58 / 203
フリジオ王国編
唯一王 甘い口づけをする
しおりを挟む
上半身が丸見えで、うつぶせに寝転んでいる。あまりの刺激的な姿にフリーズをしてしまう。
「フライさん、まだ何か足りないのですか?」
「あ、あああ大丈夫だよ。今からやるから!」
慌ててフリーゼの背中に触れ、マッサージを開始。もしまた勘違いをして、上半身が見えてしまったら今度こそ終わりだ。間違いが始まってしまう。
背中の真ん中あたりにそっと指を添え、ゆっくりと力を入れ始める。
「ん……、ああ──、そのあたり、気持ちいいです」
瑞々しく、張りのある真っ白な肌。
鍛え抜かれた、しかし女の子特有の肌の柔らかさが両立している柔らかさだ。
そして上半身、恐らくフリーゼの豊かな胸が押しつぶされているのだろう。
それを考えるだけで理性が解けてしまいそうになる。
「あ……、あん──そのあたり、とっても気持ちいです。しかし、もう少し強くしてくださいますか?」
俺は軽く体重をかけて彼女の肉をほぐしていく。
「あとは、この辺りがこっています」
俺はフリーゼの話を聞く。
さらにこっていると言っていた肩をはじ背中や腰の部分、二の腕の場所などをゆっくりと、丁寧にほぐしていく。
「フライさん、あ……、あっ──、うん。とても気持ちいです。すごい、疲れが取れているのを感じます」
「あ、ありがとう。この調子でいいんだね……」
丁度良いくらいの力を込めて、フリーゼの体をほぐしていく。そのたびに欲情してしまいそうな本能を無理やり押さえつける。
彼女のためなんだ、ここで本能のままになってはいけない。
ある意味、どんな戦いよりもつらい。
そんな我慢の時間が、ようやく終わりを告げた。
「これでいいかな、フリーゼ」
「ありがとう。ございました。これは、私の気持ちです」
フリーゼば蕩けた表情でそう言葉を返すと、何と俺に向かって抱きついてきたのだ。
しかし、フリーゼの腕から力が抜けない。
自身の想いを伝えるかのごとく、強く、しかし痛みが伴わないよう優しく抱きしめてくる。
柔らかくて大きな胸が俺の胸板でつぶれ、その感覚に間違いを犯しそうになってしまう。
永遠ともいえる抱擁が終わり、フリーゼが体を離す。すると、じっと俺の顔を見て微笑を浮かべた。
「今日は、ありがとうございます。おかげで、少しだけ、荷が下りた気がします」
「そうか、それはよかったよ」
「これからも、時々でいいので、甘えたいです。心を寄せたいです」
つよくて真面目、だけど自分の感情を表現するのが苦手な少女。
そんな彼女が、酒に酔っていたとはいえ俺に甘えてくれたこと、心を許してくれたことは本当に嬉しかった。
責任感が強くて、甘えることができなかった彼女が、初めて他人に心を許してくれたのだから。
「俺でよければ、ぜひ頼ってくれ。これからも、よろしくね」
「こちらこそ。こんな不器用な私ですが、よろしくお願いいたします」
ほんのりと顔を赤らめたフリーゼの表情。その瞳にきらきらと明るい光が浮かぶ。
次の瞬間、俺の方に完全に体を寄せ、身体の力を抜いてきた。俺に体を預けるような形で──。
俺に、自分のすべてをゆだねているような様子だ。
切ないような、何かを欲しているようなそんな表情。
俺は彼女の寄せてくる身体に押されるように、ベッドに倒れこむ。
流石にこれ以上は間違いを起こしてしまいそうでまずい。俺だって理性が限界だ。
「フライさん。あなたのこと、私大好きです。あなたがいるから、私はここにいることができるのですから」
そう言うとフリーゼは俺を物欲しそうな目でじっと見た後、その柔らかくて赤い唇を俺の方にそっと近づけてきた。
彼女の瞳が、声が切なそうに揺れている。
その姿、声色に胸がいっぱいになり、そこからはためらいの気持ちはなかった。
「あなたのことを、愛しています」
そう告げて、俺に優しく口づけをしてきた。
