崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十話 闇を抱える爆音波

サニーのステータス

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 しかし、その背中に声をかける者が。
「……待て、ナガレ!」
「んあ、ジョー? どうしたんだよ」
 急停止して振り返るナガレ。ジョーは厳しい眼差しを向けている。
「冒険者なら、一つ確かめておくべきことがあるだろう」
 そう言ってジョーは、ドロシーの方を見た。
「へ、私に何か? ……あー、そういうことですねー。そういうことなら、この私にお任せをー!」

~☆~☆~☆~☆~☆~

 バサァッ……。
「あら? ドロシーちゃん。どう、うまく話せた?」
 窓付きテントの入り口を捲ると、キセルをふかすイチコさんが出迎えてくれた。
「あー! またタバコ吸ってるー! ずっと前からダメって言ってるじゃないですかー!」
「タバコじゃないわ、キセルよ」
 口から煙を吐き出しながらイチコさんが答えてくる。ドロシーは「むー!」と頬を膨らませた。
「もうっ、屁理屈言わないでくださいー! 体に悪いって言っても全然効かないんだから……せめて職場では吸わないで下さいよー!」
「はいはい分かったわよ……それで、どうしたの?」
 ブンッ! とキセルを一振りして、灰を捨てるイチコさん。
「今日新しいメンバーが来たんだ。良かったらこいつの鑑定してやってよ」
 と、ナガレが後ろからサニーを連れて来た。
「ん! ……あら~、エルフの冒険者なんて久しぶりに見たわね。楽で助かるわ~」
 クスクス笑いながら、イチコさんは水晶玉を取り出して来た。そして「ドロシーちゃ~ん」と手招きする。
「はいはい、なんでしょうー?」
「んじゃ、鑑定よろしく~。私は外で一服してるわ」
「職務怠慢ですね全くー……」
 と言いつつ素直に席に着くドロシー。サニーが水晶玉に手を置くと「んじゃ行きますよー」と呪文を唱え始める……。

 スラスラ~……。
「……はい、終わりましたー。これがステータスですねー、どうぞー」
 ドロシーからステータスの用紙を受け取ったサニーは、少しだけ見た後すぐナガレに渡してくれた。
「前に測った時と、あんまり変わってませんでした。どうぞご覧ください」
「お、見ていいの? じゃあ遠慮なく……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 氏名:サニー・ワカセラ
 武器:エルドラサーベル

 技能鑑定:
 体力B
 攻撃C+
 防御D
 魔力A
 魔法防御A
 素早さC+

 所持スキル:
 分析力
 聖属性(大)
 好機(中)
 森林適正◎
 過敏症

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 見てわかる通り、かなり高水準なステータスだ! 
「うひゃ! スキルが五つもあるぞ⁉︎」
「まあ、最後の一つはいわゆるデバフスキルなのですが……ははは、参りましたね」
 自分の弱点を褒められてしまい、困ったように笑うサニー。

 『分析力』というスキルは、敵の大まかな体力や状態がわかる効果だ。敵が弱っているとか怒っているとか、見た目では分かりにくい事を、その注意深い観察眼で分析できる。おそらくエルフの優れた視力の賜物だろう。 
 『聖属性』のスキルは、その属性の技を出した時、攻撃・魔法問わずパワーアップしてダメージが大きくなる。使い道は限られるが便利なスキルだ。
『好機』のスキルは、敵が転倒したり気絶したり、チャンス時に攻撃と魔力のステータスが上がる効果だ。条件も効果も単純で、ナガレの『闘魂』のように体力を減らすなどデメリットもない、いわゆる強スキルである。
 あと『森林適正◎』というのは結構珍しいスキルで、森のそばや森林地帯にいるといつもより神経が研ぎ澄まされ、すべてのステータスが少し上がる効果がある。サニーの出身地は果てしない大森林広がるポーツ地方であるため、森の近くにいるとリラックスできるのだろう。
 『過敏症』というのはデバフスキルである。毒などの状態異常にかかった時、その効果が上がってしまう不利な効果をもたらしてしまう。エルフは多種族よりも感覚が鋭いので、それの弊害かもしれない……。

 そう、意外とこんな単純な事でスキルがついたりする。元から視力に優れているエルフは、個人差はあれど『観察眼』のスキルがつきやすい。他にも、生まれ育った故郷に近い環境だとリラックスできるので『海岸適正』というスキルもついたと分析できる。ナガレもこのままバッファローで十年くらい暮らしていれば『荒野適正○』のスキルがつくかもしれない。
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