崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十三話 スライムパニック

喧騒のラストハーレムズ

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~☆~☆~☆~☆~☆~

 数日後、いつも通り女装してラストハーレムズへ来たナガレ。時刻はちょうとお昼時、冒険者ギルドはいつも通り騒がしい。彼らの話は、クリフがやって来た話題で持ちきりだった。
「クリフ様がバシッと言ってやったんだ」
「うわ! 正直羨ましい。俺もクリフ様に説教されたいぜ」
「カッコいいわ。実際に見てみたかったな」
(……クリフが合うことはよっぽど珍しいんだな。でも、だからこそ信頼されているのかも)
 それとなく聞きながら、ナガレはそんなことを考える。とはいえ彼は、バッファローの頼りなくて身近なギルドマスターも好きだ。
「ハロー、レガーナさん。調子はどうだい?」
「あ、オータムさん。今日も好調です。体調万全元気いっぱいですよ!」
 階段の入り口でセキュリティのオータムが挨拶してくれた。いつものグラサンがキラリと光る。
「ハッハッハ、そうかい。元気が一番さ! それじゃ今日も頑張って!」
「ありがとうございます」
 爽やかな笑顔のオータムと別れて進んでいく。……とここで「あ、ちょっと!」と声をかけられた。
「どうしました?」
「そう言えば、レガーナさんは今来たのかい?」
「え、どう言う意味ですか?」
 ピンとこないで首を傾げるナガレ。しかしオータムもまた、意味が分からないと言うふうに頭を掻いた。
「いや、さっきキミの同僚のベアンさんが、後輩二人とすごい勢いで出て行ったんだ。レガーナは一緒じゃないんだね」
「えっ? それ本当ですか?」
 ナガレの問いにオータムは頷く。
「ああ、確かに見間違いじゃなかった。それに彼女たち、何かとても焦ってるというか、慌てているように見えたけどなぁ。何かあったのかな?」
 そう言ってオータムは肩をすくめた。
「まぁ、一介のセキュリティである僕には分からないけどね。話はそれだけ。呼び止めてごめんよ」
「い、いえ……」
 適当な返事を返して、ナガレは足早に事務所へ向かった。急いでいたとかいう理由が気になるところだ。
 とりあえず事務所あたりで待っていようと、談話室の扉を開ける。
「こんにちは!」
 と仲間たちに元気よく挨拶した……が。
「えぇっ、それホント?」
「大丈夫かな……」
「ベアンさんがついてるよ!」
「でも、さすがにウソなんじゃ……」

(な、なんだなんだ⁉︎)
 何やらアイドルたちが騒がしい。いつもはみんなすぐ帰っちゃうから数人しかいないのに、今日は部屋中に同僚のアイドルが所狭しといる。流石に全員ではなく半分ほどだが、それでも異様な光景だ。みんな噂話をしているようだが……?
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