崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第三十九話 窮蛭、閻魔を噛む

刀狩りならぬカタナ借り

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「あ、そうにゃ。ニャアは違うけど、メスのネコはお尻を叩かれるのがメチャクチャ好きなんだにゃあ。なんでもめちゃくちゃもんげーエクスタシーが迸るとかなんとか……」
「……そういう弱点じゃない!」
 ズルッとズッコケたジョー。

 だがそれを聞いたメルルは、突然何か閃いたようだ。倒れたジョーへ駆け寄った。
「……なんだメルル。危ないから隠れてろ……」
「お願いっ、お兄さん聞いて! アイツを弱らせられるかも……」
「……なに⁉︎」
 すぐさま立ち上がり、そして慎重にエンマフォックスを見るジョー。バネの力で二メートルくらいに伸縮した棒を、両手を使って抜こうとしている。
「……分かった。小声で頼む……!」
 そう言われたメルルは、耳元にゴニョゴニョと作戦を話した。聞いていくにつれ、ジョーの顔色がサッと変わる。

「そんなことはできない。危険だ……! やらせるとしても、同じサキュバスのニンフォでもいい。それにメルル、お前はいいのか。なぜならお前はタンデムに……」
「いいの、そんなこと。私、おじさまを、みなさんを助けたい! 私にできることならなんだってしたい。それに……」
 ボソボソと自分の胸の内を語るメルル。それを聞いたジョーは最初こそ当惑していたが……最後には腹を括って顔を上げた。

「……分かった。それほどの覚悟ならば、俺も止めまい。俺の力なら可能だが……失敗しても、恨んでくれるなよ」
「……! はいっ!」
「……フッ、大したやつだメルル。俺はお前のことを生涯忘れんだろうよ」

~☆~☆~☆~☆~☆~

 その一方、ニンフォはまだナガレを譲っていた。ペチペチ頬を叩いたり揺さぶったりしても「うーーん……」と呻くがなかなか起きない。
「に、ニンフォ殿……な、ナガレ殿は私に任せろ。君は……」
「ダメよタンデムさん。私のカタナは……」
 そう、彼女のカタナ、マンゲツは真っ二つにへし折れてしまった。サバイバルナイフではとても戦えない。

「……怪我もないようだ。カタナがあれば、戦えるのだな」
「ええもちろん! あぁもう起きてよナガレ先輩、カタナさえあれば……」
 必死で揺さぶるニンフォ。それを見たタンデムは、覚悟を決めた。
「お願いナガレ先輩、目を覚まして……」

「ゴホッ……こ、これを使え!」
「何? ……えぇっ⁉︎」
 タンデムの声に振り向いたニンフォは、驚いて言葉を失った。

 タンデムがこちらへ手渡そうとしているのは……鞘に入った彼の愛刀、ヘシキリだったからだ。

「……私は動けない。ニンフォ殿、これを使って戦ってくれ」
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