123 / 167
始まりの夜会Ⅳ
しおりを挟む
「公も公妃様も頭をあげてください。こんな目立つところで……」
そういうと、穏やかな顔でそうだなと笑って公は頭を上げた。公妃は、睨みつけるように顔を向けてきたので、満面の笑みで応えてやる。また、それが癇に障ったのだろう。眉間に皺が寄っている。
侍従たちが、おろおろとしている中、私とジョージアは視線を交わし、この場から去ることにした。
「今宵の夜会、楽しみにしています。では、失礼します!」
ジョージアの挨拶で私たちは下がると、次の公爵が壇上に上がる。
公妃の両親なのだが、私たちに頭を下げたという事実をおもしろく思うわけはない。
あの親あって、この子どもありだ。睨まれたが無視をしてジョージアにベタベタくっついて甘える。
ジョージアもそんな私を好きに甘やかしてくれた。
そこにウィルやナタリーが寄ってくる。公爵の次に侯爵が呼ばれる。その次の爵位であるウィルは、私を待っていたようだ。
今日の同伴者はナタリーが勤めるらしく、一緒にいた。
「珍しいね?二人でって」
「えぇ、私はアンナリーゼ様とがいいのですけどね……挨拶のときくらい、伯爵様に同伴者がいない
とって話になったの。それで、私が一緒に」
「セバスは、一人?」
「セバスは、妹と一緒に出るって言ってた!あそこは、兄弟多いから。それにしても、公妃様に頭を
下げさせるとはな……俺、驚いた!」
「私もです!別室へ行くものだと……」
ウィルとナタリーは先程の公妃の謝罪を見ていたのだろう。それで、私たちの元に来たのだと思っていたが、まさにその通りであった。
「俺も驚いた……アンナなんて平然と微笑んでいるから、止めていいのかわからなくて、そのまま通して
しまったけど、さすがにあれは……ねぇ?」
「私、悪くありませんよ!公妃様が、ここで謝罪するとおっしゃったんですから!まぁ、なんの謝罪か
わからない人たちとって、アンバー公爵家は傲慢な貴族だと思われてしまいましたかね?」
「それって、まずくないの?」
「公妃様は、それが狙いなんでしょう?国の頂すら頭を垂れる悪女アンナリーゼ。そのアンナリーゼの
毒牙にかかっている可哀想なジョージア様ってところかしら?」
私はせんすを開き、くっくっくっと笑うと、回りにいた貴族たちがこちらを見る。怖いものでも見たような顔をしているが、ただ、笑っただけだ。
そのとき、私たちに向かってパッと道が2つ開く。
ひとつはカレン夫妻が、もうひとつはエールたちであった。
「アンナリーゼ様!今日も素敵なお召し物でございますわ!今年はハニーアンバー店の流行は、この
ように開いたものだと思っていましたが……こんな素敵なレースを使われるだなんて……さすが
です!」
「ありがとう。ナタリーが私のために作ってくれたドレスよ!」
そういえば!と一際大きい声でカレンが話始める。それを聞き漏らすまいと周りの貴族たちが聞き耳を立てる。
アンナリーゼの悪事を白日の元に……なんて思っている貴族も少なからずはいるので、注目の的であった。
ワザと注目を集めるような話し方をカレンはしたのだが、それに気づいたものは少ないだろう。
カレンの術中に嵌る間抜けな貴族たち。
「公妃様のドレスもハニーアンバー店のものですわね!ナタリー自慢のドレスだって、お店に飾って
ましたものね!公妃様のために誂えたようなドレス。素敵ですわ!あんなに似合っているドレスを
売っているハニーアンバー店を公妃様が潰すような噂を耳にしていましたけど、まさか、公妃様も
御愛用だったとわ!噂なんて、当てになりませんわね!
アンナリーゼ様もナタリーも、公妃様があのように美しく着てくださったら、さぞ、嬉しいでしょう
ね!旦那様、私ももう一着、欲しくなりましたわ!」
さっきの顛末を想像させる材料をしっかり含め、さらに公妃のドレスが素敵で似合っていると大袈裟に言うカレン。
こっちの言い分をきちんと盛り込みつつ、周りの貴族が納得のいくようにまとめてしまった。
さらに、侯爵に甘えて、私も欲しいと宣伝まで入れてくれた。
カレンも貴族のご婦人の中では、着るドレスにまで注目を浴びる女性の一人である。その女性が欲しいと言えば、宣伝効果抜群だった。
うちのドレスを着た女性を連れていない男性たちは、目の色が変わる。女性たちは、男性たちから耳打ちをされて喜んでいるということは、ドレスを買ってもらう約束でも下のだろう。ホクホクと笑う女性たちは、うっとり幸せそうな顔をして私たちのドレスを見ていた。
「ドレス、量産しておかないといけなさそうね?ナタリー」
「えぇ、そうですね!ニコライに言っておきますわ!」
扇子の向こう側、二人で悪い顔をしていると、ジョージアとウィルが呆れかえっている。
「商魂逞しいのは、商人だけでなく領主もですか?是非、私の連れにももう一着。ソルト、どうかな?」
「エール様、ありがとうございます!私、とっても嬉しいですわ!できれば、公妃様みたいなものも
着てみたいです!」
例のものがバレるといけないので、少しだけ大人しめのドレスを着せてあるソルトは、上手にエールにおねだりしていた。
カレンを彷彿させる色気に豊満な胸に細い腰。色男であるエールの隣に並ぶに相応しいその女性が、私の実の兄だと気づくものはいないだろう。
それにしても、偽物をエールに相当押し当てているが、エールも満足そうである。
ちなみに、兄が着ているドレスは、ナタリーに調整してもらった後、エリザベスへあげるらしい。
仲睦まじく寄り添う二人をウィルとナタリーはポカンと見ていたし、周りの貴族は羨ましそうにしている。それ程、お似合いなのだ。
「アンナリーゼ様、こちらソルトと申します」
「素敵な女性ね!やけちゃうくらい仲がいいこと!」
「おかげ様で。アンナリーゼ様も仲睦まじくいらっしゃるではないですか?」
「ふふっ、ジョージア様との仲は、とっても良好よ!もし、誰か割り込んでこようものなら……」
周りの貴族たちが、何故かゴクンと生唾を飲み込んでいた。
「ものなら?」
「……こんな良き日に、これ以上は言わないでおくわ!カレンたちもエールたちも楽しんで!」
そういったところで、ウィルとナタリーが壇上の挨拶へ向かい、私とジョージアは挨拶回りにきた貴族たちに対応することになった。
「サ……ソルト、かなり楽しんでない?」
「そうですよ!情報収集は集めようとして集めるものではないのです。楽しんでいれば、自ずと情報の
方から手招きしてきますから!あれでいいのです!」
ジョージアはちらりとソルトを見ている。女性や男性に囲まれながら、とても楽しそうに笑っていた。
「ジョージア様も行かれますか?そうすると……悪女は愛想をつかされたと噂されますけど!」
「いいや、アンナの側でアンナのことを見ているよ!俺にとって、アンナが1番の教科書なんだろうから」
そんなに熱烈にみられていたら、さすがに恥ずかしいですわ!とジョージアとじゃれていると、だいたいの挨拶が終わったようで、公と公妃のファーストダンスが踊られるようだ。
壇上から公と公妃が二人して降りてきた。
ダンスホールと様変わりした大広間の真ん中で踊る二人を見て、私たちも行きましょうかとジョージアの手を取り、ダンスホールへと向かうのであった。
そういうと、穏やかな顔でそうだなと笑って公は頭を上げた。公妃は、睨みつけるように顔を向けてきたので、満面の笑みで応えてやる。また、それが癇に障ったのだろう。眉間に皺が寄っている。
侍従たちが、おろおろとしている中、私とジョージアは視線を交わし、この場から去ることにした。
「今宵の夜会、楽しみにしています。では、失礼します!」
ジョージアの挨拶で私たちは下がると、次の公爵が壇上に上がる。
公妃の両親なのだが、私たちに頭を下げたという事実をおもしろく思うわけはない。
あの親あって、この子どもありだ。睨まれたが無視をしてジョージアにベタベタくっついて甘える。
ジョージアもそんな私を好きに甘やかしてくれた。
そこにウィルやナタリーが寄ってくる。公爵の次に侯爵が呼ばれる。その次の爵位であるウィルは、私を待っていたようだ。
今日の同伴者はナタリーが勤めるらしく、一緒にいた。
「珍しいね?二人でって」
「えぇ、私はアンナリーゼ様とがいいのですけどね……挨拶のときくらい、伯爵様に同伴者がいない
とって話になったの。それで、私が一緒に」
「セバスは、一人?」
「セバスは、妹と一緒に出るって言ってた!あそこは、兄弟多いから。それにしても、公妃様に頭を
下げさせるとはな……俺、驚いた!」
「私もです!別室へ行くものだと……」
ウィルとナタリーは先程の公妃の謝罪を見ていたのだろう。それで、私たちの元に来たのだと思っていたが、まさにその通りであった。
「俺も驚いた……アンナなんて平然と微笑んでいるから、止めていいのかわからなくて、そのまま通して
しまったけど、さすがにあれは……ねぇ?」
「私、悪くありませんよ!公妃様が、ここで謝罪するとおっしゃったんですから!まぁ、なんの謝罪か
わからない人たちとって、アンバー公爵家は傲慢な貴族だと思われてしまいましたかね?」
「それって、まずくないの?」
「公妃様は、それが狙いなんでしょう?国の頂すら頭を垂れる悪女アンナリーゼ。そのアンナリーゼの
毒牙にかかっている可哀想なジョージア様ってところかしら?」
私はせんすを開き、くっくっくっと笑うと、回りにいた貴族たちがこちらを見る。怖いものでも見たような顔をしているが、ただ、笑っただけだ。
そのとき、私たちに向かってパッと道が2つ開く。
ひとつはカレン夫妻が、もうひとつはエールたちであった。
「アンナリーゼ様!今日も素敵なお召し物でございますわ!今年はハニーアンバー店の流行は、この
ように開いたものだと思っていましたが……こんな素敵なレースを使われるだなんて……さすが
です!」
「ありがとう。ナタリーが私のために作ってくれたドレスよ!」
そういえば!と一際大きい声でカレンが話始める。それを聞き漏らすまいと周りの貴族たちが聞き耳を立てる。
アンナリーゼの悪事を白日の元に……なんて思っている貴族も少なからずはいるので、注目の的であった。
ワザと注目を集めるような話し方をカレンはしたのだが、それに気づいたものは少ないだろう。
カレンの術中に嵌る間抜けな貴族たち。
「公妃様のドレスもハニーアンバー店のものですわね!ナタリー自慢のドレスだって、お店に飾って
ましたものね!公妃様のために誂えたようなドレス。素敵ですわ!あんなに似合っているドレスを
売っているハニーアンバー店を公妃様が潰すような噂を耳にしていましたけど、まさか、公妃様も
御愛用だったとわ!噂なんて、当てになりませんわね!
