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第十四話 女王への叛逆
説教
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「ナガレさん……あぁ良かった……本当に良かった……! グスッ、ううっ……ごめんなさい、ほんとごめんなさい……」
物言わぬナガレの体を抱き寄せて啜り泣くフローレンス。まだ生きてはいるが、気を失っている……すぐに回復しないと危ないだろう。
「…………おい」
「はぇ……?」
バンドに呼ばれて、フローレンスは振り向いた…………が!
ぐいっ!
「ひゃっ⁉︎」
突然バンドはフローレンスの胸ぐらを、左手で掴んで持ち上げた! フローレンスも二メートル声の長身なのに、バンドはそれを超すくらいデカい。ちょうど立ち上がるくらいまで持ち上げられた彼女は、驚いてナガレを落としてしまった。
「あ、あの……なにか……」
フローレンスがキョトンとしながらも話しかけようとした、その時!
バキィッ!
「うが……っ⁉︎」
「…………えっ?」
サニーはその光景を見て愕然とした。
なんとバンドは突然右の拳を握り、フローレンスの顔面を思いっきりぶん殴った。彼女も冒険者という一人の戦士だとはいえ、妙齢の女性相手に躊躇なく鉄拳(ガントレットも鉄製なので、文字通り鉄拳!)を振りかぶりぶっ飛ばす!
フローレンスは何が起こったのか分からないまま、地面をゴロゴロ転がった。
(え……な、なんで……⁉︎)
ショックで放心状態になり、すぐに起き上がれない。右頬がジンジン痛み、口の中で血の味がする。
ガシャン、ガシャン、ガシャン……。
そんな彼女へ、再びバンドが近づいてくる。そして倒れたフローレンスを見下した。
「……痴れ者め」
「え……?」
声は低く小さかったが、それでもはっきりと聞こえた。止めようと近づいたサニーにまでよく聞こえたほどだ。
「……その銀髪の男は、貴様の仲間だろう。……そんな仲間の窮地に、貴様はただ、めそめそ泣いていただけか。……恥を知るがいい、それは愚かな行為だった」
(……ふむ。ナガレさんを男性と見破りましたか。……いや、私は何を気にしてるんだか)
「……ッ! だ、だって……私の攻撃じゃ、ナガレさんを助けることは……」
少しムッとして反論しようとするフローレンス。しかしバンドはその時初めて、キッと鋭い目を見開いた。暗闇だった兜のバイザーの向こうに、突然目つきの悪い三白眼が現れる!
「……ならば、貴様はそのままその男が死んでも良いというのか」
「え、そ、そういうわけでは……」
「……飲み込まれた時点で、貴様は救出を諦めた。……そんなところだろう。……そんなつもりはなかった、なんて言わせんぞ。……諦めている暇があれば、作戦の一つや二つ考えるべきだ」
「うぐ……あ、あなたなんなんですか! 私とナガレさんは確かに仲間ですけど、それを決めつけて……!」
物言わぬナガレの体を抱き寄せて啜り泣くフローレンス。まだ生きてはいるが、気を失っている……すぐに回復しないと危ないだろう。
「…………おい」
「はぇ……?」
バンドに呼ばれて、フローレンスは振り向いた…………が!
ぐいっ!
「ひゃっ⁉︎」
突然バンドはフローレンスの胸ぐらを、左手で掴んで持ち上げた! フローレンスも二メートル声の長身なのに、バンドはそれを超すくらいデカい。ちょうど立ち上がるくらいまで持ち上げられた彼女は、驚いてナガレを落としてしまった。
「あ、あの……なにか……」
フローレンスがキョトンとしながらも話しかけようとした、その時!
バキィッ!
「うが……っ⁉︎」
「…………えっ?」
サニーはその光景を見て愕然とした。
なんとバンドは突然右の拳を握り、フローレンスの顔面を思いっきりぶん殴った。彼女も冒険者という一人の戦士だとはいえ、妙齢の女性相手に躊躇なく鉄拳(ガントレットも鉄製なので、文字通り鉄拳!)を振りかぶりぶっ飛ばす!
フローレンスは何が起こったのか分からないまま、地面をゴロゴロ転がった。
(え……な、なんで……⁉︎)
ショックで放心状態になり、すぐに起き上がれない。右頬がジンジン痛み、口の中で血の味がする。
ガシャン、ガシャン、ガシャン……。
そんな彼女へ、再びバンドが近づいてくる。そして倒れたフローレンスを見下した。
「……痴れ者め」
「え……?」
声は低く小さかったが、それでもはっきりと聞こえた。止めようと近づいたサニーにまでよく聞こえたほどだ。
「……その銀髪の男は、貴様の仲間だろう。……そんな仲間の窮地に、貴様はただ、めそめそ泣いていただけか。……恥を知るがいい、それは愚かな行為だった」
(……ふむ。ナガレさんを男性と見破りましたか。……いや、私は何を気にしてるんだか)
「……ッ! だ、だって……私の攻撃じゃ、ナガレさんを助けることは……」
少しムッとして反論しようとするフローレンス。しかしバンドはその時初めて、キッと鋭い目を見開いた。暗闇だった兜のバイザーの向こうに、突然目つきの悪い三白眼が現れる!
「……ならば、貴様はそのままその男が死んでも良いというのか」
「え、そ、そういうわけでは……」
「……飲み込まれた時点で、貴様は救出を諦めた。……そんなところだろう。……そんなつもりはなかった、なんて言わせんぞ。……諦めている暇があれば、作戦の一つや二つ考えるべきだ」
「うぐ……あ、あなたなんなんですか! 私とナガレさんは確かに仲間ですけど、それを決めつけて……!」
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