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第十三話 スライムパニック
ナガレ・ウエストは聞いた⁉︎
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スタスタ……。
何人かのアイドルとすれ違いながら廊下を歩くナガレ。
みんなカラフルな鎧を着たナガレを見てはクスクス笑ってくるが、何人かは同情するような目で見てくる。多分後者は討伐組の同僚だろう。
(けっ、好きなだけ笑えばいいさ。こっちの苦労も知らないで。……ベアン先輩の部屋は確か右から二番目のドアだったな)
薄っぺらそうな木製扉の前にやって来た。扉の前にはご丁寧に『討伐組第二リーダー』と書かれている。そこをノックしようとしたところ……。
「……ですが……」
「へぇ……かい」
とても小さかったが、部屋の中の会話が聞こえてきた。耳を澄ますと、どっちも女性。片方はベアンの聞き慣れた声だ。
(お? ……どんなこと話してるんだろう)
キョロキョロと辺りを見渡してみる。周囲には運良く誰もいなかった。それに廊下の隅っこにあるこんなところなんて、誰かいても大して見られることもないだろう。
(へへっ、盗み聞きしちゃおっと!)
イタズラっぽくニヤッと笑って、ドアにこっそり耳をくっつける。
(どれどれ、どんな話してるんだろ……)
「で、アンタ本当は何者なのさ。さっきまでのおべんちゃらも、それを話したら聞いてやるよ」
「それを申し上げることは出来ません。ですが今の所貴方に利益をもたらす者です」
するとそんな会話が聞こえて来た。もう一人は女性のクールな低音ボイスだ。
(貴方に利益をもたらす者……? ベアンさん昇格するのかな? やけに自分のこと、ポエマーな言い方するなぁ)
何気ない気持ちで聞いていたナガレ。
「……んで、あーしに何しろってんの? フザけたこと抜かそうもんなら、今すぐズタズタに引き裂いてやる」
「難しいことは頼みません。むしろ私からお願いさせていただきます。我々の指示に従って動いてもらいたいのです」
(……ん? なんか話がヘンじゃない?)
「……なるほど。あのロクデナシどもが最近活躍してんのは、全部アンタ方が用意した出来レースってワケだ。あーしらが全然働いてねぇのに、あの顔可愛いだけのポンコツがあんなバケモン倒したたぁおかしいと思ったぜ」
「出来レース……? ははは、それは言い過ぎです。私は強いモンスターの情報をお譲りしているだけですよ。まぁそれが『偶然』弱っていたかもしれませんが」
「え……ッ⁉︎」
大声を出しそうになって、咄嗟にナガレは口を手で押さえた。
(……な、なんだって⁉︎ どどどど、ど、どう言うことー⁉︎)
状況が飲み込めないが、それでも再びドアに耳をくっつけた。
何人かのアイドルとすれ違いながら廊下を歩くナガレ。
みんなカラフルな鎧を着たナガレを見てはクスクス笑ってくるが、何人かは同情するような目で見てくる。多分後者は討伐組の同僚だろう。
(けっ、好きなだけ笑えばいいさ。こっちの苦労も知らないで。……ベアン先輩の部屋は確か右から二番目のドアだったな)
薄っぺらそうな木製扉の前にやって来た。扉の前にはご丁寧に『討伐組第二リーダー』と書かれている。そこをノックしようとしたところ……。
「……ですが……」
「へぇ……かい」
とても小さかったが、部屋の中の会話が聞こえてきた。耳を澄ますと、どっちも女性。片方はベアンの聞き慣れた声だ。
(お? ……どんなこと話してるんだろう)
キョロキョロと辺りを見渡してみる。周囲には運良く誰もいなかった。それに廊下の隅っこにあるこんなところなんて、誰かいても大して見られることもないだろう。
(へへっ、盗み聞きしちゃおっと!)
イタズラっぽくニヤッと笑って、ドアにこっそり耳をくっつける。
(どれどれ、どんな話してるんだろ……)
「で、アンタ本当は何者なのさ。さっきまでのおべんちゃらも、それを話したら聞いてやるよ」
「それを申し上げることは出来ません。ですが今の所貴方に利益をもたらす者です」
するとそんな会話が聞こえて来た。もう一人は女性のクールな低音ボイスだ。
(貴方に利益をもたらす者……? ベアンさん昇格するのかな? やけに自分のこと、ポエマーな言い方するなぁ)
何気ない気持ちで聞いていたナガレ。
「……んで、あーしに何しろってんの? フザけたこと抜かそうもんなら、今すぐズタズタに引き裂いてやる」
「難しいことは頼みません。むしろ私からお願いさせていただきます。我々の指示に従って動いてもらいたいのです」
(……ん? なんか話がヘンじゃない?)
「……なるほど。あのロクデナシどもが最近活躍してんのは、全部アンタ方が用意した出来レースってワケだ。あーしらが全然働いてねぇのに、あの顔可愛いだけのポンコツがあんなバケモン倒したたぁおかしいと思ったぜ」
「出来レース……? ははは、それは言い過ぎです。私は強いモンスターの情報をお譲りしているだけですよ。まぁそれが『偶然』弱っていたかもしれませんが」
「え……ッ⁉︎」
大声を出しそうになって、咄嗟にナガレは口を手で押さえた。
(……な、なんだって⁉︎ どどどど、ど、どう言うことー⁉︎)
状況が飲み込めないが、それでも再びドアに耳をくっつけた。
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