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14 その男の子は
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(誰?)
赤い髪に金色の瞳の異次元に美しい男の子。
目が合った瞬間その子はニッと笑って。
私は目を瞬いた。
今この場にそぐわない…
その年齢に似合わない笑顔…
だけど存在感には似合う笑顔でその不思議さに面食らった感じ?
「私に提案がある!」
その子はそれまで黙っていたのに急にそう声を張って。
ハッとして皆が注目する中で悠然と歩いて来て私の隣に立ち。
え、ちちち近い!
「エクア譲はアウィス伯爵令嬢のまま私と婚約する。
そして婚約者として私の国で生活する。
隣国とはいえ私の国は広いのでね。
遠くへ行きたいエクア嬢とエクア嬢を修道院に行かせたくないアウィス伯爵…
両者の希望の間を取った折衷案だ。
どうだ?
完璧だろう?」
乾いた沈黙が暫く続いた後。
「ッ、何だね君は!?
婚約!?
ふざけるな!
エクアはもうどこにもやらない!
一生私が守る!」
そう言って男の子に飛び掛かりそうな勢いで立ち上がるお父様を。
これまた物凄い速さで学園長…アッキピテル公爵が抑える。
「落ち着け!
あの少年は非常にやんごとなき御方なのだ!」
「はぁ!?
たとえ何様だろうが勝手に私の娘を婚約者になどさせるものか!」
揉み合うオジサン達に男の子は改めて声を張る。
「これは失礼。
名乗ることすら忘れてしまっていた。
――何せ、まさかこの私がすっかり心を奪われるなんて…
突然訪れた恋に我を忘れてしまったのだ…
許せ」
恋!?
はぁ!?
またも質量の無い沈黙が広がる中で。
「私はルーフス・ポエニクス。
ポエニクス王国の第三王子である」
――なッ!――
大国…いや超大国ポエニクスの第三王子殿下!?
揉み合っていたオジサンの一人、お父様が視線だけアッキピテル公爵に向ければアッキピテル公爵がやはり視線だけで肯定する。
≪ザザッ!≫
お父様は跪いて頭を垂れる。
「失礼致しました。
お許しを」
「もちろん許そう。
で、エクア嬢との婚約‥」
「ッそれは断りま‥」
「まぁまぁ落ち着いて!」
またも必死に大国の第三王子と親友の間に割って入るアッキピテル公爵。
国内ではかなり高位な位置にいる学園長…
人生においてこんなに冷や汗をかくのは初めての様子…
≪ザッ!≫
エッ!?
「何だかとっ散らかってしまって順番が逆になってしまったけど…
君に恋をした!
一生の恋だ!
どうか私と結婚してほしい!」
隣に立っていた第三王子殿下が私に跪いて――
プ、プロポーズ!?
…あ…
「‥っは、あははっ!
…あ…と」
思わず笑ってしまって。
「ごめんなさい。
だって…
冗談が過ぎるのだもの。
大国の王子様が顔半分が変色してしまった私と結婚だなんてあり得なさ過ぎて‥」
「な…私は本気だ!
学園の職員室で1人戦う君の姿…
凛とした佇まいと燃える様な命の輝きにすっかりやられてしまった!
恋に落ちてしまった!
顔の色など関係ない!
私は君そのもの――
君の魂に恋したのだ!」
キラキラ輝く金の瞳…
真剣に言ってくれていると伝わってくる…
だけどこの痣――
第三王子殿下が立ち上がって
思わず頬を隠すようにした私の手を取って。
「本当だよ。
君に恋した。
君の全てに。
その痣にも」
そう言って第三王子殿下は私の変色した頬にキスをして
アッキピテル公爵邸は大騒ぎとなった――
赤い髪に金色の瞳の異次元に美しい男の子。
目が合った瞬間その子はニッと笑って。
私は目を瞬いた。
今この場にそぐわない…
その年齢に似合わない笑顔…
だけど存在感には似合う笑顔でその不思議さに面食らった感じ?
「私に提案がある!」
その子はそれまで黙っていたのに急にそう声を張って。
ハッとして皆が注目する中で悠然と歩いて来て私の隣に立ち。
え、ちちち近い!
「エクア譲はアウィス伯爵令嬢のまま私と婚約する。
そして婚約者として私の国で生活する。
隣国とはいえ私の国は広いのでね。
遠くへ行きたいエクア嬢とエクア嬢を修道院に行かせたくないアウィス伯爵…
両者の希望の間を取った折衷案だ。
どうだ?
完璧だろう?」
乾いた沈黙が暫く続いた後。
「ッ、何だね君は!?
婚約!?
ふざけるな!
エクアはもうどこにもやらない!
一生私が守る!」
そう言って男の子に飛び掛かりそうな勢いで立ち上がるお父様を。
これまた物凄い速さで学園長…アッキピテル公爵が抑える。
「落ち着け!
あの少年は非常にやんごとなき御方なのだ!」
「はぁ!?
たとえ何様だろうが勝手に私の娘を婚約者になどさせるものか!」
揉み合うオジサン達に男の子は改めて声を張る。
「これは失礼。
名乗ることすら忘れてしまっていた。
――何せ、まさかこの私がすっかり心を奪われるなんて…
突然訪れた恋に我を忘れてしまったのだ…
許せ」
恋!?
はぁ!?
またも質量の無い沈黙が広がる中で。
「私はルーフス・ポエニクス。
ポエニクス王国の第三王子である」
――なッ!――
大国…いや超大国ポエニクスの第三王子殿下!?
揉み合っていたオジサンの一人、お父様が視線だけアッキピテル公爵に向ければアッキピテル公爵がやはり視線だけで肯定する。
≪ザザッ!≫
お父様は跪いて頭を垂れる。
「失礼致しました。
お許しを」
「もちろん許そう。
で、エクア嬢との婚約‥」
「ッそれは断りま‥」
「まぁまぁ落ち着いて!」
またも必死に大国の第三王子と親友の間に割って入るアッキピテル公爵。
国内ではかなり高位な位置にいる学園長…
人生においてこんなに冷や汗をかくのは初めての様子…
≪ザッ!≫
エッ!?
「何だかとっ散らかってしまって順番が逆になってしまったけど…
君に恋をした!
一生の恋だ!
どうか私と結婚してほしい!」
隣に立っていた第三王子殿下が私に跪いて――
プ、プロポーズ!?
…あ…
「‥っは、あははっ!
…あ…と」
思わず笑ってしまって。
「ごめんなさい。
だって…
冗談が過ぎるのだもの。
大国の王子様が顔半分が変色してしまった私と結婚だなんてあり得なさ過ぎて‥」
「な…私は本気だ!
学園の職員室で1人戦う君の姿…
凛とした佇まいと燃える様な命の輝きにすっかりやられてしまった!
恋に落ちてしまった!
顔の色など関係ない!
私は君そのもの――
君の魂に恋したのだ!」
キラキラ輝く金の瞳…
真剣に言ってくれていると伝わってくる…
だけどこの痣――
第三王子殿下が立ち上がって
思わず頬を隠すようにした私の手を取って。
「本当だよ。
君に恋した。
君の全てに。
その痣にも」
そう言って第三王子殿下は私の変色した頬にキスをして
アッキピテル公爵邸は大騒ぎとなった――
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