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第三十六・五話 VSラグナロク・妖炎
フェアな勝負
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腕を組み、ナガレが立ち上がるまで待っている。ダウンした彼はすぐに動けず大チャンスだったはずだが、じっと動かなかった。
「な、舐めてくれるじゃんか……!」
立ち上がったナガレはムカッとするも、シルヴィアは首を横に振る。
「心外ね。それにアタシ、倒れた相手への追撃とか好きじゃないの。分かってなければそんなの避けられないじゃない。そんなの卑怯よ」
「ひ、卑怯?」
「ええ! アタシは手を抜いていると罵られようが、アタシなりに『フェアに』戦うわ。正々堂々、真正面から叩き潰してこそ、アタシの強さ……美しさが際立つでしょ」
「……嫌味なやっちゃで、こんにゃろ! オレは引き立て役かよっ」
するとシルヴィアは丁寧にお辞儀した。
「気を悪くしないでちょうだいね。だけど…アタシの前では何もかもが噛ませ犬よ。アタシはそうやって……美しさを証明してきたの!」
「くぅ~、な、なんと言う自信……じゃがこれでは、ナガレ君に勝ち目は……」
理不尽なチート級スキルと、それを補う努力の賜物。そして決闘でも怯まない、彼女の堂々たる態度……。これでは勝機が無いと、レンは悔しげに唸った。
「じ、ジョー君! 何か作戦は? 弱点はないのか!」
「……残念ながらありません。シルヴィアは弱点を言うことも許しています。その上で俺が何も言わないのは……そう言うことです」
「そ、そんな……」
ガックリ項垂れるレン。本当に勝ち目はないのだろうか……。
「……なら、その週間もオレが終わらせてやるッ!」
その刹那、ナガレが猛ダッシュ! 猛烈に距離を詰め、槍のように長棒を突き出した。
「当たるわけないじゃない!」
体を逸らして回避するシルヴィア。お返しとばかりに裏拳を突き出すが……。
「そこだっ!」
キィンッ……!
「あらっ⁉︎」
鉄のような拳の一撃も、流水のように受け流す。体勢が泳いだシルヴィアに背を向けて、渾身の一撃を打ちかました!
「石猿流棒術! 牛魔壊ッ!」
パキィーンッ!
「ゴフッ⁉︎」
鉄をも砕く一撃が、シルヴィアの腹部に炸裂! 苦しそうに腹を押さえてのけぞる中、ナガレはすぐさま足を引き、思い切り振りかぶった。
「まだまだ! 石猿流棒術……!」
「うぐぐ……ち、ちょっそれはマズイわよっ!」
ナガレの意図を理解した彼女は、思い切り振り下ろした!
「霊感大波ッ!」
ブゥンッ! フォーーーーン……!
「どひゃあん⁉︎」
ゆらゆらと動く斬撃だが、ゆっくりと、しかし確実にこちらを追尾してくる! シルヴィアは歯を食いしばって地面に身を投げ出し回避した。
「な、舐めてくれるじゃんか……!」
立ち上がったナガレはムカッとするも、シルヴィアは首を横に振る。
「心外ね。それにアタシ、倒れた相手への追撃とか好きじゃないの。分かってなければそんなの避けられないじゃない。そんなの卑怯よ」
「ひ、卑怯?」
「ええ! アタシは手を抜いていると罵られようが、アタシなりに『フェアに』戦うわ。正々堂々、真正面から叩き潰してこそ、アタシの強さ……美しさが際立つでしょ」
「……嫌味なやっちゃで、こんにゃろ! オレは引き立て役かよっ」
するとシルヴィアは丁寧にお辞儀した。
「気を悪くしないでちょうだいね。だけど…アタシの前では何もかもが噛ませ犬よ。アタシはそうやって……美しさを証明してきたの!」
「くぅ~、な、なんと言う自信……じゃがこれでは、ナガレ君に勝ち目は……」
理不尽なチート級スキルと、それを補う努力の賜物。そして決闘でも怯まない、彼女の堂々たる態度……。これでは勝機が無いと、レンは悔しげに唸った。
「じ、ジョー君! 何か作戦は? 弱点はないのか!」
「……残念ながらありません。シルヴィアは弱点を言うことも許しています。その上で俺が何も言わないのは……そう言うことです」
「そ、そんな……」
ガックリ項垂れるレン。本当に勝ち目はないのだろうか……。
「……なら、その週間もオレが終わらせてやるッ!」
その刹那、ナガレが猛ダッシュ! 猛烈に距離を詰め、槍のように長棒を突き出した。
「当たるわけないじゃない!」
体を逸らして回避するシルヴィア。お返しとばかりに裏拳を突き出すが……。
「そこだっ!」
キィンッ……!
「あらっ⁉︎」
鉄のような拳の一撃も、流水のように受け流す。体勢が泳いだシルヴィアに背を向けて、渾身の一撃を打ちかました!
「石猿流棒術! 牛魔壊ッ!」
パキィーンッ!
「ゴフッ⁉︎」
鉄をも砕く一撃が、シルヴィアの腹部に炸裂! 苦しそうに腹を押さえてのけぞる中、ナガレはすぐさま足を引き、思い切り振りかぶった。
「まだまだ! 石猿流棒術……!」
「うぐぐ……ち、ちょっそれはマズイわよっ!」
ナガレの意図を理解した彼女は、思い切り振り下ろした!
「霊感大波ッ!」
ブゥンッ! フォーーーーン……!
「どひゃあん⁉︎」
ゆらゆらと動く斬撃だが、ゆっくりと、しかし確実にこちらを追尾してくる! シルヴィアは歯を食いしばって地面に身を投げ出し回避した。
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