崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十七話 恐怖の盾なる用心棒

…の道中

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「えへへ……いっしょ、ですね。私と同族に会うのは、実は初めてです」
「あらあら、興味があるの? 同じサキュバスなのに。まぁ、アナタは結構おとなしいみたいだけど」
 束の間、イライラを忘れるニンフォ。若干ビビりつつ、屈託のないニコニコ笑顔。それに珍しい同族とあっては無碍にはできないようだ。
 ミケとシャットは、すぐに先へ行ってしまった。ナガレとジョーが隠れている前を、二人並んで通り過ぎていく。
「あっあの、聞いても良いですか」
「わかる範囲でならね」
 ナガレがそれとなく後ろについても、何も言わない。
「あ、ナガレ・ウエストさん! そ、その……数時間前は本当に、すいませんでした……」
「えっ?」
 もう一度、ペコリと頭を下げたメルル。一瞬キョトンとしたナガレだが、すぐにニカッと笑った。
「良いって良いって。でも、恋愛としちゃ答えられないなぁ。オレには好きな人がいるからさっ」
 とぼけて返すと、メルルはホッとしたような笑顔になる。そしてニンフォとの話に戻って行った。
「それで、聞きたいことって何かしら?」

「そ、その……欲求を我慢するのって、どうすれば良いのかなって」
「え?」「……なに?」
 これにはナガレとジョーも会話に割り込んだ。
「が、我慢したいの? 欲求を? ど、どうして? サキュバスってそう言う種族じゃないの?」
 このセリフの間に十回くらいニンフォをチラ見しながら、驚きの表情で声をかけるナガレ。普段のニンフォがあんなだし、サキュバスはみんな下ネタ大好きの逆ナン女王なのかと……。
「なんかムカつくわね……」

「いえ……おじさまが『それはいけないことだ』って指導してくるんです。本能を律して、波風を立てず、ニンゲンの社会に混じることが大切だって」
「ふむ……」「へぇ~……」
 正直ナガレたちの考えからすれば、おじさまの考えに賛同したい。ニンフォみたいなのがこの世にたくさんいたら、一部の物好き以外はかなり辛い生活となるだろう。
 というか、ニンフォがまだマシな方なのか、サキュバスでも振り切れた方なのか……それが分からないのは怖い。

 だが、二人の口から出てきたのは、賛同の言葉ではなかった。
「ひどい話だな」「……やるせないな」
「……あら、そう思うの? 私が(ピー)とか(ピー)とか言ったら引いてるクセに」
「お、調子が戻ってきたな」
 下ネタをぶっ込んだニンフォ。しかしナガレはけらけら笑った。
「……俺はサキュバスじゃない。申し訳ないが、お前の気持ちは分からん」
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