23 / 141
連載
第三十七話 田植え
しおりを挟む
第三十七話 田植え
「それじゃあ皆、行くよぉ」
「「「「は~い!」」」」
「あい!」
「キュ!」
「おう」
今日は、念願の田植えの日です。
魔法で田園を作り、川から水を引ける様にした。
猫達は長靴とゴム手袋を装備し、腰には苗を入れるカゴを下げている。
私、猫達、ジローは一列に並び、あらかじめ付けておいた目印に苗を植えて行く。
「結構、歩きにくいな」
「あうぅ」
魔法で出来なくはないが、自分で出来る事はやる・・・ごめんなさい。やってみたかっただけです。
「うわぁ!?」
半分程来た所で、ジローの叫び声とビチャッという音が聞こえて来た。
何事かと思って見ると、ジローが見事に泥まみれになっていた。
どうやら持っていた苗が無くなり、取りに行こうとしたらしい。
「ぶふっ・・・だいじょう・・」
「こんなに歩きにくいとは」
「苗が無くなったら、クロに言ってねって言ったのに」
クロにお願いすると、両手一杯に苗を抱えて飛んできてくれた。
「意外と夢中になるな、これ」
「腰に来るけどね」
「確かに」
背中を伸ばすと、抜けるような青空が広がっていた。
「おこめ、おっこめ~♪」
「「つやつや、ふっくら♪」」
「「「おいしいおっこめぇ♪」」」
「「「「みんなで食べると、おいしいね~♪」」」」
「ね~♪」
「キュ~」
猫達が歌い出した。
可愛い!可愛いが!それはこの前、私が台所で歌ってたやつ~!
悶絶しそうになったが、猫達が楽しそうなので・・・うん。
「まぁ、いいか」
昔、まだ農作業が手作業だった時代。
田植えをしながら、歌を歌ったらしい。
豊作を願う物や、田の神様への感謝を歌ったそうだ。
「異世界に来て、日本を感じるとはねぇ」
外国に行くと、改めて自分が日本人だと感じる・・・と、会社の同僚が話していたのを思い出した。
「ヒナ様、準備が整いました」
「もうそんな時間?はいよ~。皆、お昼ご飯にしよう」
全員にクリーンを掛けて、セバスが用意してくれた天幕に向かった。
「キャンプみたいだね。これも?」
「はい」
道明寺さんは本当に何でもできたんだなぁ。
木製の枠に、綺麗な白い布の屋根とカーテンが付いている。
地面に敷いてあるのは、ゴザだけどね。
「いただきます」
「「「「いただきます!」」」」
「いたぁきます!」
「キュ!」
「いただきます」
皆で仲良く、昼食タイム。ちょっとしたピクニック気分で、気持ちが良い。
「そういえば、この島って動くのか?」
「ふぁ?」
ちょうどおにぎりを口に入れた時だった。
そう言えば、どうなんだろう?
この島には、認識阻害の結界が張られているらしい。
そりゃそうだよね。じゃなきゃ、こんな大きな物体が上にあれば、気付かないわけがない。
まぁ、リシュナさんにはあまり効果が無かったみたいだけど。「まぁ、見つけ難いかもしれんな」くらいの感想だった。
「動く、というのは?」
「そのままの意味だ。移動できるのか?例えば、他の国や海の上に、島ごと行けるかどうかだ」
「はい。出来ます」
出来るんだ。
「王室御用達も返したし、クレスには鍵があれば会いに行ける。だったら、ここに留まらなくても良いんじゃないか?」
「・・・確かに」
そうだよね。動けるなら、ここと言うかこの国の上にいる必要はないよね。
いつか日本の文化に似た国、ヒノモトにも行ってみたい。
「いいね!」
「では、明日。ご案内させていただきます」
ちょっとワクワクして来た!
*
田植えの次の日、セバスに案内されてやってきたのは神社だった。
ここにはこの島の核が祀られている。
「こちらへ」
祭壇の横、セバスが壁に手を当てると、スッと壁が動いた。
「へぇ~、隠し扉かぁ」
中へ入ると、大きなモニターに島の色々な場所が映し出されていた。
私達の家も見える。
こんな部屋があったなんて、神社を直した時には気付かなかったなぁ。
「ヒナ様、こちらへ」
モニターの前、部屋の真ん中にある台の上に水晶玉が置かれていた。
「触れてください」
言われた通りにすると、水晶玉が淡く光った。
『魔力認証。ようこそ、新しい主様』
突然声が聞こえて来た!
「島の制御を担うAI。ツバキです」
「初めまして、ツバキ。私はヒナ」
『・・・ヒナ様・・・うふ、うふふふ』
ん?笑い声?
『やっと、お会いできましたわぁ!』
ポン!っと、突然何も無い所に、綺麗な女性が現れた。
「ふぁ!?」
首に抱き着かれたが、全然重さを感じない。浮いている?
「ツバキ、自重すると約束したでしょう」
「だぁってぇ、やっと会えたんだものぉ。セバスったら、全然会わせてくれないんだから!」
「ヒナ様、申し訳ございません」
「驚いたけど、大丈夫だよ。声だけより、姿が見えた方が話しやすいし」
元の世界でも、AIは普及し始めていた。携帯やらスピーカーにまで入っていたし。
携帯に入っているAIも、画面に顔が出たら良いのに。
顔や服装もカスタマイズ出来て・・・おっと、脱線した。
「ツバキ、いい加減にヒナ様から離れなさい」
「ケチセバス」
悪態をつきながらも、ツバキが離れてくれた。
「やっぱ、浮いてるんだ」
「私はセバスとはちょっと違うの。セバスは道明寺様に作ってもらった体があるけれど、私はこの中だけの存在だったのよ。つい最近までは、ね」
ツバキが水晶玉に触った。さっきもそうだったが、私や水晶玉に触れるので、実体が無いわけじゃない。
「つい最近まで?」
「そう。私がこうして外に出られたのも、ヒナちゃんのおかげなのよ」
「何もしてないけど」
「ヒナ様の魔力と、残っていた道明寺様の魔力が混ざった影響でしょう」
「混ざった・・・あぁ、最初の充電ね!影響って、大丈夫なの?」
「はい。影響を受けたのは、ツバキだけの様です」
良かった・・・のか?
まぁ、喜んでいるみたいだし、良いだろう。
「それで、ヒナちゃんはこの島を動かしたいのよね?」
「そう。出来る?」
「もちろん、出来るわよぉ。ちょっと待ってね」
ツバキがモニターに手をかざすと、島の各地を映していた画面が一つになり、大きな地図を映した。
「これが、この世界の地図よ。ああ、地図はちゃんとアップデートされてるから安心してね。因みに、こっちが千年前の地図」
地形は同じだが、国の名前や新しい国が作られていたりと、細かい場所に違いが見られる。その中には、道明寺さんが生きていたアールノルという国もあった。
「この点が、この島のある場所よ」
私達はアールノルとは違う大陸にいるみたいだ。
「それで、何処に行きたいの?」
「そう言えば、決めて無かった」
「そうねぇ・・・私のお勧めは、此処かしら」
ツバキが指したのは、ここから少し離れてはいるが同じ大陸にある国だった。
「この国はちょ~っと変わってるけど、ヒナちゃんも気に入ると思うわよ」
「へぇ~。じゃあ、そこにしようかな」
「はいは~い」
緊張感の無い返事をすると、ツバキは目を閉じ、体が淡く光った。
「はい、おしまい」
「へ?」
「まぁ、ここじゃ分かり辛いかもねぇ」
かなりゆっくり動き出したらしく、何も感じなかった。
「分かった。ありがとう」
「うふふ。どういたしまして」
ツバキにお礼を言って外に出たが、まだ分からない。
とは言え、動いていると言っていたから大丈夫だろう。
「薄暗い所にいたから、外の風が気持ちいいねぇ」
「はい」
「本当ねぇ」
ん?
「ツバキ?外出ちゃって大丈夫なの?」
どうやらついて来たようだ。
「大丈夫みたい。うふふ」
相変わらず浮いているけど。
みたいって、分からないのに出てきたのか。
「大丈夫ですよ、ヒナ様。それが消えたとしても、島の制御はあの水晶玉で出来ますから」
「酷い!この陰険執事!」
「フッ」
鼻で笑った!
しかも、すっごい見下したような顔で!
ツバキがちょっと涙目になってるよ!
