを除けば口調も穏やか。
少なくとも、怒っているような素振りはない。
最初は時間を置いて、冷静になっただけかと思ったけど……別の理由がありそうね。
『実は双子の弟でした』と言われても納得してしまいそうな変わり様に、私は首を捻った。
『私が寝込んでいる間に何かあったのか』と悩む中、公爵はこちらをじっと見つめる。
何か言いたげな様子で、唇を微かに動かすものの……声を発することはおろか、口を開くこともなかった。
でも、私の方から尋ねるのはなんだか違う気がしてひたすら待つ。
急かすことも迷惑がることなく、ただベッドの上に座っていると、公爵がようやく覚悟を決めた。
両膝に手を置き、背筋を伸ばす彼は絞り出すような声で話し始める。
「私は……私だけは貴様の存在を否定しなければ、いけないと思っていた。貴様を肯定すれば、あの一夜の過ちさえも容認することになってしまう気がして……怖かったんだ」
『合わせる顔がない』とでも言うように下を向き、公爵は強く手を握り締めた。
リディアからすれば、身勝手な理由だと思われても仕方ないから。
でも、彼の気持ちも何となく分かる。
庶子を一人の家族として認めれば、様々な憶測を呼ぶものね。
人によっては、私の生みの母を許したと誤解しかねない……。
何より、お母様を傷つけることに繋がるかもしれないわ。
公爵の考える懸念材料に思い至り、私は複雑な心境へ陥った。
この人も自分の微妙な立場にどう向き合えばいいのか、分からなかったのだろう。
だからと言って、リディアに対する行いはどうかと思うが……。
以前の様子は分からないが、今回のような殺人未遂を度々犯していたなら正直……一発殴りたい。もちろん、グーで。
『こっちの世界にメリケンサックって、あるかしら?』と考える中、公爵は不意に顔を上げた。
「でも、ルーナに怒られて……アイリスからもリディアの話を聞いて、やっと気づいた。私のしてきたことは全て間違いだった、と。誤解されたくないなら、ちゃんと家族で話し合うべきだった。リディアに全ての責任を押し付けるべきじゃなかった。私は────自分の罪を認めるべきだった」
どこか自嘲気味に反省の弁を述べ、公爵は真っ直ぐ前を見据える。
タンザナイトを彷彿とさせる紺色の瞳からは、深い深い悲しみと自己嫌悪が滲み出ていた。
「リディア、今まで本当に────悪かった。いきなり魔法で攻撃したことも含めて、全面的に謝罪する。浮気という名の罪に反発するあまり、私はちゃんと現実を見れてなかったようだ」
身分や年齢など気にせず、公爵は深々と頭を下げた。
無防備に晒された彼の旋毛を前に、私はただただ驚く。
だって、謝られるなんて予想もしてなかったから。
正直立っているのも辛い状態だが、母の手を借りる訳にはいかないため踏ん張った。
「目障り……のようでしたら……私は部屋へ……戻りま……っ!」
凍死寸前なのか視界が霞み、意識を保つのもやっとの有り様に……。
ついに立っていられなくなり、私は両膝をついて倒れる。
すると、母が『きゃぁぁぁあ!!』と悲鳴を上げた。
「リディア……リディア!」
半狂乱になりながらしゃがみ込む彼女に、私は精一杯の笑顔を向ける。
「わた、し……のことは、いい……から……家族仲良く……」
『どうか、いがみ合わないでほしい』と願い、私は何とか声を絞り出した。
その瞬間、意識が途切れる。
そして、気づいた時には────自室のベッドの上に居た。
良かった……死んでなかった。
リディアから受け継いだ人生を一年持たずにダメにしたのかと思って、ちょっと焦ったわ。
ホッと息を吐き出す私はのそのそと起き上がり、辺りを見回す。
私を温めるためか暖炉に火が灯っており、毛布やパジャマも冬用になっていた。
おかげで体はポカポカである。
でも────凄く怠い。
『風邪でも引いたのかしら?』と思案していると、
「────おい」
真横から声を掛けられた。
反射的にそちらへ視線を向けると────仏頂面の公爵が目に入る。
どういう訳か服も髪もボロボロだが、それ以外は気を失う前と何も変わらない。
「具合はどうだ」
体調を気遣っているのか、それとも死ぬまでのカウントダウンを始めているのか……公爵は予想外の質問を投げかけてきた。
無表情なため何を考えているのか、さっぱり分からないが……一先ず正直に答える。
「体が怠いことを除けば、至って元気です」
「そうか。まあ、ルーナが付きっきりで看病したのだから当然だ」
まさかの妻自慢を始めた公爵に、私は面食らう。
使用人達の話から愛妻家なのは知っていたが、惚気られるとは思ってなかった。
『いつも、この調子なのか?』と苦笑しつつ、私は居住まいを正す。
「えっと、お母様はどこに?」
「先程、部屋へ帰らせた。もう三日も寝てないからな」
「えっ?三日……?」
「あぁ、貴様が長く寝込んでいたからな」
