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第十四話 女王への叛逆
ノープロブレム
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「フローレンスが落ち込んでいる理由はよく分かった。……ま、次から気をつけてね。ハイ許した、この話はもう終了っ!」
そう言って手をパンパン叩くナガレ。
ガタンッ!
石が何かを踏んづけたのか、馬車が少しだけ大きく揺れた。
「……許してくれたのは嬉しいです。でも、ずいぶん軽いんですね。自分が危うく死にかけたっていうのに」
「まぁそうだけど。それでもオレを思って泣いてくれてたんだろ? そんなんだったらオレも怒れないよ」
「ってことは、やっぱり少なからず気にしてるじゃないですか……ごめんなさいホントごめんなさい……」
「はいはい、それ三十回くらい聞いたからもう言わないで大丈夫。それより、フローレンスがそれで成長できたなら言うことナシだ」
「えっ?」
驚いて眼を見張るフローレンス。ナガレは「へへっ」と笑っただけだ。
「そんな驚くようなことじゃないさ。失敗があるからこそ、オレたちは成長できるんだ。今まで一度も失敗せずに何かを成し遂げたような奴はいない……多分ね」
セリフの最後でナガレはスッと目を逸らした。……正直、この世界にはそんなご都合主義みたいな天才いくらでもいそうである。
……だが、自分はきっと間違っていない。そう思い直した。
「オレだって、何回も失敗して来てる。ガラガラマムシに突っ張って死にかけたし、実力差を考えずマッシバーに突っ込んでギルド壊したし……今思えば、父上に無断で家を飛び出したのは結構マズイなぁ……」
「父上……?」
「あ、いや、何でもない」
首を傾げるフローレンスに、慌てて取り繕うナガレ。
(お父様のこと『父上』って呼ぶんですね。てっきり『父さん』呼びだと勝手に思ってました)
「まぁそんなことはどうでもいいさ。でも失敗なんていっぱいすれば良いよ。失敗するほど全力で取り組んだのなら、きっとどこかで身を結ぶ。苦労も苦悩も災難も、ぜ~んぶ未来に続いてるんだ。絶対にね」
「…………」
フローレンスは考える。……ラストハーレムズではロクな目にあっていなかったが、それでも夢を信じて頑張った。辛くても苦しくても痛くても、歯を食いしばって我慢した。
……それが未来へとつながり、この男……ナガレ・ウエストに会えたのかもしれない。
フローレンスはちょっと考えてから頷いた。
「……そうですね。私、決めました」
「ん、何を?」
「私……ラストハーレムズを辞めます」
「へぇ、いいね! ………………って、えぇ~~~~~~っ⁉︎ い、いきなり何を⁉︎」
そう言って手をパンパン叩くナガレ。
ガタンッ!
石が何かを踏んづけたのか、馬車が少しだけ大きく揺れた。
「……許してくれたのは嬉しいです。でも、ずいぶん軽いんですね。自分が危うく死にかけたっていうのに」
「まぁそうだけど。それでもオレを思って泣いてくれてたんだろ? そんなんだったらオレも怒れないよ」
「ってことは、やっぱり少なからず気にしてるじゃないですか……ごめんなさいホントごめんなさい……」
「はいはい、それ三十回くらい聞いたからもう言わないで大丈夫。それより、フローレンスがそれで成長できたなら言うことナシだ」
「えっ?」
驚いて眼を見張るフローレンス。ナガレは「へへっ」と笑っただけだ。
「そんな驚くようなことじゃないさ。失敗があるからこそ、オレたちは成長できるんだ。今まで一度も失敗せずに何かを成し遂げたような奴はいない……多分ね」
セリフの最後でナガレはスッと目を逸らした。……正直、この世界にはそんなご都合主義みたいな天才いくらでもいそうである。
……だが、自分はきっと間違っていない。そう思い直した。
「オレだって、何回も失敗して来てる。ガラガラマムシに突っ張って死にかけたし、実力差を考えずマッシバーに突っ込んでギルド壊したし……今思えば、父上に無断で家を飛び出したのは結構マズイなぁ……」
「父上……?」
「あ、いや、何でもない」
首を傾げるフローレンスに、慌てて取り繕うナガレ。
(お父様のこと『父上』って呼ぶんですね。てっきり『父さん』呼びだと勝手に思ってました)
「まぁそんなことはどうでもいいさ。でも失敗なんていっぱいすれば良いよ。失敗するほど全力で取り組んだのなら、きっとどこかで身を結ぶ。苦労も苦悩も災難も、ぜ~んぶ未来に続いてるんだ。絶対にね」
「…………」
フローレンスは考える。……ラストハーレムズではロクな目にあっていなかったが、それでも夢を信じて頑張った。辛くても苦しくても痛くても、歯を食いしばって我慢した。
……それが未来へとつながり、この男……ナガレ・ウエストに会えたのかもしれない。
フローレンスはちょっと考えてから頷いた。
「……そうですね。私、決めました」
「ん、何を?」
「私……ラストハーレムズを辞めます」
「へぇ、いいね! ………………って、えぇ~~~~~~っ⁉︎ い、いきなり何を⁉︎」
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