「あ~ん、ヒナちゃ~ん」
ツバキが首に抱き着いて来たので、よしよしと背中を撫でてあげた。
「ヒナちゃん、優しい~。大好き~」
「くっ・・・」
何故そこで悔しそうな顔をする、セバスさん。
やれやれ。また、賑やかになりそうな予感だ。
「それじゃあ皆、行くよぉ」
「「「「は~い!」」」」
「あい!」
「キュ!」
「おう」
今日は、念願の田植えの日です。
魔法で田園を作り、川から水を引ける様にした。
猫達は長靴とゴム手袋を装備し、腰には苗を入れるカゴを下げている。
私、猫達、ジローは一列に並び、あらかじめ付けておいた目印に苗を植えて行く。
「結構、歩きにくいな」
「あうぅ」
魔法で出来なくはないが、自分で出来る事はやる・・・ごめんなさい。やってみたかっただけです。
「うわぁ!?」
半分程来た所で、ジローの叫び声とビチャッという音が聞こえて来た。
何事かと思って見ると、ジローが見事に泥まみれになっていた。
どうやら持っていた苗が無くなり、取りに行こうとしたらしい。
「ぶふっ・・・だいじょう・・」
「こんなに歩きにくいとは」
「苗が無くなったら、クロに言ってねって言ったのに」
クロにお願いすると、両手一杯に苗を抱えて飛んできてくれた。
「意外と夢中になるな、これ」
「腰に来るけどね」
「確かに」
背中を伸ばすと、抜けるような青空が広がっていた。
「おこめ、おっこめ~♪」
「「つやつや、ふっくら♪」」
「「「おいしいおっこめぇ♪」」」
「「「「みんなで食べると、おいしいね~♪」」」」
「ね~♪」
「キュ~」
猫達が歌い出した。
可愛い!可愛いが!それはこの前、私が台所で歌ってたやつ~!
悶絶しそうになったが、猫達が楽しそうなので・・・うん。
「まぁ、いいか」
昔、まだ農作業が手作業だった時代。
田植えをしながら、歌を歌ったらしい。
豊作を願う物や、田の神様への感謝を歌ったそうだ。
「異世界に来て、日本を感じるとはねぇ」
外国に行くと、改めて自分が日本人だと感じる・・・と、会社の同僚が話していたのを思い出した。
「ヒナ様、準備が整いました」
「もうそんな時間?はいよ~。皆、お昼ご飯にしよう」
全員にクリーンを掛けて、セバスが用意してくれた天幕に向かった。
「キャンプみたいだね。これも?」
「はい」
道明寺さんは本当に何でもできたんだなぁ。
木製の枠に、綺麗な白い布の屋根とカーテンが付いている。
地面に敷いてあるのは、ゴザだけどね。
「いただきます」
「「「「いただきます!」」」」
「いたぁきます!」
「キュ!」
「いただきます」
皆で仲良く、昼食タイム。ちょっとしたピクニック気分で、気持ちが良い。
「そういえば、この島って動くのか?」
「ふぁ?」
ちょうどおにぎりを口に入れた時だった。
そう言えば、どうなんだろう?
この島には、認識阻害の結界が張られているらしい。
そりゃそうだよね。じゃなきゃ、こんな大きな物体が上にあれば、気付かないわけがない。
まぁ、リシュナさんにはあまり効果が無かったみたいだけど。「まぁ、見つけ難いかもしれんな」くらいの感想だった。
「動く、というのは?」
「そのままの意味だ。移動できるのか?例えば、他の国や海の上に、島ごと行けるかどうかだ」
「はい。出来ます」
出来るんだ。
「王室御用達も返したし、クレスには鍵があれば会いに行ける。だったら、ここに留まらなくても良いんじゃないか?」
「・・・確かに」
そうだよね。動けるなら、ここと言うかこの国の上にいる必要はないよね。
いつか日本の文化に似た国、ヒノモトにも行ってみたい。
「いいね!」
「では、明日。ご案内させていただきます」
ちょっとワクワクして来た!
*
田植えの次の日、セバスに案内されてやってきたのは神社だった。
ここにはこの島の核が祀られている。
「こちらへ」
祭壇の横、セバスが壁に手を当てると、スッと壁が動いた。
「へぇ~、隠し扉かぁ」
中へ入ると、大きなモニターに島の色々な場所が映し出されていた。
私達の家も見える。
こんな部屋があったなんて、神社を直した時には気付かなかったなぁ。
「ヒナ様、こちらへ」
モニターの前、部屋の真ん中にある台の上に水晶玉が置かれていた。
「触れてください」
言われた通りにすると、水晶玉が淡く光った。
『魔力認証。ようこそ、新しい主様』
突然声が聞こえて来た!
