崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十九話 窮蛭、閻魔を噛む

目撃情報

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「そっか、そうかな?」「……ああ」
 と言うことを話しつつ、病院の廊下を歩くナガレ。ところが今回は部屋に行く前に……。

「ご機嫌よう、ナガレ・ウエストさん。それジョー・アックスさんも」
「あ、タンデムさん!」
 なんと自ら歩いてきてくれた! 入院患者の服装ではあるが、もう動けるらしい。包帯もほとんど取れているようだ。
「もう少しで出られそうだ。世話になった……メルルはどれくらい金がかかった? 彼女の分の食費や宿泊費用などは、全て払わせてもらう」
「いいってそんな。端金はしたがねだし気にするなよ」
「……端金は謙遜の言葉じゃないぞ」
「良い良い、気にするな。必ず返すから安心してくれ」
 どうしても返したいようだ。ナガレが困り顔でいると「そういえばなんだが……」とタンデムがまた言葉を重ねた。

「メルルから聞いたが、君たちはあのビンチ家のパーティ……」
「「!!!!!」」
「……の近くにいたようだが」
((ほっ…………))
「……それがどうかしたか。黒い影を追いかけたんだが、逃げられた。何か知っているのか?」
 すると意外にも、タンデムはこくりと頷いた。

「あぁ、私も買い物帰りに見た。ビンチ家の方面から何か青白い炎みたいなのが飛んできてな」
「なぬぅっ⁉︎」「青白い炎……間違いない、カエデだ!」
「た、タンデムさん! どこへいったか分からない⁉︎」
「おぉ⁉︎」
 ガシッと胸を掴むナガレ。急に詰められたじろぐタンデム。
「う、ううむ……確か月が昇る方向と、反対の方……そう、西だ。私の記憶が正しければ、西の方角へ飛んでいったはず」
「ジョー! これって西の方角に、ヤツらのアジトがあるってことじゃない⁉︎」
「そうか! ……よく言ってくれた、タンデム。これでメルルを預かった甲斐もあったと言うものだ」
「やったぜジョー! イビル教団の目撃情報だ!」
「……あぁ! これであの忌々しい女狐めぎつねを狩ることができそうだ」
 重要な手掛かりを掴み、互いに固い握手を交わすナガレとジョー。タンデムは意味が分からず当惑している。
「……なあ、タンデム。もう動けるのか」
「あ、あぁ。明日か明後日退院だ」
「……恩着せがましいことだが、一つ頼みがある。……動けるのなら案内してくれないか」
「その影をか? 流石にどこへ行ったかは分からないが」
「……それでも良い。最後に見たのはどこで、どっちの方向へ行ったのか、案内してくれるだけで良い。……それに、タンデムほどの力があれば心強い」
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