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第六話 解散のギルド⁉︎
新メンバー!
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そして一日後。バッファローの町を暖かい太陽が照らしている。ギルドでは関係者が集まる中、ケンガのお披露目会が開かれていた。
「てな訳で、紹介します! タイガスから来てくれた新しい冒険者でーす!」
「俺様はケンガ・アタカン! Cランク冒険者で年齢は二十一歳、魔術師だから火力にゃ期待してくれ! ま、ちょっと打たれ弱いところはカバーしてくれたまえ。自分の悪いところを認めてこそ、強き男という者だからな」
ナガレが音頭を取り、ケンガが自信たっぷりに自己紹介する。……だが拍手したのは野次馬のアリッサとルックだけで、他はなんだかしらけているような…‥。
「「「… … …」」」
「もうみんな知っていると思うが、俺様の父上は世界最強の冒険者ソード・アタカンだ! だが俺様は父上を超える、超絶世界最強の冒険者を目指す。だから剣の道を選ばず、魔法を極めたのだ」
(極めたならCランクに収まる器じゃねえだろ……ホントかよ?)
「その試練は長く苦しいものだった……。俺様は父上から偉大なる才能を預かっている。それを活かすためには、父上のようになるべきなのかケンガ・アタカンという新たな道を開拓するべきか……。俺様が選んだのは後者だった」
(いや、才能を活かすなら絶対父上のようになるべきだと思うんだけど~……)
「当然苦難もあった。みんなからはなぜ父のようにならないのかと後ろ指を刺されたこともあった。だが! その程度、俺様からすれば余裕綽々で乗り越えられる簡単な試練だったのだ!」
(さっき長く苦しい試練だって言ってなかったか? ……マスターあたり、そろそろ突っ込んでほしいんだがなぁ)
「そして今の俺様がここにいる。安心してくれ諸君、丸太に乗ったつもりで俺様を頼りにするがいい!」
(なぜにアンバランスな丸太に乗せるのじゃ! どうせなら大船に乗せたもれ!)
「……話長いんだな、ケンガって」
隣で聞いてたナガレもうんざりしてきた頃、ようやくケンガの長話が終わった。みんなの白々しい視線を知ってか知らずか、ケンガと肩を組む。
「じゃあケンガ! 早速所属ギルド変更の書類を……」
「おっと待った! そう焦ることはないナガレ、俺様は逃げたりなんかしないぞ」
「いやそんなこと言って……」
「俺様は一応別のギルド所属だからな。ここに住所は変えたが、あくまで出張みたいなものだ。所属ギルドまで変えるわけにはいかない。……許可は取っているから安心していいぞ!」
「「「……はーい」」」
全員何かしら思うところはあったが、ナガレがいいならまあいいか、と納得した。第一印象で物事を決めつけるべきではないというのは、バッファローの冒険者が一番よく知っている。
「ま、まあ今は人手が必要じゃ。頼んだぞケンガ・アタカンよ。口だけではない事を、この私に教えてみよ!」
「フッ、任せてくれマスターさん」
こんな感じにマスターが締めて、一応集会は解散になった。
「マスター! 早速何かクエストを受けさせてくれないか? 俺様もここで恩を売っておこう」
「あーはいはい、クエストは俺担当ね。スカルウルフの討伐とヨビカリ草の採取、逃げ出したブタの捜索とかあるぞ」
「え! い、いや……と、討伐は辞めておこう。えーとその、長い移動で疲れたからな。では採集に……」
そんな感じにケンガとアルクルが話すのを見て、みんなわらわらと帰り始める。
ナガレもひとまず家に帰ろうと踵を返した時……突然肩をポンと叩かれた。
「ん? ……ジョー、どうしたんだ」
そこにいたのは、カジュアルな柄シャツを着たジョーだ。いつものマスクは相変わらずだが、おそらくアリッサが買ってきたのだろう。
「少し気になることがある。あのケンガについてだ」
「え、アイツがどうかしたか? 確かにちょっと話は長いし自慢ったらしいけど、すごいヤツなんだろ?」
二人並んで歩き、ギルドの建物を出て行った。ナガレはケンガの言う事を真に受けているようだ。ジョーはそれに対して、呆れ半分心配半分の視線を向けてくる。
「お前、アイツが戦っているところを見たことがあるのか? ……無いだろう」
「まあその通りだけど。いずれ分かることさ」
「……ナガレ。自慢じゃ無いが俺はお前よりも、相手の強さをある程度測るのが得意だ。その俺でも、奴は全く強いと感じなかった。あくまで予想だから外れるかもしれない。だがアイツは……こんなことは言いたく無いが、下手するとお前より弱いぞ」
「えーーっ⁉︎」
衝撃の真実! ナガレよりも弱い冒険者がいたとは、本人が一番驚いている。
「で、でもさ……きっと勘違いだ。流石にそれはないだろ~!」
「……だからお前に声をかけたんだ。奴の実力を測る良い設備が、最近できたじゃないか?」
「……ああ、なるへそー! 早速ケンガを連れてってみよう!」
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