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第三十七話 恐怖の盾なる用心棒
鹿を探して
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「アハハー! ミケ、団子みたいー」
「オマエにゃ毛皮があるだろッス」
「じゃかぁしい! ネコは寒がりな種族なんだにゃあ」
上着を脱ぎながら言い返すミケだった。
そんなわけで、針葉樹林を探索するナガレたち。みんな一丸となって武器を担ぎつつ、周囲にくまなく目を凝らす。
「……手分けした方がいいんじゃないのか」
「ダメだよ! コナキ地方の森は危険なんだ。ブリザードホークとかグレイスウルフみたいな危険なモンスターが出てくるかもしれない」
ブリザードホークは危険度B級、グレイスウルフは危険度A級の強豪モンスター。チームでならともかく、後輩たちが単体で出くわせば命はない。
「単独行動は危険だ。みんな、はぐれないでよね」
「は、ハイ……気をつけますぅー」
そうしてしばらく探すも、ブランエルクは見つからなかった。
似たような鹿のモンスターはよく見かけるのだが、ツノが違ったりメス個体でツノがなかったりと、お目当てにはなかなか辿り着けない。
「いないわね。ナガレせんぱーい、そいつは珍しい個体なの?」
「いや……そんなにレアじゃないはず。すぐに見つかると思ってたのに……おかしいなぁ?」
これはナガレとしても想定外。周囲をキョロキョロ見回しても、木ばっかりの景色が広がるのみ。
「……そう心配することはないだろう。ツノが明らかに短い子供まで見かけた。すぐに見つかるさ」
ジョーに励まされ、探索を続行するナガレたち。すると突然、シャットが大声を上げた。
「あぁっ! 見て、コレー!」
「ん、なんッスか?」
シャットが指差したのは、近くにあった大きな木の根元だ。みんなでしゃがんで見ると、そこには……大きなフンが落ちていた。
「え……」「こんなことで呼びつけるにゃあっ!」
フン慨……憤慨するミケ。しかしシャットが言ったのはそのことではなかった。
「違うよー! こっちのことだって! ほら、ヒヅメの足跡ー!」
「えっ!」「……本当だ!」
そのフンのそばに、かなり大きな蹄の跡があった。足跡は森の奥へと続いていく。
運のいいことに雪が積もっていたおかげで、足跡はかなりクッキリ残っていた。
「相当デカいな。これはオスの成長した個体だ。メスは小柄だからね。
「……足跡はあちらへ向かっているようだ。俺たちも行ってみよう」
「お手柄だぞ、シャット!」
「へへへーん、アタイは他より視界が低いからねー」
胸を張るシャット。そうしてナガレたちは、森の奥へとゆっくりと、しかし急ぎ足で踏み入っていった。
「オマエにゃ毛皮があるだろッス」
「じゃかぁしい! ネコは寒がりな種族なんだにゃあ」
上着を脱ぎながら言い返すミケだった。
そんなわけで、針葉樹林を探索するナガレたち。みんな一丸となって武器を担ぎつつ、周囲にくまなく目を凝らす。
「……手分けした方がいいんじゃないのか」
「ダメだよ! コナキ地方の森は危険なんだ。ブリザードホークとかグレイスウルフみたいな危険なモンスターが出てくるかもしれない」
ブリザードホークは危険度B級、グレイスウルフは危険度A級の強豪モンスター。チームでならともかく、後輩たちが単体で出くわせば命はない。
「単独行動は危険だ。みんな、はぐれないでよね」
「は、ハイ……気をつけますぅー」
そうしてしばらく探すも、ブランエルクは見つからなかった。
似たような鹿のモンスターはよく見かけるのだが、ツノが違ったりメス個体でツノがなかったりと、お目当てにはなかなか辿り着けない。
「いないわね。ナガレせんぱーい、そいつは珍しい個体なの?」
「いや……そんなにレアじゃないはず。すぐに見つかると思ってたのに……おかしいなぁ?」
これはナガレとしても想定外。周囲をキョロキョロ見回しても、木ばっかりの景色が広がるのみ。
「……そう心配することはないだろう。ツノが明らかに短い子供まで見かけた。すぐに見つかるさ」
ジョーに励まされ、探索を続行するナガレたち。すると突然、シャットが大声を上げた。
「あぁっ! 見て、コレー!」
「ん、なんッスか?」
シャットが指差したのは、近くにあった大きな木の根元だ。みんなでしゃがんで見ると、そこには……大きなフンが落ちていた。
「え……」「こんなことで呼びつけるにゃあっ!」
フン慨……憤慨するミケ。しかしシャットが言ったのはそのことではなかった。
「違うよー! こっちのことだって! ほら、ヒヅメの足跡ー!」
「えっ!」「……本当だ!」
そのフンのそばに、かなり大きな蹄の跡があった。足跡は森の奥へと続いていく。
運のいいことに雪が積もっていたおかげで、足跡はかなりクッキリ残っていた。
「相当デカいな。これはオスの成長した個体だ。メスは小柄だからね。
「……足跡はあちらへ向かっているようだ。俺たちも行ってみよう」
「お手柄だぞ、シャット!」
「へへへーん、アタイは他より視界が低いからねー」
胸を張るシャット。そうしてナガレたちは、森の奥へとゆっくりと、しかし急ぎ足で踏み入っていった。
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