彼女の唇が俺の唇に触れると、その場所に甘くとろけるような感触が響き渡る。
ほんの数秒だったはずの時間が、永遠に感じられた。そんな時間を共有した後、フリーゼが再び唇を重ね合わせてきた。
優しく、しかし強い気持ちで俺の唇に彼女の唇を重ね、さらに深い交わりを交わす。
「フリーゼ……」
そうささやいて、互いに舌を絡み合わせる。
互いの唾液が絡み合い、甘い媚薬の様に理性を溶かす。今まで感じたことがない多幸感が俺の全身を包む。
「フライさん。もっとキス、してください。もう、気持ちが抑えられないです──」
いろんな意味で寄っていたフリーゼが、積極的に迫ってくる。
何度も舌を、唇を重ね合わせる。
そして俺たちは唇を重ね合わせ、抱き合ったまま眠りにつき、朝を迎えた。
朝。
チュンチュン──。
小鳥のさえずりと共に、まぶしい朝日が部屋に差し込んでくる。
誰かが俺に熱い視線を飛ばしてきていることに気付き、瞼を開けた。
「もう、そろそろ起きなさい」
そこには顔を赤くして、腰に手を当て顔を膨らませているレディナの姿があった。帰ってきて、起きたようだ。ハリーセルもすでにいた。
起きようとしたが、身体が重い。誰かが俺に乗っている──。
そう感じて視線を体の方に向けると、絡みつくように俺の体の上に抱き付き、寝息を立てながら寝ているフリーゼの姿があった。
熟睡しているようで、ちょっとやそっとじゃ起きそうもない。
ってそれどころじゃない。こんな姿で寝ていたら確実に誤解される。
「全く、私達がいないのをいいことにどんなことをしていたのかしら──」
「まさか、大人の階段を登ってしまったでフィッシュか?」
ハリーセルは体を震わせながら話しかけてくる。まずい、流石にそこまではしていない。
釈明しないと。
「き、気にするな。そんな間違いを犯してはない」
「──本当に?」
ジト目でレディナが俺をにらんでくる。確実に無実の疑いをかけられてしまっていた。
「ほ、本当だよ。やましいことなんて何一つしていない。信じてくれよ」
「そう言われても、抱き合ったままベッドなんかに居たら、疑うフィッシュよ」
「ハリーセルの言う通りよ男女が抱き合ったまま寝ているって言ったら疑うに決まっているじゃない!」
──二人の言う通りだ。無実を信じろという方が酷かもしれない。どうすればいいんだ──。
そんなふうに考えこんでいると──。
「う、うう……」
何とこの騒ぎで、流石に彼女は起きたみたいだ。
ちょうど良かった。フリーゼに誤解を解いてもらおう。
「フリーゼ、俺達特にやましいことはしていないよな!」
俺はフリーゼに話しかけた。まだ寝ぼけているようで、トロンと目が半開きになっている。
そんなかわいらしい目つきで俺を見つめながら、彼女は微笑し話しかけてきた。
「昨日は、ありがとうございました。フライさんの唇の味、私一生忘れません。また、甘えさせてください」
まるで天使のような、優しくて暖かい笑み。思わず見入ってしまうくらい美しいけど、そんなことをしている場合じゃない。
その言葉に二人は顔を赤面させ、猛烈に突っ込んでくる。
「何? あんたたちそんないかがわしいことしてたの! この不潔」
「勝手に大人の階段を登ったフィッシュね。このすけこましフィッシュ」
一瞬で修羅場になってしまったこの場。フリーゼはまだ寝ぼけているようで、キョトンとしている。
あわただしくなってしまったこの場。俺は何とか説得をしてこの場を切り抜ける。今度埋め合わせは絶対にするという約束をして──。
フリーゼとの時間。大変なこともあったけれど、彼女の本心がすこしだけわかった気がした。
いつもは冷静で、感情を感じないような様子だけど、どこかで甘えたがっている。頼りたがっている。
俺は、彼女の気持ちにこたえられるようになりたい。
だから、もっと彼女が安心することができるように、尽くしていこう。