『リディアの傍を離れないと言って大変だった』と語る公爵は、どこか遠い目をする。
私から引き離すのに、相当手間取ったのだろう。
気を失う前の母の様子を思い出し、私はなんだか申し訳ない気持ちになった。
『もっと早く目を覚ましていれば』と思案する中、公爵がそっと目を伏せる。
「貴様、『成人したらグレンジャーの姓を捨て、出ていく』とルーナに言ったらしいな」
母からあの日の出来事について聞いたのか、公爵はおもむろに話を切り出した。
どことなく重い雰囲気を放つ彼に対し、私は首を縦に振る。
「はい、確かに言いました」
「……本気だったのか?」
「もちろんです。今でも、その気持ちは変わりません」
「何故だ?ルーナと和解したんだろう?」
グレンジャーの名を捨てる必要性について問う公爵に、私はこう答えた。
「お母様と和解するために言ったことでは、ありませんから」
「なら、一体何のために?」
怪訝そうに眉を顰める公爵は、『交渉材料として使ったんじゃないのか?』と疑う。
明確な理由を提示するよう求める彼の前で、私はふわりと笑みを漏らした。
「そうするのが、皆にとって一番いいと判断したからですわ」
合理的に考えた結果だと語り、私はスッと目を細める。
「お母様とは運良く和解出来ましたが、公爵や小公爵とも仲良く出来るとは限りません。実際、お二人とも私のことを疎んでいるようでしたし……それなら、縁を切るのが一番だと考えました」
自分の見解を述べ、私はそっと手元に視線を落とした。
「四人で仲良く過ごせるなら、それに越したことはありませんけれど、現状それは難しい。事情が事情なだけに、和解を強要することも出来ませんし……生理的に受け付けないレベルで嫌われている可能性もありますので、こうする他ないかと」
『お互いのために離れる』という選択をする私に、公爵は僅かな迷いを見せる。
気絶する前の彼なら、諸手を挙げて喜びそうな提案なのに。
目覚めた時から、思っていたけど……ちょっと変わった?
雰囲気も大分柔らかいし、貴様呼びを除けば口調も穏やか。
少なくとも、怒っているような素振りはない。
最初は時間を置いて、冷静になっただけかと思ったけど……別の理由がありそうね。
『実は双子の弟でした』と言われても納得してしまいそうな変わり様に、私は首を捻った。
『私が寝込んでいる間に何かあったのか』と悩む中、公爵はこちらをじっと見つめる。
何か言いたげな様子で、唇を微かに動かすものの……声を発することはおろか、口を開くこともなかった。
でも、私の方から尋ねるのはなんだか違う気がしてひたすら待つ。
急かすことも迷惑がることなく、ただベッドの上に座っていると、公爵がようやく覚悟を決めた。
両膝に手を置き、背筋を伸ばす彼は絞り出すような声で話し始める。
「私は……私だけは貴様の存在を否定しなければ、いけないと思っていた。貴様を肯定すれば、あの一夜の過ちさえも容認することになってしまう気がして……怖かったんだ」
『合わせる顔がない』とでも言うように下を向き、公爵は強く手を握り締めた。
リディアからすれば、身勝手な理由だと思われても仕方ないから。
でも、彼の気持ちも何となく分かる。
庶子を一人の家族として認めれば、様々な憶測を呼ぶものね。
人によっては、私の生みの母を許したと誤解しかねない……。
何より、お母様を傷つけることに繋がるかもしれないわ。
公爵の考える懸念材料に思い至り、私は複雑な心境へ陥った。
この人も自分の微妙な立場にどう向き合えばいいのか、分からなかったのだろう。
だからと言って、リディアに対する行いはどうかと思うが……。
以前の様子は分からないが、今回のような殺人未遂を度々犯していたなら正直……一発殴りたい。もちろん、グーで。
『こっちの世界にメリケンサックって、あるかしら?』と考える中、公爵は不意に顔を上げた。
「でも、ルーナに怒られて……アイリスからもリディアの話を聞いて、やっと気づいた。私のしてきたことは全て間違いだった、と。誤解されたくないなら、ちゃんと家族で話し合うべきだった。リディアに全ての責任を押し付けるべきじゃなかった。私は────自分の罪を認めるべきだった」
どこか自嘲気味に反省の弁を述べ、公爵は真っ直ぐ前を見据える。
タンザナイトを彷彿とさせる紺色の瞳からは、深い深い悲しみと自己嫌悪が滲み出ていた。
「リディア、今まで本当に────悪かった。いきなり魔法で攻撃したことも含めて、全面的に謝罪する。浮気という名の罪に反発するあまり、私はちゃんと現実を見れてなかったようだ」
身分や年齢など気にせず、公爵は深々と頭を下げた。
無防備に晒された彼の旋毛を前に、私はただただ驚く。
だって、謝られるなんて予想もしてなかったから。
99
あなたにおすすめの小説
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる