崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十九話 窮蛭、閻魔を噛む

大変なニュース

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「そうですか! わ、私……これ、ずーっと大切にします!」
「いいのよ。コナキ地方以外じゃ暑苦しくて着てられないわ。すぐ捨てちゃっていいのよ」
 そんなことを話しながら、ニンフォはオトナなブラックコーヒーを、メルルはあま~いココアを飲んでいる。その仕草はいちいちギャップを感じるクールでオトナな雰囲気だ。
「ねー見て、あの人カッコいい!」
「いいなぁ~、私もあんなスタイルでコート着てみたいなぁ~♡」
「分かる~! オトナの女性ってのが存分にアピールされてるよね♡」
 隣の席の若い女性三人が、こちらをチラチラ見ながら話している。サキュバス的聴覚でそれをバッチリ聞き取っていたのも、彼女の自尊心を満たしていた。
「ごめんね、もっと高級なものを買ってあげたかったんだけど……」
「いえっ! 本当に嬉しいです……ツノも隠れるし可愛い! 大切にしますねっ」
「気に食わなくなったらすぐ捨てていーからね~」
 ポーーン! ポーーン! ……と、アンティークな古時計が鳴った。もうすぐ夜がやって来る。
「ナガレ先輩たち、もう見つけてるかしら……話によれば馬車で行ったらしいし、アフラワ森林辺りかしら……?」
「どこですか、そこ?」
 ニンフォは「ずずず~……」とコーヒーを飲んで、カチャンとカップを置いた。
「アフラワ森林はここから西の方面にある森のことよ」
「あぁ、アレはアフラワ森林っていう名前なんですね! クエストの関係で、知らない冒険者の方々と野営をしたんです。でもその時、おじさまと不気味な黒い影を見てて……」
 メルルもあの時一緒にいたらしい。その直後にタンデムの負傷が起こったせいで、頭からスポーンと抜け落ちていたんだろう。
 そうして先輩たちの健闘を祈りつつ、平和なカフェタイムが続いていくと思いきや……。

 バタァン! カランカラーン!

「きゃっびっくりしたぁ⁉︎」
 突然かち割るような勢いで、カフェのドアが開く。大きな音に客の視線が集中するが、入ってきたのは丸メガネをかけた普通の女性だった。
「あれ? カンナー」「そんなに派手に開けないでよ恥ずかしい……」
 近くにいた女性客が反応する。だがメガネの女性客は全く恥じらったりせず、友人に急いで近寄った。
「ヤバい! マジでやばいことになってるよ!」
「なんなのよー、ヤバいイケメンでも見つけたの?」
「違うってマジの話! マリーオウになんかヤベーのが来るらしいよ!」
「えっ?」「ヤベーのって?」
 友達二人は話を飲み込めず、不思議そうにしている。
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