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第四十話 クリスタル・ピックアックス
ベネット救出!
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「……! 見ろ、ナガレ!」
「え、なに? ……ああっ⁉︎」
その時ジョーが気づいた。その声に反応したナガレも、遅れて察知する。
洞窟のさらに奥から歩いてくるのは……ベネットだ! なぜかタンコブがたくさんできているが、こっちへ自分で歩いてくる。
「ベネット! よかった、無事だったのか!」
「ナガレ先輩! それにジョー先輩にオメェらも! オラを助けに来てくれたんッスか⁉︎」
感激に目をウルウルさせるベネット。ナガレへ向ける羨望の眼差しは、ニセモノなどではない、まさしくベネットだった。
「もちろんだ! ベネット、無事でよかった! 助けにきたぞ! マリーオウに帰ろう!」
「な、ナガレ先輩自らが! オラはカンゲキッス。ここで命尽きても後悔しないッス……」
「バカタレ、助けに来た意味ねーじゃんか!」
そう言いつつ、ガシッと握手を交わすナガレとベネット。その様子を見たジョーはホッと安心してから、首を横に捻った。
「……無事なのは良かったが、なんなんだ、その格好は。武器や装備はどうした?」
ジョーのいう通り、ベネットの服装は見たことないものだった。薄手のシャツに内毛皮のジャケットを着ている。サスペンダー付きのズボンで、頭には入口のオーク族と同じ、魔法石ランプのヘルメットをかぶっている。
「……まさか、捕まって強制労働をさせられていたのか」
「えー! そんなことされちゃったのー⁉︎」
残る後輩たちも集まってくる。ベネットは慌てて首を横に振った。
「いやいや! みんなオラのこと攫ったっちゃ攫ったッスけど、み、みんないいヤツなんッス! いやぁ、昔みたいに手伝ってたら、だんだんとテンション上がってきて……」
「昔みたい? どういうことなの?」
キョトンとするナガレ。
「…………ベネット。さてはコイツがそうなのかぁ? あぁ……?」
「!」「……誰だ!」
その時ベネットの後ろから、何者かがのっそり姿を現した! 乱入者を見てエフォーツは一斉に武器を抜いた。
「誰だ、さてはお前が誘拐犯だな!」
「アイツらが言ってたボスかにゃあ!」
「……む。よく見ると、こいつは……」
威嚇していた冒険者も「おやっ?」という表情になった。
ベネットの後ろから出てきたのは、彼と同じ緑肌のオーク族の男性。彼よりちょっと背が低く痩せているが、その肉体はかなりのもの。
真っ赤なバンダナを頭に巻いている、眼帯をつけた隻眼の男だ。手には頑丈そうなツルハシを持ち、背中の袋には鉱石がたくさん入っていた。
「……このニンゲンどもが、オメェの?」
「え、なに? ……ああっ⁉︎」
その時ジョーが気づいた。その声に反応したナガレも、遅れて察知する。
洞窟のさらに奥から歩いてくるのは……ベネットだ! なぜかタンコブがたくさんできているが、こっちへ自分で歩いてくる。
「ベネット! よかった、無事だったのか!」
「ナガレ先輩! それにジョー先輩にオメェらも! オラを助けに来てくれたんッスか⁉︎」
感激に目をウルウルさせるベネット。ナガレへ向ける羨望の眼差しは、ニセモノなどではない、まさしくベネットだった。
「もちろんだ! ベネット、無事でよかった! 助けにきたぞ! マリーオウに帰ろう!」
「な、ナガレ先輩自らが! オラはカンゲキッス。ここで命尽きても後悔しないッス……」
「バカタレ、助けに来た意味ねーじゃんか!」
そう言いつつ、ガシッと握手を交わすナガレとベネット。その様子を見たジョーはホッと安心してから、首を横に捻った。
「……無事なのは良かったが、なんなんだ、その格好は。武器や装備はどうした?」
ジョーのいう通り、ベネットの服装は見たことないものだった。薄手のシャツに内毛皮のジャケットを着ている。サスペンダー付きのズボンで、頭には入口のオーク族と同じ、魔法石ランプのヘルメットをかぶっている。
「……まさか、捕まって強制労働をさせられていたのか」
「えー! そんなことされちゃったのー⁉︎」
残る後輩たちも集まってくる。ベネットは慌てて首を横に振った。
「いやいや! みんなオラのこと攫ったっちゃ攫ったッスけど、み、みんないいヤツなんッス! いやぁ、昔みたいに手伝ってたら、だんだんとテンション上がってきて……」
「昔みたい? どういうことなの?」
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「…………ベネット。さてはコイツがそうなのかぁ? あぁ……?」
「!」「……誰だ!」
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