崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第四話 ジョーの過去?

大通りの一コマ

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(なるほどね、こりゃ今行くのはダメだな……)
 鈍感なナガレでも状況が飲み込めた。少し前ルックが言っていたのは本当だったようだ。幸せそうなアリッサの表情を見れば、おのずと状況は見えてくる。
 ナガレはなるべく音を立てないようにして、そーっと表の大通りに戻った。
「参ったな、今日はこれからどうしよう? クエストにも行けないし、特訓……うーん、なんかおニューの鎧なのに、なんか嫌だな。せめて一回クエストに行ってから……はぁ、家でゴロゴロするかなぁ……」

「ナガレ君じゃねえか、一人で何ブツブツ言ってんだ?」
「ん? ……あ、タネツさん」
 突然呼ばれて振り向けば、買い物カゴを持ったタネツが後ろに立っていた。普通のワイシャツとチノパンという姿なのだが、大柄でスキンヘッドでサングラスをかけたタネツが着ると、どっかのマフィアに見えてくる。ナガレが何か言おうとすると突然手をかざし「おっと、言うの待った!」と静止する。
「どうせアレだろ? 今日はクエストが無いもんだから、これから何をするかってトコだろ」
「おっ、アタリです! よく分かりましたね~」
 図星でビックリしたナガレ。その時ふと、ギルドでレンに言われたランク昇格の事を思い出した。タネツたちに助力を頼めないだろうか?
「あのータネツさん、実はかくかくしかじかで……」
 と言う訳で、今日起こった事を話した。流石にジョーとアリッサの事は言わなかったが。するとタネツは「ほう!」と驚いてから、笑顔で腕を組みうんうん頷いた。
「ジョーさんの助けがあったとはいえ、ガラガラマムシを食い止めてたからなぁ。そりゃ試験に値するだろうよ。実は俺も、昇格の話をされたんだ。辞退したけどな」
「え! どうしてっすか!」
「だってB級になったら難しいクエスト行かなきゃいけねえんだろう? そりゃヤダよ、俺ぁこの町でへっぽこ冒険者してるんが一番ラクだ」
「ふ~ん……」
 ナガレには、その気持ちがよく分からなかった。彼ほど強くなって名を上げたいという野心家は実は珍しいのかもしれない。
「助けて欲しいってんなら、もちろん手は貸すぜ。王都の加工屋からの依頼たぁ、金払いも良いだろうしな。きっとヒズマもそう言ってくれるはずだ。しかしロックホークか……」
 そう言ってタネツの笑顔が消える。「うーん……」と考え込んでしまった。
「そ、そんなに強いんすか? アルクルも言ってましたけど……」
「そうだな……だがここで立ち話もなんだ、ちょっくら食堂にでも行かねえか? ヒズマもどうせ暇だろうし、三人で作戦会議と行こうじゃねえか。流石に奢ってはやれんがな、ガッハッハ……!」
 気丈に笑うタネツに続いて、町の食堂に歩いて行った。
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