崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四話 ジョーの過去?

ついに昇格チャンス!

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~☆~☆~☆~☆~☆~

 という訳でクエストを受けに、冒険者ギルドに来たナガレ。いつもの二人が軽く挨拶してくれた。
「こんにちはじゃナガレ君。もう昼食は食べたかの?」
「ようナガレ君! ピカピカの鎧だな」
「はよーっす。アルクルー、クエストなんかあるかい?」
 ナガレはアルクルの方を見る。すると横にいたレンが、ナガレの手をぐいっと引っ張った。
「ナガレ君よ、クエストに行く前に報告がある。少し時間をくれぬかのう」
「へ? わ、分かりました」
 と言う訳で建物に入ると、すぐにアルクルが一枚の紙を差し出した。どうやらクエスト受付用紙のようだ。
「ほらよナガレ君、よく見とけ」
「お、おう。マスター、これは一体?」
 そう言いながら、ナガレはその内容に目を通す。内容は危険度B級のモンスター、ロックホーク討伐依頼だった。何でもエンペリオン地方の防具加工職人が新たな防具を開発したいらしく、様々なモンスターの素材がたくさん欲しいとのことだ。
「マスター……これ、B級ですよ? オレに受けて欲しいってことですか? なら色々準備しないと……」
 ロックホークとはスラガン地方の岩場に巣を作る、数メートルサイズの巨大ハゲワシに似たモンスター。流石にガラガラマムシほど大きくは無いが、それでも人間の数倍くらいのサイズだ。死肉を喰らうということで、スラガン地方では不吉な存在として伝えられている。

「そう急ぐな、ナガレ君。このクエストを君に準備したのは……他ならぬ冒険者ランクについてじゃ」
「ええっ⁉︎ ホ、ホントですかっ⁉︎」
 ナガレは驚いてレンに詰め寄った。
「うむ! このクエスト期限は六ヶ月。この長さならば、気にする必要はないじゃろう。この依頼に成功すれば、君をCランク冒険者として認めよう!」
「おおーっ! やるやる、やりまーす!」
 飛び上がって喜ぶナガレ。彼の目的は冒険者ランクを上げて実力を証明すること。早速チャンスがやってきたようだ!
「まあまあ、あんまし焦んなよナガレ君。ロックホークはランクも上だし結構強いモンスターだ。俺ぁよく知らないけどよ、今のナガレ君はDランクだろ? タネツさんとヒズマさんが居たって、とてもじゃねえが勝てないと思うぜ」
 アルクルがそう言ってたしなめる。確かに彼の言う通り、ロックホークはナガレよりもランクが上の相手だ。勢いのまま突っ込んで「負けました~」なんて羽目になれば実力を示すどころではない。ヒズマとタネツにも準備があるだろうし、そもそも協力してくれるだろうか……。
「まあ、ここの冒険者の仲間ならば、誰を連れて行っても構わぬぞ。報酬は山分けになるがのう。……あ、そうじゃ」
 レンは人差し指を立てる。
「彼……ジョー・アックス殿じゃったか? 彼の力を借りるのはダメじゃ。ジョー殿は流石に実力が違いすぎるから、ナガレ君の実力テストにならんくなってしまう」
「その通りだ。こりゃナガレ君の実力を試したいって計らいだかんな。強いヤツにキャリーしてもらうなんてダメだぜ」
「えーーっ……」
 少しガッカリしたナガレ。ジョーの助けがあれば楽勝だったのに……。
(いや、これはオレが乗り越えるべき試練だ。それにジョーも、帰っちゃうかも知れないしな……)
 そう考えてから、一つ変なところに気づいた。
「あれ、マスターもアルクルも、なんか誤解してますよ。アイツは冒険者じゃ無いって自分で言ってました」
「……む? なんじゃ、彼のことを知らんのか?」
 レンとアルクルは本気で驚いた様子だ。キョトンとした表情でナガレを見てくる。
「え、アイツってそんなに強いんですか?」
「もちろんじゃ! 何を隠そう、あの『紅蓮の閃光』とまで言われた……」
「ちょいちょいマスター」
 そこまで言ったレンの肩を、アルクルがちょんちょんつついた。
「ジャック・ハルバード……じゃなくって、ジョーさんがその事を言ってないんなら、何か事情があるんかも知れませんぜ。ナガレ君には言ってない事を、第三者の俺らが言うのは……」
「む……そ、そうじゃのう。コホン、ナガレ君よ、今の話は忘れてたもれ。なーに、私たちの人違いじゃよ」
「で、でも……!」
 追求しようとして、ナガレは口をつぐむ。レンとアルクルには言いづらいだろう。ならばジョーに直接聞くしか無さそうだ。
「わ、分かりました」
「うむ、ありがとう」
 ナガレが渋々頷くと、レンはニコッと笑った。『~じゃ』とか大人びた言葉遣いなのに、笑顔は可愛い幼女のソレだ。美形のエルフが羨ましくなってくる……。
「ナガレ君、おめーは人間だ。どうやってもカッコよくて可愛いエルフにはなれない。そんなことよりホレ、クエスト見てけよ」
「な、なんで分かるんだよ!」
 ニヤニヤした顔を向けてくるアルクル。こっちも黙ってればイケメンなのに、レンと態度が違いすぎる!
「顔にぜぇ~んぶ出てたぞ。何、心配すんなって! 女性の中にはナガレ君みたいな『カワイイ系男子』が好きな人も一定数いるもんだ! ……まぁ、それにしたってちょっと可愛すぎるとこあるけどな。ナガレ君……失礼かも知れねえが、キミ本当に男なんか?」
 その一言がナガレの逆鱗にクリーンヒット!
「こ、こんの野郎っ……マスター! なんとか言ってやってくださいよ!」
「……すまぬ。それは正直私もつくづくそう思っておるのじゃ。自分を棚に上げてアルクルを叱るわけには……」
「ふんぐぐぐ……どいつもこいつも人のコンプレックスを……うがぁぁぁぁっ!」
 ドタバタドタバタ!
「うわ、怒った⁉︎」
「ふぇぇぇ⁉︎ ゆゆゆ、許してくれ許しておくれぇ~……」
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