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第九話 月に泣く凶牙
闇に紛れて
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「グルル……!」
ようやくココリョナカイマンは羽をはためかせ再び飛び上がる。しかし先ほどまでのように静止できず、フラフラと落ち着かない飛び方だ。やはりケンガの言う通り、羽に空いた穴のせいでマトモに飛べなくなっているのだろう。
「パギャアァァァッ!」
だがその分、遠目からも分かるほどギラギラした目を向けてきた。一気に追い詰められてブチ切れたのか、恐竜のように豪快な咆哮!
「ひえー、怒った!」
「ガァァッ! ガァァーーーーッ!」
バサァッ!
「な、なんだ⁉︎」
すると突然ココリョナカイマンは、しきりに羽をばたつかせ始めた。穴が空いたせいで飛ぶのが大変なのだろうか?
「気をつけて! 粉塵を飛ばしてます! ただでさえ夜で見えにくいのに、キラキラ光る粉塵まで飛ばされたら……」
「なんだって⁉︎」
フローレンスの言う通り、ココリョナカイマンの翼から煌めく粉塵が舞っている。それは月の光を受けて反射、エメラルド色に眩く光ってナガレたちの視界を遮ってくる!
「ぐっ、目がチカチカするぜ……!」
「あ……あれ? アイツどこ行ったんだ!」
ふと目を覆った瞬間、ココリョナカイマンの姿が消えた! あんな大きくて目立つ翼があるのにも関わらず、見失ってしまったのだ。
「粉塵を使って姿をくらますのが、ヤツの必殺技なんです。は、早く見つけないと……」
「ガァァッ!」
「あっナガレ! 後ろだ!」
「な……どわっ!」
ドスッ!
突然ナガレの後ろから、ココリョナカイマンの奇襲だ! 大きな顎で思いっきり殴りつけられ、河岸まで吹っ飛ばされる。痛みで受け身すら取れず、なすすべなく地面をゴロゴロ転がった。
「ぐはぁっ!」
「ガァァーーッ!」
ガブッ……ブンッ!
「えっ?」
ココリョナカイマンの次なる獲物はフローレンスだ! 真上から襲いかかって、モーニングスターの鉄球に噛みついた。そして強靭な顎の力で豪快にジャイアントスイング!
ブンブンブン!
「きゃあぁぁぁーーっ⁉︎」
悲鳴をあげるフローレンスだが、相手の姿もロクに捉えられないで反撃などできない。なすすべなく振り回され、地面に叩きつけられた!
ドガァン!
「かはっ……!」
浅瀬に小さなクレーターが出来るほどの衝撃だ。あまりのダメージに、すぐには動けない。さらに顔が水中に入ってしまい、呼吸ができない!
「がぼぼぼ……!」
「うわっ、しっかりしろ!」
慌ててケンガが助け起こすも、その隙に再びココリョナカイマンは隠れてしまった。
「ぐぬぬ……これじゃあ攻撃できないぞ! 誰かがくらった瞬間に残りの二人がやるしかないのか……?」
「げほっ、ごほっ……だ、ダメ……そ、それじゃあジリ貧です……ごふげふっ! くっ……予習してきたつもりだったのに、まさかこれほどとは!」
何度も咳き込みながら、フローレンスもようやく体勢を立て直す。たった一発で、こちらもかなりのダメージをくらってしまった。真っ白な装束に血が滲んでいる……。
「ぐ、はぁっ、はぁっ……」
ナガレもようやく立ち上がったが、ココリョナカイマンはすでに視界外だ。
「ガァァッ!」
「なにっ……⁉︎」
しかし突然後ろから、ココリョナカイマンの咆哮が! 避ける間もなく持ち上げられ、再び地面に叩きつけられる!
ドガァン!
「ぐはぁっ……!」
一瞬意識が飛ぶほどのダメージだ! だがこのまま寝ている訳にもいかず、再び立ち上がるナガレ。口の中で血の味がする……。
「こいつっ、いい加減にしろっ! フリーズボール!」
パシュン!
ケンガが魔法を打ち出してココリョナカイマンにぶつけるも、大したダメージにはならず再び飛び出してしまう。すぐに煌めく粉塵に紛れ、姿が見えなくなってしまった。
(くそっ、姿さえ見えれば受け流しのチャンスがあるのに! やられっぱなしじゃんか……!)
悔しくて歯を食いしばったナガレだが……。
(……ま、待てよ! そうだ忘れてた! もう一つあったじゃないか、新兵器!)
