崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四十一話 怪力と愚か者と家族愛と

…の続き

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 すると王国はたくさんの兵士を送ってくれました。兵士たちは食べ物や生活のためのものをくれて、人々はひとまず救われました。
 しかし吹雪が止まない限り、雪の国はおしまいです。

 するとある時、王国からやってきた一人の若者がいました。彼は温かみに溢れた情熱的な炎の勇者でした。

 いかなる吹雪も彼を凍り付かせることはありません。どんな大雪原も、彼は悠々と進んでいきます。

 そして雪の女王の住処へ到達し、ガーディアンを次々と蹴散らしていきます。
 彼の力で燃え上がる剣は暗いダンジョンを照らし、雪のガーディアンを次々と溶かしていきました。

 雪の女王は焦り、自らも吹雪の力で対抗しようとします。ですが炎の勇者の前には、彼女の氷は無力でした。

 必死の抵抗も虚しく、彼女は傷を負って逃げ出しました。しかし炎の勇者は、彼女を追うことはありませんでした。
「あれだけの傷を負えば、もう長くはあるまい。己の悪事を振り返るんだ」

 そうして数週間が経った頃、次第に空は晴れ、再び太陽の光が戻りました。
 氷の女王は、ついに打倒されたのです。
 人々も動物もモンスターも、とある村に滞在していた炎の勇者にも笑顔が戻りました。

 そして彼は大観衆に見送られながら雪の国を去り、再び王国で平和に暮らしましたとさ。

 めでたし、めでたし……。

~☆~☆~☆~☆~☆~

「……って話だった。そうだそうだ、思い出したよ」
「なんというか……」
 レンは「うーむ」と腕を組む。
「……マスター、何か思うところがあるんですか」
「いや……昔話にしては、教訓が無いんじゃのう。イビル教団を追う我々には、何かヒントになるかもしれぬ。だが子供たちに教えるような物語としては欠陥品じゃがのう」
「……そ、それはどうでもいいです」
 ずっこけたジョー。どんなセリフが飛び出すのかと思えばこれである。さすがは読書家。

「そういえばマスター、一人でマリーオウをほっつき歩いてたんですか? そんな危ないですよ!」
「……! な、ナガレ君。私を心配してくれておるのか?」
 レンの表情がパッと明るくなった。
「こんな小さな女の子が見知らぬ町をほっつき歩くなんて! 誘拐されて身代金を請求されたらどうするんですかっ」
「ガキ扱いするな! 見た目はガキじゃが実年齢は上じゃ!」
(……何歳かはナイショなんだな)
 ジョーの文字通りの疑問視を浴びながら、レンは「実はじゃなー」と笑った。
「事情を話したら、スー殿やパークレット殿、ネーベルカンパニー従業員の方々が協力してくれてな。特にスー殿はしょっちゅう付きおうてくれたんじゃ」
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