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第四十話 クリスタル・ピックアックス
アヴァロンの登場
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考えれば考えるほどニヤニヤが止まらない。自然と嬉しい笑顔になってしまう。
「な~ににしょっかな~♡」
軽やかにいろんなお店、いろんな商品を見て回るナガレ。ニコニコしながら軽やかな足取りで、周囲を散策する。
「よっと」「どわ!」「危ないよ」「きゃっ⁉︎」「ごめん通るね」「えぇ!」「やぁどうも」「なにー⁉︎」
まるで彼の受け流しの如く、流れる水のように通行人を避けていく。
分厚い鎧のすぐ横を通り、転びそうなレディの腰を支え、大柄なオーク族の脇をくぐって、小鬼族の通行人をターンして避ける。にこやかでキュートな笑みの軽やかな動きに、通行人は驚いて誰もが振り向いた。
無意識下でも戦闘のような危機回避ができるのは特訓の成果だ。誰かがわざとぶつかろうとしても、今のナガレには掠りもしないだろう。
「な、なんだアイツ」「すごい身のこなしだ」「冒険者かしら……」「あの人、もしかして市長誘拐事件の……?」「可愛いなぁ、口説いてみようかな」
そんな感じでチラチラ見られているが、脳内お花畑のナガレはそれに気づかない。すると……。
「やぁ、ナガレ・ウエストさん」
「んっ?」
名前で呼び止められ、ナガレは立ち止まる。見ると建物の間の路地で、あのアヴァロンが手を振っていた。ドクロ模様に鋲が付けられた黒いレザーコートに、スキニーなズボンを履いていた。ピアスも耳に瞼に唇にバシバシつけている。
「あ、アヴァローン! 久しぶり!」
「あー、最近会わなかったよね。元気そうでなにより。ぼくは……んまぁぼちぼち。なんかさ、良いことあったの?」
「へへへ~、良いことを思い浮かべてんの!」
そんなことを話しながら、路地裏へやってくるナガレ。アヴァロンは若干癖っ毛の髪をいじって、ナガレを観察している。
「アヴァロンも買い物? オレは故郷の恋人……じゃなくって友達へのお土産を探してるんだ」
「あー、なるほどね。まーぼくは普通の買い物。この辺りは普通に見るより高いけど、ちょっと珍しいものが食べられるからね……」
相変わらずどこか暗いテンションのアヴァロン。別にナガレは、そんな理由で拒絶したりしなかった。
「んー、まぁ良いかね。良かったら一緒に回らないかい」
「いいよ! んじゃあ暇なら、アヴァロンも手伝ってよお土産探し!」
「ぼくでよければ引き受けよっか。さーて、どんなふうなものがお好みなんだい」
そうして二つ返事でアヴァロンが同行を始めた。ビジュアル系のカップルみたいだが、両方男性である。
「な~ににしょっかな~♡」
軽やかにいろんなお店、いろんな商品を見て回るナガレ。ニコニコしながら軽やかな足取りで、周囲を散策する。
「よっと」「どわ!」「危ないよ」「きゃっ⁉︎」「ごめん通るね」「えぇ!」「やぁどうも」「なにー⁉︎」
まるで彼の受け流しの如く、流れる水のように通行人を避けていく。
分厚い鎧のすぐ横を通り、転びそうなレディの腰を支え、大柄なオーク族の脇をくぐって、小鬼族の通行人をターンして避ける。にこやかでキュートな笑みの軽やかな動きに、通行人は驚いて誰もが振り向いた。
無意識下でも戦闘のような危機回避ができるのは特訓の成果だ。誰かがわざとぶつかろうとしても、今のナガレには掠りもしないだろう。
「な、なんだアイツ」「すごい身のこなしだ」「冒険者かしら……」「あの人、もしかして市長誘拐事件の……?」「可愛いなぁ、口説いてみようかな」
そんな感じでチラチラ見られているが、脳内お花畑のナガレはそれに気づかない。すると……。
「やぁ、ナガレ・ウエストさん」
「んっ?」
名前で呼び止められ、ナガレは立ち止まる。見ると建物の間の路地で、あのアヴァロンが手を振っていた。ドクロ模様に鋲が付けられた黒いレザーコートに、スキニーなズボンを履いていた。ピアスも耳に瞼に唇にバシバシつけている。
「あ、アヴァローン! 久しぶり!」
「あー、最近会わなかったよね。元気そうでなにより。ぼくは……んまぁぼちぼち。なんかさ、良いことあったの?」
「へへへ~、良いことを思い浮かべてんの!」
そんなことを話しながら、路地裏へやってくるナガレ。アヴァロンは若干癖っ毛の髪をいじって、ナガレを観察している。
「アヴァロンも買い物? オレは故郷の恋人……じゃなくって友達へのお土産を探してるんだ」
「あー、なるほどね。まーぼくは普通の買い物。この辺りは普通に見るより高いけど、ちょっと珍しいものが食べられるからね……」
相変わらずどこか暗いテンションのアヴァロン。別にナガレは、そんな理由で拒絶したりしなかった。
「んー、まぁ良いかね。良かったら一緒に回らないかい」
「いいよ! んじゃあ暇なら、アヴァロンも手伝ってよお土産探し!」
「ぼくでよければ引き受けよっか。さーて、どんなふうなものがお好みなんだい」
そうして二つ返事でアヴァロンが同行を始めた。ビジュアル系のカップルみたいだが、両方男性である。
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