【R-18】異能幸運レアドロップでイキ抜く♡ピネスと校長の不気味なダンジョン冒険記Re:

山下敬雄

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 手合わせを三本行った。しかし剣士にとってこれといった収穫はなし。あの一発イチゲキの感覚を思い返している暇もなく、用務員の池原叉鬼との実戦形式の戦いはまた一つ終わってしまった。

「てか、さっきから俺……させてもらえてないような。その……試させてっつぅか」

「んー? まぁ、それも含めて足りてないってことだよね何もかも」

「まぁそうだが。なんだかなぁ……」

 たとえどんなに難しく絶大な威力を持つ技も、実戦の中で使えなければそもそも意味はない。なんとなくそんなことを言いたいのだろうと、ピネスは手を抜いてくれない池原の求める水準を理解した。挑むダンジョンのモンスターにおいても、こちらのしたい事だけを悠長に待ってはくれないのだ。練習試合であれ手を抜いて立ち会えばそれがいずれ致命的な隙になることは、池原もピネスも各々の戦闘経験から分かっていた。

 しかし乗せられたような気がした。ピネスは池原の言葉に一度は納得してみたものの。『この人、結局自分の異能を試したいだけでは』ふと、冷静になるとそんな疑念も少なからず芽生えてきた。

 ただ漠然と戦っているだけでは結局何も掴めなかった。結局普通にお相手と戦っただけであった。汗をかいただけ。だが、何もやらないよりそれで良かったのかもしれない。目を閉じて茶人のサーガに習った慣れぬ精神統一の真似事をしても、何も見つからなかったのだから。

 四本目もあるかもしれない──不覚を取り床に倒れていたピネスは柔らかな笑みを作りながら、起き上がった。

 剣を腰の鞘から取り出そうとしたが、あちらはその気はないようだ。背を向けて水色の上着を暑そうに脱いだその女のことを、ピネスは剣柄から手を離しただ眺める。

「ふぅー……あっつー。そいやぁー、あのパッツン日本神話、全然汗かかなかったな。ビジュも実力も魔力量も器のデカさもボロ負けとかまぁじで、この世界、バランスどうなってんよ。取れてるのかいちゃんと? にゃはは」

 弟子との三本勝負のおかわりですっかりまた汗をかいてしまった。池原はぶつぶつと呟きながら、用意していた新しい作業着に着替えようとする。

 解放された体からむわついた蒸気が漂い出す。彼女は暑いから脱いだだけ、それなのに目を離せないのは何故だろう。茶髪ポニーテールから覗く丸裸のうなじや、びしょ濡れの黒いノースリーブや、彼女の体のラインに沿い流れるきらめく汗粒に、あの時のことを思い出し重ねてしまう。重なっていたとても気持ちのいい体験がピネスの脳内を薄くピンクにぼんやりと、その先の想像を掻き立て支配していく。

 そうしてピネスはじっと彼女の背を眺めていた。しかし、そんな邪な欲に満ちた男子の視線は筒抜けのバレバレであったのか。

 彼女は振り向き、とけぼたような顔を一瞬したと思えば、またあの時のように挑発しているようだ。汗できらめく体と挑発的なその細めた目に、その指遣いに、押し黙るピネスはまんまと誘われて──

 妖しい仕草で手繰り寄せられる。指先の動きひとつで近寄ってしまう。その女の体に近づく度にどんどんといけない期待を膨らましてしまう。

「まぁた、よちよち歩きで、でっかいのがやって来たねぇ♡」

 いつものようにそう煽る彼女が撫でるのは、頭ではない。直立し止まった男子の下の方を向き合いながら撫でていく。もう既に張り切っていたそのズボン越しに膨らむ期待の塊を、纏わりつく池原の手つきが解していく。

 息が荒くなる。近くに来るように誘っていたあの指先が裏筋を何度もなぞり上げる。びくびくと震え悶え始めたピネスの表情を、池原は見上げてじっと見つめている。にやにや笑いながら目の前の若い雄の反応を楽しむように。

『まぁたクソ勃起してん、ねっ♡』

 首に手を回し、背伸びする。右の耳元で池原はキスするように唇を耳にくっ付けて囁いた。脳に直に響く彼女の甘い声、普段のおちゃらけた感じだけではない、恋人だけに聞かせるような甘い誘い声がする。

 身体を寄せ合い密着する。上向きに勃起した硬い肉棒が、寄りかかる彼女のお腹に何度も当たる。わざとらしく彼女は身を寄せて、何度も何度もぎゅっと抱きつき硬い欲望の先端を女体に押し当てて男を誘惑する。

 向き合う池原は悠然と笑っている。我慢できずに近づいてしまったピネスの唇と自分の唇の間に人差し指をさしこみ、静かに遮る。

 我慢できずにもどかしい。結局またこの用務員の女の手玉に取られてしまう。なのに、もっともっと逆に欲しくなる。その女体に触れる度、近くで彼女のニオイを嗅ぐ度に、そのいたずらな女の顔を見る度に、浦木幸の肉棒は際限なく硬直を増してしまう……。
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