崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第七話 剣を手にしたスナイパー

ケンガのステータス

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「ヒズマさん……?」
「え、あ、ほ、ほら! 私やることがあるからもう行くね~」
 とか適当なことを言って、ヒズマはそそくさと行ってしまった。
「あ、ちょっと!」
「……よせ、ナガレ。言いたくない悩みを無理に聞き出すのは良くない」
 追いかけようとしたナガレだが、ジョーに肩を掴まれ止められる。
「……ま、そうだな。言いたくなったら、そのうち話してくれるだろ」

「で、できたー!」
「うぇ?」
 突然テント内に響く声! 一同が振り向くと、そこにはイチコさんの姿。ずっと水晶玉とにらめっこしていたが、何ができたのだろう?
「なにができたんっすか?」
「んもう、忘れちゃうなんて意地悪ねぇ。あのケンガとかいう人のデータが取り出せるって言ってたでしょ?」
「あ、そうじゃん!」
 そう、イチコさんはずっとケンガのステータスを調べていたのだ。
「ありがとうございますっ! さあさあ、早速見せてください!」

「なあ、ナガレ君。ちょっと待てよ」
 乗り気になったナガレだが……ここで口を挟んだのはタネツだ。
「へい、どうされました?」
「あのさ、ケンガ君は自分のステータスを見られたくなくて逃げたんだよな? それでイチコさんに手伝ってもらったと」
「そうだけど……」
「なら、それを俺たちが覗き見るなんてよくないんじゃねえか? ヒズマの秘密は本人を尊重して、ケンガ君の秘密は簡単に覗く……それってだいぶ悪いことだと思うんだが……」
「はっ……た、確かに」
 ハッとしたナガレ。確かにそれは筋が通ってないかもしれない。しかし、ここでジョーが進み出た。
「そうは言っても、ステータスが低い相手にはそれなりの配慮が必要です。俺だって冒険者のころは、低い防御力を味方に補ってもらう必要がありました。それもかつての仲間が防御の弱さを理解して、優先的にフォローしてくれたからです。ケンガとは今後とも一緒に戦っていかなければならないんだ……仲間であるナガレたちが知っておかなければならないと思うのですが」
「むぅ……た、確かにジョー君の言うとおりだ」
 ジョーの主張も、一応正論だ。タネツは諦めたように肩をすくめた。
「そこまで考えあってのことなら、俺はもう止めねえ。だが、ステータスを見たことは必ず本人に伝えるんだぞ」

「議論は終わったかしら? ならホラ、これがケンガ氏のステータスよ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 氏名:ケンガ・アタカン
 武器:ファイアロッド
 技能鑑定:
 体力D
 攻撃D
 防御E+
 魔力D
 魔法防御D-
 素早さD-

 所持スキル:
 ? ? ?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あれ……? スキルの部分がおかしいですよ」
 ナガレの言う通り、ケンガのスキル欄は『?』としか書かれていない。それを聞いたイチコはがっくりと肩を落とした。
「ごメェ~んなさいね……やっぱり呪文の詠唱が途中までだったから、スキルまで見られなかったのよ。彼が少なくとも一つスキルを持っていることは分かったんだけど……」
「そうですか……まあ仕方がありません。これだけでも十分助かります!」
 ナガレはお礼を言ってから、みんなでメモを囲んで見た。 
 全てのステータスはE+~Dという感じ。強くはないがまんべんなく成長しているようだ。
「なんだ、口ほどではないけど、そこまで弱くもないじゃん。ジョー、どう思う?」
「ふむ……少なくとも一つはスキルを持っているのか? どんなものなのか気になるな……」
 すると、この言葉に反応したのはドロシーだった。
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