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第六話 解散のギルド⁉︎
唯一の生還者
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「ま、マスターを……マスターを出せっ!」
見れば何者かが、受付係のギルド職員に縋り付いている。冒険者……のようだが、鎧はボロボロで衣服もところどころ破れ血が滲んでいる。体中、おぞましい傷跡で覆われていた。
「ま、マスターに、つ、伝えなきゃ……」
「彼は……たしか、ツベース殿だったか」
ほとんどの冒険者をしっかり暗記しているクリフは、その人物はすぐに分かった。補助魔法を使いこなすホムーランの支援役、ツベースだ。気弱で慎重な性格だが、その分仲間への思いやりはピカイチ。彼の入念な回復やサポートがあるからこそ、アタッカーが生きる縁の下の力持ち……いくつもの修羅場をくぐった彼が、そんなボロボロになるとは……。
纏わりつかれた従業員は「あわわ……」と困り果てていたが、クリフを確認すると表情がやっと明るくなった。
「あ、マスター! よかった、ほら、マスターが来ましたよ!」
「落ち着け、何があったんだ!」
片手だけでツベースを引きはがし、こちらを向かせる。クリフと目が合ったツベースは一瞬ポカンとしたが、何かが溢れるようにいきなり口を開いた。
「ま、マスター……た、た、大変です! ああ、あ、怪しい奴らに、な、仲間が捕まってしまいました……」
「怪しい奴ら……まさか黒ローブの一味か!」
クリフがそう聞くも、ツベースはまるで聞いていなかった。うわごとのようにしゃべり続けている。
「み、みんな、紫色の炎に飲み込まれて、何もできずに倒れてしまった。ぼ、僕は死んだふりでやりすごして、に、逃げて……で、でも……り、り、リーダーが……」
「な……!?」
「や、奴らに殺され……」
そう言った途端、いきなりツベースの体がどっと重くなった。へなへなと力なく倒れていく。
「な……リーダーは殺されたのか! それでどうなった! おい、おい!」
いつもの穏やかな姿とはまるで別人のクリフが詰め寄るも、ツベースは何も答えない。そのままぐったりと目を閉じてしまった。
「……気絶してしまったようですね。マスターを見て安心したのかもしれません」
そばにいた使用人が声をかける。ツベースは堅く目を閉じ、うんともすんとも言わない。
「仕方ない……彼を休ませてやろう」
そう言ってクリフはツベースを肩に担ぎ、重役用のゲストルームへ連れていく。
「明日、すぐ病院に連れていく。鍵を持ってきておくれ」
「はっ、了解いたしました」
使用人はすぐ保管部屋に向かっていった。従業員も「ほらほら騒ぐんじゃない! じきにマスターが説明してくれるから!」とか言って、ざわつく冒険者たちを追っ払っている。
歩きながら、クリフはふと考える。
(殺されて、どうなったのだろう。ツベースの言い方は、まるで続きがあるようだった。一体リーダーはどうなったのだろう……他のメンバーは、果たして生きているのだろうか……。)
そこまで思案を巡らせ、クリフは一人首を振った。
(……いや、続きは彼が目を覚ましてからだ。これをレンに伝えておかなくては……)
そう思いながら、ゲストルームの前に立つクリフだった。
見れば何者かが、受付係のギルド職員に縋り付いている。冒険者……のようだが、鎧はボロボロで衣服もところどころ破れ血が滲んでいる。体中、おぞましい傷跡で覆われていた。
「ま、マスターに、つ、伝えなきゃ……」
「彼は……たしか、ツベース殿だったか」
ほとんどの冒険者をしっかり暗記しているクリフは、その人物はすぐに分かった。補助魔法を使いこなすホムーランの支援役、ツベースだ。気弱で慎重な性格だが、その分仲間への思いやりはピカイチ。彼の入念な回復やサポートがあるからこそ、アタッカーが生きる縁の下の力持ち……いくつもの修羅場をくぐった彼が、そんなボロボロになるとは……。
纏わりつかれた従業員は「あわわ……」と困り果てていたが、クリフを確認すると表情がやっと明るくなった。
「あ、マスター! よかった、ほら、マスターが来ましたよ!」
「落ち着け、何があったんだ!」
片手だけでツベースを引きはがし、こちらを向かせる。クリフと目が合ったツベースは一瞬ポカンとしたが、何かが溢れるようにいきなり口を開いた。
「ま、マスター……た、た、大変です! ああ、あ、怪しい奴らに、な、仲間が捕まってしまいました……」
「怪しい奴ら……まさか黒ローブの一味か!」
クリフがそう聞くも、ツベースはまるで聞いていなかった。うわごとのようにしゃべり続けている。
「み、みんな、紫色の炎に飲み込まれて、何もできずに倒れてしまった。ぼ、僕は死んだふりでやりすごして、に、逃げて……で、でも……り、り、リーダーが……」
「な……!?」
「や、奴らに殺され……」
そう言った途端、いきなりツベースの体がどっと重くなった。へなへなと力なく倒れていく。
「な……リーダーは殺されたのか! それでどうなった! おい、おい!」
いつもの穏やかな姿とはまるで別人のクリフが詰め寄るも、ツベースは何も答えない。そのままぐったりと目を閉じてしまった。
「……気絶してしまったようですね。マスターを見て安心したのかもしれません」
そばにいた使用人が声をかける。ツベースは堅く目を閉じ、うんともすんとも言わない。
「仕方ない……彼を休ませてやろう」
そう言ってクリフはツベースを肩に担ぎ、重役用のゲストルームへ連れていく。
「明日、すぐ病院に連れていく。鍵を持ってきておくれ」
「はっ、了解いたしました」
使用人はすぐ保管部屋に向かっていった。従業員も「ほらほら騒ぐんじゃない! じきにマスターが説明してくれるから!」とか言って、ざわつく冒険者たちを追っ払っている。
歩きながら、クリフはふと考える。
(殺されて、どうなったのだろう。ツベースの言い方は、まるで続きがあるようだった。一体リーダーはどうなったのだろう……他のメンバーは、果たして生きているのだろうか……。)
そこまで思案を巡らせ、クリフは一人首を振った。
(……いや、続きは彼が目を覚ましてからだ。これをレンに伝えておかなくては……)
そう思いながら、ゲストルームの前に立つクリフだった。
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