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第五話 荒野のスカベンジャー!
令嬢サキミ
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~☆~☆~☆~☆~☆~
その日の深夜、ナガレの自宅。特訓でヘトヘトになった体を休めながら、ナガレはベッドの上で考えていた。
鎧は防具立て(棒人間みたいなマネキンで、装備を置いておくもの)につけていて、レザージャケットもハンガーにかけてある。青と白の横じまTシャツと白くてユルい短パンと緑のスカーフといった完全な普段着だ。マルチスタッフはちゃんと汚れを拭き取って部屋の隅に置いてある。
(このまま特訓を続けても大丈夫なのかな……六か月間みっちり特訓してからやるつもりだったけど、それじゃスキルは身につかないのか……)
ため息を吐きながら、天井を見つめるナガレ。
「どうすっかな……やっぱりクエストをすぐにクリアしちゃった方がいいのか……?」
と起き上がったところで、洋服棚の上に置いてあったカゴが目に入る。持ち手がついたバスケットで、中にはスラガン地方で採れた葡萄やメロンやイチゴにパイン……と、盛りだくさんのフルーツが詰まっている。お隣さんが来たら渡そうと思っていたが……なんだかフレッシュな果物が食べたくなってきた。
「……なんか酸っぱいもの食べたいなぁ。また今度別のを買えばいいか……」
とかなんとかほざきながら、山盛りのフルーツに手を伸ばす。イチゴでも食べながら今後のことを考えよう。
コンコンコン……。
「んっ?」
……と思っていると、タイミングよく扉がノックされた。こんな時間に誰だろう?
「はい、どちらさん……え」
無警戒で扉を開けた直後、ナガレは硬直した。
そこにいたのは松葉杖をついた、同年代くらいの女性がいたからだ。
「こっ、こ、こんにちは……」
プルプル……。
「えっ、あ、こんばんは! えと、どちら様ですか?」
我に帰ったナガレは挨拶を返しながら、その女性をこっそり観察する。綺麗な黒髪で、雪のように真っ白な肌色だ。大きな目て、顔も結構可愛い……のだが、身長が結構低めだった。ナガレの身長は百七十五センチとやや小柄くらいだが、その人は彼の肩くらいしかない。
プルプル……。
「はい! わ、私、サキミといいます。名前です! 今日の昼ここに引っ越してきました。ご迷惑はかけないようにしますので、何卒よろしくお願いします!」
その女性、サキミはペコリと頭を下げる。だがナガレはあんまり聞いていなかった。惚けた表情でサキミの顔を見ている。
(確かこの髪型、ウルフカットって言うんだっけ? それにしても……ちょっと、いやかなりキレイな女の子じゃん! ど、ドキドキする……)
そこまで考えて、ハッとしたナガレ。
「え、あ……お、オレはナガレ・ウエストっていいます! 年は二十歳で職業は冒険者です! こ、こちらこそよろしくお願いします!」
緊張して謎に職業と年齢を明かしたところで、サキミの表情がパァッと明るくなった。
プルプル……。
「まあっ、そうなんですか! 私もこの前二十一歳になったところなんです。もう少しで同い年ですね!」
プルプル……。
「は、ははは……」
プルプル……。
「分からないことも多いので、色々なこと教えてくだされば幸いです。仲良くしてくださいね」
プルプル……。
「は、はい……」
プルプル……。
……さて、デレデレになっているナガレは気づいていないが、先ほどから何かと『プルプル……』という効果音がしている。
それはサキミが両脇に携えた松葉杖……を支える両腕が震えている様子を表していた。筋力不足で体を支えられず、まるでバイブレーションのように両腕が痙攣している。……というか、いくらなんでも体が細すぎる! ほっそほその手足はまるで木の枝みたいだった。
その日の深夜、ナガレの自宅。特訓でヘトヘトになった体を休めながら、ナガレはベッドの上で考えていた。
鎧は防具立て(棒人間みたいなマネキンで、装備を置いておくもの)につけていて、レザージャケットもハンガーにかけてある。青と白の横じまTシャツと白くてユルい短パンと緑のスカーフといった完全な普段着だ。マルチスタッフはちゃんと汚れを拭き取って部屋の隅に置いてある。
(このまま特訓を続けても大丈夫なのかな……六か月間みっちり特訓してからやるつもりだったけど、それじゃスキルは身につかないのか……)
ため息を吐きながら、天井を見つめるナガレ。
「どうすっかな……やっぱりクエストをすぐにクリアしちゃった方がいいのか……?」
と起き上がったところで、洋服棚の上に置いてあったカゴが目に入る。持ち手がついたバスケットで、中にはスラガン地方で採れた葡萄やメロンやイチゴにパイン……と、盛りだくさんのフルーツが詰まっている。お隣さんが来たら渡そうと思っていたが……なんだかフレッシュな果物が食べたくなってきた。
「……なんか酸っぱいもの食べたいなぁ。また今度別のを買えばいいか……」
とかなんとかほざきながら、山盛りのフルーツに手を伸ばす。イチゴでも食べながら今後のことを考えよう。
コンコンコン……。
「んっ?」
……と思っていると、タイミングよく扉がノックされた。こんな時間に誰だろう?
「はい、どちらさん……え」
無警戒で扉を開けた直後、ナガレは硬直した。
そこにいたのは松葉杖をついた、同年代くらいの女性がいたからだ。
「こっ、こ、こんにちは……」
プルプル……。
「えっ、あ、こんばんは! えと、どちら様ですか?」
我に帰ったナガレは挨拶を返しながら、その女性をこっそり観察する。綺麗な黒髪で、雪のように真っ白な肌色だ。大きな目て、顔も結構可愛い……のだが、身長が結構低めだった。ナガレの身長は百七十五センチとやや小柄くらいだが、その人は彼の肩くらいしかない。
プルプル……。
「はい! わ、私、サキミといいます。名前です! 今日の昼ここに引っ越してきました。ご迷惑はかけないようにしますので、何卒よろしくお願いします!」
その女性、サキミはペコリと頭を下げる。だがナガレはあんまり聞いていなかった。惚けた表情でサキミの顔を見ている。
(確かこの髪型、ウルフカットって言うんだっけ? それにしても……ちょっと、いやかなりキレイな女の子じゃん! ど、ドキドキする……)
そこまで考えて、ハッとしたナガレ。
「え、あ……お、オレはナガレ・ウエストっていいます! 年は二十歳で職業は冒険者です! こ、こちらこそよろしくお願いします!」
緊張して謎に職業と年齢を明かしたところで、サキミの表情がパァッと明るくなった。
プルプル……。
「まあっ、そうなんですか! 私もこの前二十一歳になったところなんです。もう少しで同い年ですね!」
プルプル……。
「は、ははは……」
プルプル……。
「分からないことも多いので、色々なこと教えてくだされば幸いです。仲良くしてくださいね」
プルプル……。
「は、はい……」
プルプル……。
……さて、デレデレになっているナガレは気づいていないが、先ほどから何かと『プルプル……』という効果音がしている。
それはサキミが両脇に携えた松葉杖……を支える両腕が震えている様子を表していた。筋力不足で体を支えられず、まるでバイブレーションのように両腕が痙攣している。……というか、いくらなんでも体が細すぎる! ほっそほその手足はまるで木の枝みたいだった。
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