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第三十八話 恋の祭りは鬼火の如し
到着
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実は今回のパーティは貴族的嗜好を凝らしており、なぜかダンスパーティまで行うらしい。
血統で金を経ている頭の古い貴族連中は大喜びだった。反面、バリバリ働いて金を稼いでいる他のカンパニーの来客は微妙そうな反応だったようだ。
「頼むぜジョー。女性のステップの半分は、男性がフォローしなきゃいけないんだから」
「プレッシャーをかけるのはやめてくれ……」
ナガレは御曹司として昔ダンスをやったことがあるらしく、(それでも女性としてやったことは一度もないが)すぐに習得した。
しかしジョーはそんな場なんてなかったので、パークレットさんにつきっきりで練習させてもらいなんとかモノにした。本番で発揮できるか、不安になるのも当然だ。
「じきに到着いたします。お降りの準備を!」
パークレットさんの声がする。そしてすぐに馬車が止まった。見れば外壁の途切れに、見上げるほど大きな門がある。窓の外を見たナガレたちは、一斉に言葉を失った。
「うわ……すげぇ豪邸だ」
「眩しいッス……こりゃ目に毒ッス」
「……ここまでとはさすが金持ちだな」
ビンチ家の豪邸、それはとてつもないモノだった。
正面だけでも大量に窓があり、その前の庭園は切り揃えられた植木が目を引く。御多分に洩れず綺麗な噴水まであった。どうやら屋上まであるらしく、柵まで豪勢な飾りがついている。
まるで城みたいな豪邸だった。ビンチ家の権力にも納得の出来だ。参加者たちは門の後ろのテーブルにて、身分の確認やボディチェックをされていた。
「……お待たせいたしました。坊っちゃん……ナガレ・ウエスト様。そしてそのお仲間様。私はここで健闘を祈っております」
御者としてやってきたパークレットさんはここまでだ。ナガレは「ありがとう」とお礼を言って飛び降り……ようとして、ジョーにガシッと頭を掴まれた。
「あだだだ何すんだよ!」
「……こっちのセリフだ! ネーベルカンパニーのご令嬢が馬車から飛び降りたりするか! ……いいか、みんな。練習した通りにやるんだぞ」
「分かったわ……」「ガッテン承知ッス……!」
四人で小さく円陣を組んで気合を入れる。
一方、ナガレたちの馬車もまた、来客からの注目を集めていた。イカした高級スーツの青年もいれば、コテコテ貴族趣味のドレスのおっちゃんもいる。女性側もみんな煌びやかなドレスを着ていた。
「あれはどこの家だ?」「いや、あの馬車の懲り様……カンパニーの人だ」「あら? あの馬車、見覚えがありますわ」
血統で金を経ている頭の古い貴族連中は大喜びだった。反面、バリバリ働いて金を稼いでいる他のカンパニーの来客は微妙そうな反応だったようだ。
「頼むぜジョー。女性のステップの半分は、男性がフォローしなきゃいけないんだから」
「プレッシャーをかけるのはやめてくれ……」
ナガレは御曹司として昔ダンスをやったことがあるらしく、(それでも女性としてやったことは一度もないが)すぐに習得した。
しかしジョーはそんな場なんてなかったので、パークレットさんにつきっきりで練習させてもらいなんとかモノにした。本番で発揮できるか、不安になるのも当然だ。
「じきに到着いたします。お降りの準備を!」
パークレットさんの声がする。そしてすぐに馬車が止まった。見れば外壁の途切れに、見上げるほど大きな門がある。窓の外を見たナガレたちは、一斉に言葉を失った。
「うわ……すげぇ豪邸だ」
「眩しいッス……こりゃ目に毒ッス」
「……ここまでとはさすが金持ちだな」
ビンチ家の豪邸、それはとてつもないモノだった。
正面だけでも大量に窓があり、その前の庭園は切り揃えられた植木が目を引く。御多分に洩れず綺麗な噴水まであった。どうやら屋上まであるらしく、柵まで豪勢な飾りがついている。
まるで城みたいな豪邸だった。ビンチ家の権力にも納得の出来だ。参加者たちは門の後ろのテーブルにて、身分の確認やボディチェックをされていた。
「……お待たせいたしました。坊っちゃん……ナガレ・ウエスト様。そしてそのお仲間様。私はここで健闘を祈っております」
御者としてやってきたパークレットさんはここまでだ。ナガレは「ありがとう」とお礼を言って飛び降り……ようとして、ジョーにガシッと頭を掴まれた。
「あだだだ何すんだよ!」
「……こっちのセリフだ! ネーベルカンパニーのご令嬢が馬車から飛び降りたりするか! ……いいか、みんな。練習した通りにやるんだぞ」
「分かったわ……」「ガッテン承知ッス……!」
四人で小さく円陣を組んで気合を入れる。
一方、ナガレたちの馬車もまた、来客からの注目を集めていた。イカした高級スーツの青年もいれば、コテコテ貴族趣味のドレスのおっちゃんもいる。女性側もみんな煌びやかなドレスを着ていた。
「あれはどこの家だ?」「いや、あの馬車の懲り様……カンパニーの人だ」「あら? あの馬車、見覚えがありますわ」
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