アンナリーゼ様もナタリーも、公妃様があのように美しく着てくださったら、さぞ、嬉しいでしょう
ね!旦那様、私ももう一着、欲しくなりましたわ!」
さっきの顛末を想像させる材料をしっかり含め、さらに公妃のドレスが素敵で似合っていると大袈裟に言うカレン。
こっちの言い分をきちんと盛り込みつつ、周りの貴族が納得のいくようにまとめてしまった。
さらに、侯爵に甘えて、私も欲しいと宣伝まで入れてくれた。
カレンも貴族のご婦人の中では、着るドレスにまで注目を浴びる女性の一人である。その女性が欲しいと言えば、宣伝効果抜群だった。
うちのドレスを着た女性を連れていない男性たちは、目の色が変わる。女性たちは、男性たちから耳打ちをされて喜んでいるということは、ドレスを買ってもらう約束でも下のだろう。ホクホクと笑う女性たちは、うっとり幸せそうな顔をして私たちのドレスを見ていた。
「ドレス、量産しておかないといけなさそうね?ナタリー」
「えぇ、そうですね!ニコライに言っておきますわ!」
扇子の向こう側、二人で悪い顔をしていると、ジョージアとウィルが呆れかえっている。
「商魂逞しいのは、商人だけでなく領主もですか?是非、私の連れにももう一着。ソルト、どうかな?」
「エール様、ありがとうございます!私、とっても嬉しいですわ!できれば、公妃様みたいなものも
着てみたいです!」
例のものがバレるといけないので、少しだけ大人しめのドレスを着せてあるソルトは、上手にエールにおねだりしていた。
カレンを彷彿させる色気に豊満な胸に細い腰。色男であるエールの隣に並ぶに相応しいその女性が、私の実の兄だと気づくものはいないだろう。
それにしても、偽物をエールに相当押し当てているが、エールも満足そうである。
ちなみに、兄が着ているドレスは、ナタリーに調整してもらった後、エリザベスへあげるらしい。
仲睦まじく寄り添う二人をウィルとナタリーはポカンと見ていたし、周りの貴族は羨ましそうにしている。それ程、お似合いなのだ。
「アンナリーゼ様、こちらソルトと申します」
「素敵な女性ね!やけちゃうくらい仲がいいこと!」
「おかげ様で。アンナリーゼ様も仲睦まじくいらっしゃるではないですか?」
「ふふっ、ジョージア様との仲は、とっても良好よ!もし、誰か割り込んでこようものなら……」
周りの貴族たちが、何故かゴクンと生唾を飲み込んでいた。
「ものなら?」
「……こんな良き日に、これ以上は言わないでおくわ!カレンたちもエールたちも楽しんで!」
そういったところで、ウィルとナタリーが壇上の挨拶へ向かい、私とジョージアは挨拶回りにきた貴族たちに対応することになった。
「サ……ソルト、かなり楽しんでない?」
「そうですよ!情報収集は集めようとして集めるものではないのです。楽しんでいれば、自ずと情報の
方から手招きしてきますから!あれでいいのです!」
ジョージアはちらりとソルトを見ている。女性や男性に囲まれながら、とても楽しそうに笑っていた。
「ジョージア様も行かれますか?そうすると……悪女は愛想をつかされたと噂されますけど!」
「いいや、アンナの側でアンナのことを見ているよ!俺にとって、アンナが1番の教科書なんだろうから」
そんなに熱烈にみられていたら、さすがに恥ずかしいですわ!とジョージアとじゃれていると、だいたいの挨拶が終わったようで、公と公妃のファーストダンスが踊られるようだ。
壇上から公と公妃が二人して降りてきた。
ダンスホールと様変わりした大広間の真ん中で踊る二人を見て、私たちも行きましょうかとジョージアの手を取り、ダンスホールへと向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる