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第三章
魔王戦
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◇◆◇◆
ノクターン皇帝陛下の号令で始まった会議は、実に八時間を要した。
ただの打ち合わせなので、本来ここまで時間は掛からない筈なのだが……最後の悪足掻きか、せめてのもの抵抗か皆なかなか会話を打ち切らず、結局夕食まで長引いた形である。
そして、私達は明日の決戦に備えて眠りにつき────ついに本番を迎えた。
各々用意してもらった装備に身を包み、皇城の一室で始まりの合図を今か今かと待つ。
「────それにしても、この眺めは壮観だね」
テラスに設置されたソファへ腰掛ける私達を見て、麻由里さんはキラキラと目を輝かせた。
「ゲーム越しでしか見れなかったフル装備をこの目で拝めるとは、思わなかったなぁ」
『実にいい眺めだ』と満足げに頷き、麻由里さんは頬を緩める。
カメラマンのようなポーズを取りはしゃいでいる彼女に、兄は小さく息を吐いた。
「開戦直前だというのに、呑気だな」
魔法使いのようなとんがり帽子を被り、短めの杖を手に持つ兄は紺色のローブに身を包んでいる。
いずれも魔法の効果を跳ね上げる代物で、魔導師の兄にピッタリ。
また、耳からぶら下げているサファイアのイヤリングには冷気耐性がついており、寒さを和らげる効果があった。
「でも、緊張し過ぎてぶっ倒れるよりかはマシじゃね?」
白のプレートに身を包むリエート卿は、『こんくらいマイペースで言いだろ』と述べる。
その手には、ドラゴンの鱗で作ったと言われる銀の盾が握られていた。
他にも木彫りで出来たお守りやら、タッセルのようなアクセサリーやら身につけている。
どれも防御力を飛躍的に上昇させるもので、タンクの役割を担ってもらうリエート卿に最適のアイテムだった。
一応剣も持っているが、基本は使わない方針。使うとしても、恐らくギフトの聖剣になるだろう。
だって、それだけ相手に接近を許しているということはかなりピンチな状況になるから。
出し惜しみなんて、出来ない。
「そうだよ。こういう時こそ、いつも通りに振る舞わないと」
顔の上半分を隠している仮面を外し、レーヴェン殿下はニッコリと微笑んだ。
その際、紫色のピアスと緑色のローブが小さく揺れる。
三つとも隠密に長けたアイテムで、魔力の流れを隠したり、気配を薄くしたりすることが可能。
さすがに姿が見えなくなるレベルの代物ではないものの、注視しておかないと直ぐにレーヴェン殿下の姿を見失うため不意打ちなどに有効だった。
「ヲタクの血が騒ぐのは、仕方のないことなんですよ。それにゲームと違って、朱里も居るし」
極普通の白いローブに身を包み、聖なる杖を手に持つ麻由里さんはこちらへ視線を向けた。
と同時に、妖精結晶で出来た赤いブレスレットがキラリと光る。
ギフトの効果を上げるというソレは、他のメンバーにも支給されておりお揃いにしていた。
「とりあえず、朱里に合いそうなアイテムを片っ端から集めたけど、どう?」
「はい、えっと……凄くいいと思います?」
「何で疑問形なのよ」
「いえ、こういうアイテムを身につけるのは初めてなので……」
魔法耐性のついた黒いローブやダメージ軽減のネックレス、魔力の流れを補助してくれる黒い羽根の髪飾りなどなど……いずれもサポートに特化したアイテムで、威力上昇などの効果はなかった。
というのも、リディアのスペックを考えると過度なバフは必要ないため。
『貴方と運命の恋を』の真のラスボスとまで言わしめた強さなので、コントロールや防御に重点を置いた方がいいと判断したのだ。
「それは皆同じだって。まあ、今更どうこう言ったってどうしようもないから、別にいっか」
『今更交換とか無理だから』と言い、麻由里さんはチラリと掛け時計に目を向ける。
「そろそろ、時間だね」
開始時刻である十二時を示す針に、麻由里さんはスッと目を細めた。
その途端、辺りは一気に静まり返る。
先程までの楽しい雰囲気は消え去り、重苦しい緊張感が私達を包み込んだ。
────と、ここで兄が席を立つ。
「……青の信号弾だ。行くぞ」
開戦の合図である青い光があちこちから上がり、兄はこちらに手を差し伸べた。
そこに迷いはなく……実に淡々としている。
本当は不安でしょうがないだろうに……だって、今頃────父やクライン小公爵が魔物と戦闘を繰り広げているため。
魔王の戦力を削ぎ、少しでも私達の負担を減らすというのが目的で。
魔王単体でも厄介なのに、魔物の軍勢も一緒に相手するとなると尚更大変だからね。
お父様達はこれくらいしか、出来ないことを随分と悔いていたけど……。
『無理していないといいな』と思いつつ、私は兄の手を取った。
と同時に、立ち上がる。
「では、作戦通り────マーキングでゲートを開きます」
幸か不幸か、学園祭で魔王の素顔を確認出来たため、一番着実な方法を取る。
そして、いつものように転移魔法を行使していると、部屋の奥からノクターン皇帝陛下が姿を現した。
わざわざ見送りに来てくれたのか、少し寂しげな表情を浮かべている。
『もしかしたら、これが最後になるかもしれないものね』と思案する私の前で、陛下はそっと目を伏せた。
「君達には、随分と重いものを背負わせてしまった。大人として、これほど情けないことはない。だが、今はもうそんなことを言っていられる段階じゃないだろう。だから────」
そこで一度言葉を切ると、ノクターン皇帝陛下は真っ直ぐにこちらを見据える。
「────ただ、君達の無事を祈っている。一人も欠けることなく、全員で帰ってきなさい」
謝罪も悲嘆も呑み込み、ノクターン皇帝陛下は夢物語を語った。
不可能に近い願いだと分かっていながら、『皇命だ』と宣う。
最後の最後で絞り出した彼の本音に、私達はただ
「「ご用命賜りました」」
と、頭を垂れた。
どのような結末を迎えるかはシナリオを知る麻由里さんですら分からないが、私達は最後まで全員生還を諦めない所存。
これは何度も話し合って、確認し合って、誓い合って決めたことだから。
「それでは、行って参ります」
無事開いたゲートを前に、私は胸元に手を添えてお辞儀する。
そして、いつものように全員で手を繋ぐと、一斉にゲートを通り抜けた。
後ろから『気をつけて』と呟く陛下の声が聞こえたものの……私はもう振り返らない。
だって、目の前にはもう────魔王ハデスの姿があるから。
「ニクス様、朱里!」
「「分かっている(ます)!」」
麻由里さんの号令に押されるまま、私と兄は大きな氷結魔法を発動した。
まず私の手でここら一帯を凍らせ、続いて兄が氷塊を放つ。
無論、魔王目掛けて。
だが、しかし……
「この程度では、到底僕に敵わないよ」
魔王ハデスは指一本で氷塊を受け止め、たちまち粉々に砕いた。
別に魔法を使ったり、氷塊を叩いたりした訳じゃないのに。
『指先から伝わる振動だけで割ったの!?』と驚く中、兄に腕を引っ張られる。
と同時に、リエート卿が最前線に出て銀の盾を構えた。
「下がれ!」
怒号に近い声色で指示する彼に従い、私達は五十メートルほど魔王から距離を取る。
リエート卿も、付かず離れずの距離を保ちながら一緒に後退した。
一先ず、ここまでは作戦通り。
私達の周囲の温度だけ魔法で調整し、一息つく。
これで凍死する危険はなくなったため。
「それにしても、何故魔王はあんなに平然としていられるんでしょうか?かなり寒い筈なんですけど……」
攻撃手たる兄にとって戦いやすい環境を作るため、天候や温度を色々いじったのだが……魔王に堪えた様子はない。
荒野にポツンとある玉座に腰掛け、じっとこちらを見つめている。
「痩せ我慢している……訳では、なさそうだな」
誰よりも前に立って魔王の攻撃を警戒するリエート卿は、『感覚麻痺してんのか?』と苦笑いした。
ちょっと呆気に取られている様子の彼を前に、レーヴェン殿下は仮面を被る。
「野外だから、魔法の効果が多少薄まっているんじゃないかな?」
「だからといって、アレはさすがに異常でしょう……」
聖なる杖で魔王を示しながら、麻由里さんは『あんなの化け物じゃん!』と叫んだ。
すっかり出鼻をくじかれてしまい、悶々としている彼女の前で、兄はスッと目を細める。
「でも、全く利いていない訳ではなさそうだぞ。ほら、よく見てみろ────手が少し凍っている」
「「「!!」」」
ハッと息を呑む私達は慌てて魔王の手元に注目し、『おお!』と声を漏らした。
だって、兄の言う通りだったから。
まあ、致命傷には程遠いけど。
『どうせ、死なないだろう』と思って、放っておいているのかな?
「ったく、余裕綽々だなぁ。俺達の攻撃なんて、屁でもないって感じじゃん」
『舐められている』と不満を零すリエート卿に、レーヴェン殿下は小さく肩を竦める。
「でも、こっちの方がやりやすくていいじゃないか」
「ですね。最初から全力で来られて、為す術なく敗北するよりかはマシです」
『舐めプを逆手に取って、頑張ろう』と主張し、麻由里さんは杖の先端を地面に叩きつけた。
かと思えば、大きく深呼吸する。
「昨日の最終打ち合わせでも話しましたが、私達のやるべきことは────魔王の封印です」
ノクターン皇帝陛下の号令で始まった会議は、実に八時間を要した。
ただの打ち合わせなので、本来ここまで時間は掛からない筈なのだが……最後の悪足掻きか、せめてのもの抵抗か皆なかなか会話を打ち切らず、結局夕食まで長引いた形である。
そして、私達は明日の決戦に備えて眠りにつき────ついに本番を迎えた。
各々用意してもらった装備に身を包み、皇城の一室で始まりの合図を今か今かと待つ。
「────それにしても、この眺めは壮観だね」
テラスに設置されたソファへ腰掛ける私達を見て、麻由里さんはキラキラと目を輝かせた。
「ゲーム越しでしか見れなかったフル装備をこの目で拝めるとは、思わなかったなぁ」
『実にいい眺めだ』と満足げに頷き、麻由里さんは頬を緩める。
カメラマンのようなポーズを取りはしゃいでいる彼女に、兄は小さく息を吐いた。
「開戦直前だというのに、呑気だな」
魔法使いのようなとんがり帽子を被り、短めの杖を手に持つ兄は紺色のローブに身を包んでいる。
いずれも魔法の効果を跳ね上げる代物で、魔導師の兄にピッタリ。
また、耳からぶら下げているサファイアのイヤリングには冷気耐性がついており、寒さを和らげる効果があった。
「でも、緊張し過ぎてぶっ倒れるよりかはマシじゃね?」
白のプレートに身を包むリエート卿は、『こんくらいマイペースで言いだろ』と述べる。
その手には、ドラゴンの鱗で作ったと言われる銀の盾が握られていた。
他にも木彫りで出来たお守りやら、タッセルのようなアクセサリーやら身につけている。
どれも防御力を飛躍的に上昇させるもので、タンクの役割を担ってもらうリエート卿に最適のアイテムだった。
一応剣も持っているが、基本は使わない方針。使うとしても、恐らくギフトの聖剣になるだろう。
だって、それだけ相手に接近を許しているということはかなりピンチな状況になるから。
出し惜しみなんて、出来ない。
「そうだよ。こういう時こそ、いつも通りに振る舞わないと」
顔の上半分を隠している仮面を外し、レーヴェン殿下はニッコリと微笑んだ。
その際、紫色のピアスと緑色のローブが小さく揺れる。
三つとも隠密に長けたアイテムで、魔力の流れを隠したり、気配を薄くしたりすることが可能。
さすがに姿が見えなくなるレベルの代物ではないものの、注視しておかないと直ぐにレーヴェン殿下の姿を見失うため不意打ちなどに有効だった。
「ヲタクの血が騒ぐのは、仕方のないことなんですよ。それにゲームと違って、朱里も居るし」
極普通の白いローブに身を包み、聖なる杖を手に持つ麻由里さんはこちらへ視線を向けた。
と同時に、妖精結晶で出来た赤いブレスレットがキラリと光る。
ギフトの効果を上げるというソレは、他のメンバーにも支給されておりお揃いにしていた。
「とりあえず、朱里に合いそうなアイテムを片っ端から集めたけど、どう?」
「はい、えっと……凄くいいと思います?」
「何で疑問形なのよ」
「いえ、こういうアイテムを身につけるのは初めてなので……」
魔法耐性のついた黒いローブやダメージ軽減のネックレス、魔力の流れを補助してくれる黒い羽根の髪飾りなどなど……いずれもサポートに特化したアイテムで、威力上昇などの効果はなかった。
というのも、リディアのスペックを考えると過度なバフは必要ないため。
『貴方と運命の恋を』の真のラスボスとまで言わしめた強さなので、コントロールや防御に重点を置いた方がいいと判断したのだ。
「それは皆同じだって。まあ、今更どうこう言ったってどうしようもないから、別にいっか」
『今更交換とか無理だから』と言い、麻由里さんはチラリと掛け時計に目を向ける。
「そろそろ、時間だね」
開始時刻である十二時を示す針に、麻由里さんはスッと目を細めた。
その途端、辺りは一気に静まり返る。
先程までの楽しい雰囲気は消え去り、重苦しい緊張感が私達を包み込んだ。
────と、ここで兄が席を立つ。
「……青の信号弾だ。行くぞ」
開戦の合図である青い光があちこちから上がり、兄はこちらに手を差し伸べた。
そこに迷いはなく……実に淡々としている。
本当は不安でしょうがないだろうに……だって、今頃────父やクライン小公爵が魔物と戦闘を繰り広げているため。
魔王の戦力を削ぎ、少しでも私達の負担を減らすというのが目的で。
魔王単体でも厄介なのに、魔物の軍勢も一緒に相手するとなると尚更大変だからね。
お父様達はこれくらいしか、出来ないことを随分と悔いていたけど……。
『無理していないといいな』と思いつつ、私は兄の手を取った。
と同時に、立ち上がる。
「では、作戦通り────マーキングでゲートを開きます」
幸か不幸か、学園祭で魔王の素顔を確認出来たため、一番着実な方法を取る。
そして、いつものように転移魔法を行使していると、部屋の奥からノクターン皇帝陛下が姿を現した。
わざわざ見送りに来てくれたのか、少し寂しげな表情を浮かべている。
『もしかしたら、これが最後になるかもしれないものね』と思案する私の前で、陛下はそっと目を伏せた。
「君達には、随分と重いものを背負わせてしまった。大人として、これほど情けないことはない。だが、今はもうそんなことを言っていられる段階じゃないだろう。だから────」
そこで一度言葉を切ると、ノクターン皇帝陛下は真っ直ぐにこちらを見据える。
「────ただ、君達の無事を祈っている。一人も欠けることなく、全員で帰ってきなさい」
謝罪も悲嘆も呑み込み、ノクターン皇帝陛下は夢物語を語った。
不可能に近い願いだと分かっていながら、『皇命だ』と宣う。
最後の最後で絞り出した彼の本音に、私達はただ
「「ご用命賜りました」」
と、頭を垂れた。
どのような結末を迎えるかはシナリオを知る麻由里さんですら分からないが、私達は最後まで全員生還を諦めない所存。
これは何度も話し合って、確認し合って、誓い合って決めたことだから。
「それでは、行って参ります」
無事開いたゲートを前に、私は胸元に手を添えてお辞儀する。
そして、いつものように全員で手を繋ぐと、一斉にゲートを通り抜けた。
後ろから『気をつけて』と呟く陛下の声が聞こえたものの……私はもう振り返らない。
だって、目の前にはもう────魔王ハデスの姿があるから。
「ニクス様、朱里!」
「「分かっている(ます)!」」
麻由里さんの号令に押されるまま、私と兄は大きな氷結魔法を発動した。
まず私の手でここら一帯を凍らせ、続いて兄が氷塊を放つ。
無論、魔王目掛けて。
だが、しかし……
「この程度では、到底僕に敵わないよ」
魔王ハデスは指一本で氷塊を受け止め、たちまち粉々に砕いた。
別に魔法を使ったり、氷塊を叩いたりした訳じゃないのに。
『指先から伝わる振動だけで割ったの!?』と驚く中、兄に腕を引っ張られる。
と同時に、リエート卿が最前線に出て銀の盾を構えた。
「下がれ!」
怒号に近い声色で指示する彼に従い、私達は五十メートルほど魔王から距離を取る。
リエート卿も、付かず離れずの距離を保ちながら一緒に後退した。
一先ず、ここまでは作戦通り。
私達の周囲の温度だけ魔法で調整し、一息つく。
これで凍死する危険はなくなったため。
「それにしても、何故魔王はあんなに平然としていられるんでしょうか?かなり寒い筈なんですけど……」
攻撃手たる兄にとって戦いやすい環境を作るため、天候や温度を色々いじったのだが……魔王に堪えた様子はない。
荒野にポツンとある玉座に腰掛け、じっとこちらを見つめている。
「痩せ我慢している……訳では、なさそうだな」
誰よりも前に立って魔王の攻撃を警戒するリエート卿は、『感覚麻痺してんのか?』と苦笑いした。
ちょっと呆気に取られている様子の彼を前に、レーヴェン殿下は仮面を被る。
「野外だから、魔法の効果が多少薄まっているんじゃないかな?」
「だからといって、アレはさすがに異常でしょう……」
聖なる杖で魔王を示しながら、麻由里さんは『あんなの化け物じゃん!』と叫んだ。
すっかり出鼻をくじかれてしまい、悶々としている彼女の前で、兄はスッと目を細める。
「でも、全く利いていない訳ではなさそうだぞ。ほら、よく見てみろ────手が少し凍っている」
「「「!!」」」
ハッと息を呑む私達は慌てて魔王の手元に注目し、『おお!』と声を漏らした。
だって、兄の言う通りだったから。
まあ、致命傷には程遠いけど。
『どうせ、死なないだろう』と思って、放っておいているのかな?
「ったく、余裕綽々だなぁ。俺達の攻撃なんて、屁でもないって感じじゃん」
『舐められている』と不満を零すリエート卿に、レーヴェン殿下は小さく肩を竦める。
「でも、こっちの方がやりやすくていいじゃないか」
「ですね。最初から全力で来られて、為す術なく敗北するよりかはマシです」
『舐めプを逆手に取って、頑張ろう』と主張し、麻由里さんは杖の先端を地面に叩きつけた。
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