ようやくココリョナカイマンは羽をはためかせ再び飛び上がる。しかし先ほどまでのように静止できず、フラフラと落ち着かない飛び方だ。やはりケンガの言う通り、羽に空いた穴のせいでマトモに飛べなくなっているのだろう。
「パギャアァァァッ!」
だがその分、遠目からも分かるほどギラギラした目を向けてきた。一気に追い詰められてブチ切れたのか、恐竜のように豪快な咆哮!
「ひえー、怒った!」
「ガァァッ! ガァァーーーーッ!」
バサァッ!
「な、なんだ⁉︎」
すると突然ココリョナカイマンは、しきりに羽をばたつかせ始めた。穴が空いたせいで飛ぶのが大変なのだろうか?
「気をつけて! 粉塵を飛ばしてます! ただでさえ夜で見えにくいのに、キラキラ光る粉塵まで飛ばされたら……」
「なんだって⁉︎」
フローレンスの言う通り、ココリョナカイマンの翼から煌めく粉塵が舞っている。それは月の光を受けて反射、エメラルド色に眩く光ってナガレたちの視界を遮ってくる!
「ぐっ、目がチカチカするぜ……!」
「あ……あれ? アイツどこ行ったんだ!」
ふと目を覆った瞬間、ココリョナカイマンの姿が消えた! あんな大きくて目立つ翼があるのにも関わらず、見失ってしまったのだ。
「粉塵を使って姿をくらますのが、ヤツの必殺技なんです。は、早く見つけないと……」
「ガァァッ!」
「あっナガレ! 後ろだ!」
「な……どわっ!」
ドスッ!
突然ナガレの後ろから、ココリョナカイマンの奇襲だ! 大きな顎で思いっきり殴りつけられ、河岸まで吹っ飛ばされる。痛みで受け身すら取れず、なすすべなく地面をゴロゴロ転がった。
「ぐはぁっ!」
「ガァァーーッ!」
ガブッ……ブンッ!
「えっ?」
ココリョナカイマンの次なる獲物はフローレンスだ! 真上から襲いかかって、モーニングスターの鉄球に噛みついた。そして強靭な顎の力で豪快にジャイアントスイング!
ブンブンブン!
「きゃあぁぁぁーーっ⁉︎」
悲鳴をあげるフローレンスだが、相手の姿もロクに捉えられないで反撃などできない。なすすべなく振り回され、地面に叩きつけられた!
ドガァン!
「かはっ……!」
浅瀬に小さなクレーターが出来るほどの衝撃だ。あまりのダメージに、すぐには動けない。さらに顔が水中に入ってしまい、呼吸ができない!
「がぼぼぼ……!」
「うわっ、しっかりしろ!」
慌ててケンガが助け起こすも、その隙に再びココリョナカイマンは隠れてしまった。
「ぐぬぬ……これじゃあ攻撃できないぞ! 誰かがくらった瞬間に残りの二人がやるしかないのか……?」
「げほっ、ごほっ……だ、ダメ……そ、それじゃあジリ貧です……ごふげふっ! くっ……予習してきたつもりだったのに、まさかこれほどとは!」
何度も咳き込みながら、フローレンスもようやく体勢を立て直す。たった一発で、こちらもかなりのダメージをくらってしまった。真っ白な装束に血が滲んでいる……。
「ぐ、はぁっ、はぁっ……」
ナガレもようやく立ち上がったが、ココリョナカイマンはすでに視界外だ。
「ガァァッ!」
「なにっ……⁉︎」
しかし突然後ろから、ココリョナカイマンの咆哮が! 避ける間もなく持ち上げられ、再び地面に叩きつけられる!
ドガァン!
「ぐはぁっ……!」
一瞬意識が飛ぶほどのダメージだ! だがこのまま寝ている訳にもいかず、再び立ち上がるナガレ。口の中で血の味がする……。
「こいつっ、いい加減にしろっ! フリーズボール!」
パシュン!
ケンガが魔法を打ち出してココリョナカイマンにぶつけるも、大したダメージにはならず再び飛び出してしまう。すぐに煌めく粉塵に紛れ、姿が見えなくなってしまった。
(くそっ、姿さえ見えれば受け流しのチャンスがあるのに! やられっぱなしじゃんか……!)
悔しくて歯を食いしばったナガレだが……。
(……ま、待てよ! そうだ忘れてた! もう一つあったじゃないか、新兵器!)
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