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第四十話 クリスタル・ピックアックス
密会
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「いや……それが違うようなんだ。ディーケーには滅多に旅人なんか来ない。来たら来たですぐ有名になって、どんな人でどこから来たとか分かるもんさ」
ディーケーは超が付くほどの辺境の町。スラガン地方が小さいから、辺境でも大したことなく思えるバッファローなど比較にもならない。
周辺は雪原に囲まれ独立、行こうと思えば近くの街へ行けないことはないが、住民は自給自足を余儀なくされていた。
だからこそ、そんな町へ珍しい旅人が来たら、超有名になりそうなものだが……。
「……それが、全く知らない人だったんだ。チェリナの様子が気になって、こっそり跡をつけてみたことがある。ほら僕って、存在感薄いから」
「そしたら?」「にーちゃん、否定してあげなよ……」
「た、たはは……そしたら全然人気のないところに行って、黒ずくめの誰かと話してた。なんだかチェリナも楽しそうだったよ」
「黒ずくめ……誰かわかる?」
「残念ながら何も。怪しい奴らだったし、目があった気がしてすぐ引き返しちゃった。きっとバレてないとおもうけど……」
ユリウスは「ぶるぶる!」と震えた。ナガレとスーも顔を見合わせる。
「でも、絶対に町の人じゃない。ディーケーは閉鎖的な町だし、どこの誰が何をしたまで調べればすぐ分かる。ヘンクツじいさんが孫のおしめを変えてるとこだって知ってるのに、ソイツらは全く分からなかった」
ユリウスもナガレと同じく、ずっとディーケーで暮らしてきた。町の人々はよく知っているし、それ以上に、よそ者がいることもすぐに分かる。
「チェリナから何か聞かなかった?」
「聞けるわけないよ、そんなの……怪しい奴らと何を話してたのなんて、とても怖くて聞けないよ」
「うーん、そっか……」
それはユリウスには荷が重い。ナガレは残念そうに頭を下げた。
「怪しい奴ら……直接チェリナに聞ければいいんだけど」
直接聞いたって、本当のことなど言うはずがない。かと言ってアリッサやルックに間接的に聞いてもらうのも、うまくいく自信がない。
「なーに言ってんだよにーちゃん。どうせ行く当てがなくなって、どっかの夜のお店に身売りするつもりだったんでしょ。アイツみんなから嫌われてたからね」
「スー……なんでそんなに口悪くなっちゃったの。にーちゃん悲しいよ」
「じゃあにーちゃんはゴミに対しても丁重に扱うの? 書き物に失敗した紙クズに、よく頑張ったねありがとう、頬擦りしてあげるねちゅっちゅ♡ ……なんてしないでしょ」
ディーケーは超が付くほどの辺境の町。スラガン地方が小さいから、辺境でも大したことなく思えるバッファローなど比較にもならない。
周辺は雪原に囲まれ独立、行こうと思えば近くの街へ行けないことはないが、住民は自給自足を余儀なくされていた。
だからこそ、そんな町へ珍しい旅人が来たら、超有名になりそうなものだが……。
「……それが、全く知らない人だったんだ。チェリナの様子が気になって、こっそり跡をつけてみたことがある。ほら僕って、存在感薄いから」
「そしたら?」「にーちゃん、否定してあげなよ……」
「た、たはは……そしたら全然人気のないところに行って、黒ずくめの誰かと話してた。なんだかチェリナも楽しそうだったよ」
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「残念ながら何も。怪しい奴らだったし、目があった気がしてすぐ引き返しちゃった。きっとバレてないとおもうけど……」
ユリウスは「ぶるぶる!」と震えた。ナガレとスーも顔を見合わせる。
「でも、絶対に町の人じゃない。ディーケーは閉鎖的な町だし、どこの誰が何をしたまで調べればすぐ分かる。ヘンクツじいさんが孫のおしめを変えてるとこだって知ってるのに、ソイツらは全く分からなかった」
ユリウスもナガレと同じく、ずっとディーケーで暮らしてきた。町の人々はよく知っているし、それ以上に、よそ者がいることもすぐに分かる。
「チェリナから何か聞かなかった?」
「聞けるわけないよ、そんなの……怪しい奴らと何を話してたのなんて、とても怖くて聞けないよ」
「うーん、そっか……」
それはユリウスには荷が重い。ナガレは残念そうに頭を下げた。
「怪しい奴ら……直接チェリナに聞ければいいんだけど」
直接聞いたって、本当のことなど言うはずがない。かと言ってアリッサやルックに間接的に聞いてもらうのも、うまくいく自信がない。
「なーに言ってんだよにーちゃん。どうせ行く当てがなくなって、どっかの夜のお店に身売りするつもりだったんでしょ。アイツみんなから嫌われてたからね」
「スー……なんでそんなに口悪くなっちゃったの。にーちゃん悲しいよ」
「じゃあにーちゃんはゴミに対しても丁重に扱うの? 書き物に失敗した紙クズに、よく頑張ったねありがとう、頬擦りしてあげるねちゅっちゅ♡ ……なんてしないでしょ」
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