「フライさん、まだ何か足りないのですか?」
「あ、あああ大丈夫だよ。今からやるから!」
慌ててフリーゼの背中に触れ、マッサージを開始。もしまた勘違いをして、上半身が見えてしまったら今度こそ終わりだ。間違いが始まってしまう。
背中の真ん中あたりにそっと指を添え、ゆっくりと力を入れ始める。
「ん……、ああ──、そのあたり、気持ちいいです」
瑞々しく、張りのある真っ白な肌。
鍛え抜かれた、しかし女の子特有の肌の柔らかさが両立している柔らかさだ。
そして上半身、恐らくフリーゼの豊かな胸が押しつぶされているのだろう。
それを考えるだけで理性が解けてしまいそうになる。
「あ……、あん──そのあたり、とっても気持ちいです。しかし、もう少し強くしてくださいますか?」
俺は軽く体重をかけて彼女の肉をほぐしていく。
「あとは、この辺りがこっています」
俺はフリーゼの話を聞く。
さらにこっていると言っていた肩をはじ背中や腰の部分、二の腕の場所などをゆっくりと、丁寧にほぐしていく。
「フライさん、あ……、あっ──、うん。とても気持ちいです。すごい、疲れが取れているのを感じます」
「あ、ありがとう。この調子でいいんだね……」
丁度良いくらいの力を込めて、フリーゼの体をほぐしていく。そのたびに欲情してしまいそうな本能を無理やり押さえつける。
彼女のためなんだ、ここで本能のままになってはいけない。
ある意味、どんな戦いよりもつらい。
そんな我慢の時間が、ようやく終わりを告げた。
「これでいいかな、フリーゼ」
「ありがとう。ございました。これは、私の気持ちです」
フリーゼば蕩けた表情でそう言葉を返すと、何と俺に向かって抱きついてきたのだ。
しかし、フリーゼの腕から力が抜けない。
自身の想いを伝えるかのごとく、強く、しかし痛みが伴わないよう優しく抱きしめてくる。
柔らかくて大きな胸が俺の胸板でつぶれ、その感覚に間違いを犯しそうになってしまう。
永遠ともいえる抱擁が終わり、フリーゼが体を離す。すると、じっと俺の顔を見て微笑を浮かべた。
「今日は、ありがとうございます。おかげで、少しだけ、荷が下りた気がします」
「そうか、それはよかったよ」
「これからも、時々でいいので、甘えたいです。心を寄せたいです」
つよくて真面目、だけど自分の感情を表現するのが苦手な少女。
そんな彼女が、酒に酔っていたとはいえ俺に甘えてくれたこと、心を許してくれたことは本当に嬉しかった。
責任感が強くて、甘えることができなかった彼女が、初めて他人に心を許してくれたのだから。
「俺でよければ、ぜひ頼ってくれ。これからも、よろしくね」
「こちらこそ。こんな不器用な私ですが、よろしくお願いいたします」
ほんのりと顔を赤らめたフリーゼの表情。その瞳にきらきらと明るい光が浮かぶ。
次の瞬間、俺の方に完全に体を寄せ、身体の力を抜いてきた。俺に体を預けるような形で──。
俺に、自分のすべてをゆだねているような様子だ。
切ないような、何かを欲しているようなそんな表情。
俺は彼女の寄せてくる身体に押されるように、ベッドに倒れこむ。
流石にこれ以上は間違いを起こしてしまいそうでまずい。俺だって理性が限界だ。
「フライさん。あなたのこと、私大好きです。あなたがいるから、私はここにいることができるのですから」
そう言うとフリーゼは俺を物欲しそうな目でじっと見た後、その柔らかくて赤い唇を俺の方にそっと近づけてきた。
彼女の瞳が、声が切なそうに揺れている。
その姿、声色に胸がいっぱいになり、そこからはためらいの気持ちはなかった。
「あなたのことを、愛しています」
そう告げて、俺に優しく口づけをしてきた。
彼女の唇が俺の唇に触れると、その場所に甘くとろけるような感触が響き渡る。
ほんの数秒だったはずの時間が、永遠に感じられた。そんな時間を共有した後、フリーゼが再び唇を重ね合わせてきた。
優しく、しかし強い気持ちで俺の唇に彼女の唇を重ね、さらに深い交わりを交わす。
「フリーゼ……」
そうささやいて、互いに舌を絡み合わせる。
互いの唾液が絡み合い、甘い媚薬の様に理性を溶かす。今まで感じたことがない多幸感が俺の全身を包む。
「フライさん。もっとキス、してください。もう、気持ちが抑えられないです──」
いろんな意味で寄っていたフリーゼが、積極的に迫ってくる。
何度も舌を、唇を重ね合わせる。
そして俺たちは唇を重ね合わせ、抱き合ったまま眠りにつき、朝を迎えた。
朝。
チュンチュン──。
小鳥のさえずりと共に、まぶしい朝日が部屋に差し込んでくる。
誰かが俺に熱い視線を飛ばしてきていることに気付き、瞼を開けた。
「もう、そろそろ起きなさい」
そこには顔を赤くして、腰に手を当て顔を膨らませているレディナの姿があった。帰ってきて、起きたようだ。ハリーセルもすでにいた。
起きようとしたが、身体が重い。誰かが俺に乗っている──。
そう感じて視線を体の方に向けると、絡みつくように俺の体の上に抱き付き、寝息を立てながら寝ているフリーゼの姿があった。
熟睡しているようで、ちょっとやそっとじゃ起きそうもない。
ってそれどころじゃない。こんな姿で寝ていたら確実に誤解される。
「全く、私達がいないのをいいことにどんなことをしていたのかしら──」
「まさか、大人の階段を登ってしまったでフィッシュか?」
ハリーセルは体を震わせながら話しかけてくる。まずい、流石にそこまではしていない。
釈明しないと。
「き、気にするな。そんな間違いを犯してはない」
「──本当に?」
ジト目でレディナが俺をにらんでくる。確実に無実の疑いをかけられてしまっていた。
「ほ、本当だよ。やましいことなんて何一つしていない。信じてくれよ」
「そう言われても、抱き合ったままベッドなんかに居たら、疑うフィッシュよ」
「ハリーセルの言う通りよ男女が抱き合ったまま寝ているって言ったら疑うに決まっているじゃない!」
──二人の言う通りだ。無実を信じろという方が酷かもしれない。どうすればいいんだ──。
そんなふうに考えこんでいると──。
「う、うう……」
何とこの騒ぎで、流石に彼女は起きたみたいだ。
ちょうど良かった。フリーゼに誤解を解いてもらおう。
「フリーゼ、俺達特にやましいことはしていないよな!」
俺はフリーゼに話しかけた。まだ寝ぼけているようで、トロンと目が半開きになっている。
そんなかわいらしい目つきで俺を見つめながら、彼女は微笑し話しかけてきた。
「昨日は、ありがとうございました。フライさんの唇の味、私一生忘れません。また、甘えさせてください」
まるで天使のような、優しくて暖かい笑み。思わず見入ってしまうくらい美しいけど、そんなことをしている場合じゃない。
その言葉に二人は顔を赤面させ、猛烈に突っ込んでくる。
「何? あんたたちそんないかがわしいことしてたの! この不潔」
「勝手に大人の階段を登ったフィッシュね。このすけこましフィッシュ」
一瞬で修羅場になってしまったこの場。フリーゼはまだ寝ぼけているようで、キョトンとしている。
あわただしくなってしまったこの場。俺は何とか説得をしてこの場を切り抜ける。今度埋め合わせは絶対にするという約束をして──。
フリーゼとの時間。大変なこともあったけれど、彼女の本心がすこしだけわかった気がした。
いつもは冷静で、感情を感じないような様子だけど、どこかで甘えたがっている。頼りたがっている。
俺は、彼女の気持ちにこたえられるようになりたい。
だから、もっと彼女が安心することができるように、尽くしていこう。
10
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる