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第三十七話 恐怖の盾なる用心棒
登場・ブランエルク!
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足跡を辿ってしばらくすると、唐突にジョーが手を出してナガレたちを止めた。
「……見ろ。奴じゃないのか」
「……ホントだ、いた!」
そばにあった倒木の影に隠れるナガレたち。慎重に頭を出すと……。
白い雪の大地に、悠々と歩くブランエルクがいた。高さ二メートルはありそうな、かなりの巨体。ブーツを履いているようにも見える、ゴワゴワの剛毛に覆われた四本足。
それからは想像もできない、なめらかで美しい焦げ茶色の毛皮。キラキラした栗のような目は、何も考えていないように見える。
そして……特徴的な、まるで縦のようなツノ。今は普通に頭を持ち上げているので、まるで帽子をかぶっているような形の、木彫りみたいな分厚いツノだった。
「間違いない、アイツだ!」
「良かったッス、いてくれて……ここで見つからなかったら、ここまで来てクエストをキャンセルする羽目になっちゃってたッス」
「ニャアがわざわざ屋根に座った甲斐があったにゃあ」
「……これで負ければ、ミケの苦労もつゆと消える。……仕留めるぞ!」
「ハンッ、言われずともにゃあ!」
陰から飛び出し、一本の矢を弓につがえるミケ。鷹類の羽で補強して、スピードと飛距離を上げた一品だ。
「ヘッショでぶち抜いてやる……にゃあッ!」
パシューーンッ!
自分の努力を無駄にしたくないので、いつもより張り切っているミケ。開幕で放った改良矢は、ブランエルクの横っ面へ真っ直ぐ飛んでいく!
「もらった!」
「……ムォォ?」
だが、虫でも見つけたのか、偶然ブランエルクが弓の方を向いた。そのツノに矢がぶち当たる!
カァーーン!
「え!」「ぬっ⁉︎」「にゃあっ⁉︎」
なんと改良矢がツノに当たり、アッサリと弾かれた!
「ムォォ……! ピピィーーッ!」
ブランエルクは即座に危険を感じ取り、頭を振って臨戦態勢を取る。ヘッドショットは失敗だ。
「そ、そんなバカにゃあ。当たりさえすれば、筋肉ダルマのオーク族だってぶち抜いて貫通する矢なのに……!」
「ブランエルクのツノは硬いし分厚い! あれはホネの一部が芯になってるんだ。密度もしっかりある分、壊すことはほぼ不可能だ!」
ナガレたちも陰から飛び出して、武器を構える。ブランエルクと睨み合った。
「……ナガレ、奴に弱点はあるのか」
「所詮はC級だし、胴体へは攻撃が通りやすいはずだ。でもアイツは目が良くて、自分の背後以外なら真横や斜め後ろだって見れる。それに……」
ナガレたちは後輩四人をチラリと見る。
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