「島の制御を担うAI。ツバキです」
「初めまして、ツバキ。私はヒナ」
『・・・ヒナ様・・・うふ、うふふふ』
ん?笑い声?
『やっと、お会いできましたわぁ!』
ポン!っと、突然何も無い所に、綺麗な女性が現れた。
「ふぁ!?」
首に抱き着かれたが、全然重さを感じない。浮いている?
「ツバキ、自重すると約束したでしょう」
「だぁってぇ、やっと会えたんだものぉ。セバスったら、全然会わせてくれないんだから!」
「ヒナ様、申し訳ございません」
「驚いたけど、大丈夫だよ。声だけより、姿が見えた方が話しやすいし」
元の世界でも、AIは普及し始めていた。携帯やらスピーカーにまで入っていたし。
携帯に入っているAIも、画面に顔が出たら良いのに。
顔や服装もカスタマイズ出来て・・・おっと、脱線した。
「ツバキ、いい加減にヒナ様から離れなさい」
「ケチセバス」
悪態をつきながらも、ツバキが離れてくれた。
「やっぱ、浮いてるんだ」
「私はセバスとはちょっと違うの。セバスは道明寺様に作ってもらった体があるけれど、私はこの中だけの存在だったのよ。つい最近までは、ね」
ツバキが水晶玉に触った。さっきもそうだったが、私や水晶玉に触れるので、実体が無いわけじゃない。
「つい最近まで?」
「そう。私がこうして外に出られたのも、ヒナちゃんのおかげなのよ」
「何もしてないけど」
「ヒナ様の魔力と、残っていた道明寺様の魔力が混ざった影響でしょう」
「混ざった・・・あぁ、最初の充電ね!影響って、大丈夫なの?」
「はい。影響を受けたのは、ツバキだけの様です」
良かった・・・のか?
まぁ、喜んでいるみたいだし、良いだろう。
「それで、ヒナちゃんはこの島を動かしたいのよね?」
「そう。出来る?」
「もちろん、出来るわよぉ。ちょっと待ってね」
ツバキがモニターに手をかざすと、島の各地を映していた画面が一つになり、大きな地図を映した。
「これが、この世界の地図よ。ああ、地図はちゃんとアップデートされてるから安心してね。因みに、こっちが千年前の地図」
地形は同じだが、国の名前や新しい国が作られていたりと、細かい場所に違いが見られる。その中には、道明寺さんが生きていたアールノルという国もあった。
「この点が、この島のある場所よ」
私達はアールノルとは違う大陸にいるみたいだ。
「それで、何処に行きたいの?」
「そう言えば、決めて無かった」
「そうねぇ・・・私のお勧めは、此処かしら」
ツバキが指したのは、ここから少し離れてはいるが同じ大陸にある国だった。
「この国はちょ~っと変わってるけど、ヒナちゃんも気に入ると思うわよ」
「へぇ~。じゃあ、そこにしようかな」
「はいは~い」
緊張感の無い返事をすると、ツバキは目を閉じ、体が淡く光った。
「はい、おしまい」
「へ?」
「まぁ、ここじゃ分かり辛いかもねぇ」
かなりゆっくり動き出したらしく、何も感じなかった。
「分かった。ありがとう」
「うふふ。どういたしまして」
ツバキにお礼を言って外に出たが、まだ分からない。
とは言え、動いていると言っていたから大丈夫だろう。
「薄暗い所にいたから、外の風が気持ちいいねぇ」
「はい」
「本当ねぇ」
ん?
「ツバキ?外出ちゃって大丈夫なの?」
どうやらついて来たようだ。
「大丈夫みたい。うふふ」
相変わらず浮いているけど。
みたいって、分からないのに出てきたのか。
「大丈夫ですよ、ヒナ様。それが消えたとしても、島の制御はあの水晶玉で出来ますから」
「酷い!この陰険執事!」
「フッ」
鼻で笑った!
しかも、すっごい見下したような顔で!
ツバキがちょっと涙目になってるよ!
「あ~ん、ヒナちゃ~ん」
ツバキが首に抱き着いて来たので、よしよしと背中を撫でてあげた。
「ヒナちゃん、優しい~。大好き~」
「くっ・・・」
何故そこで悔しそうな顔をする、セバスさん。
やれやれ。また、賑やかになりそうな予感だ。
102
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。