崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十五話 リトル・ドラゴンスレイヤー

荒野の休日

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 チュンチュンチュン……。
「ん……ふぁ~あ……」
 小鳥のさえずりに目が覚めて、ナガレはベッドの上で大きく伸びをした。自分の家だと言うのに、なんだか見慣れない天井に思えた。
 それもこれも、昨日までやっすいアパートで生活していたからだ……。

 昨日フローレンスを連れてバッファローに帰ってきたが、その頃にはもうすでに深夜だった。シンク・ア・サンもツーテン食堂もアルカナショップも牧場も、ギルドだってもう店じまいしている。
「ありゃー、やっぱりか。歓迎会は今度になりそうだな。……そういやフローレンス、今夜はどうするの? どっか止まるとこある?」
 送ってくれた馬車に手を振りながら、ナガレはフローレンスに尋ねる。すると彼女は困ったように笑った。
「実は考えてないんです……どうしましょう。別に野宿でもいいんですけど」
「じゃあ、オレの家に泊まってく? なんちゃって」
 ナガレは冗談のつもりで言ったが、フローレンスは急にハッと目を見開いた。
「……ナガレさんの、お家にお泊まり……! ぜ、ぜひお願いしま」
 スパーン!
「いでっ! 何すんすかヒズマさん!」
「それはコンプラ的にまずいわよナガレくん。フローレンスちゃん、今夜はウチに泊めてあげるわ~。ベッドはないけど布団はあるから安心して~」
「…………あ、ハイ。ありがとうございます」
「オレ叩かれ損じゃない⁉︎」
 そんな訳で、フローレンスは一旦ヒズマの家に泊まることになった。

 話を戻して、ナガレは歯を磨いて顔を洗ってクシで髪を整える。久々にみんなと会うんだし、シャキッとしなきゃ!
「よっと……よし、カンペキ!」
 いつものスカーフをマフラーのように巻いて、横ボーダーのシャツ、そしてハーフパンツではなく暖かいカーゴパンツ。長めの靴下を履いて、お気に入りのレザージャケットを羽織れば冬物ナガレの完成だ。
「よし! 後は……っと」
 そして鎧のパーツをかき集め、大きなリュックに詰めていく。まとまった金のあるいい機会だし、鎧やマルチスタッフをギン爺にパワーアップしてもらおうと考えたのだ。
「どんな機能を追加してもらおう? 回復をもっとたくさん使えるようにしてほしいなぁ。他には……煙幕とか? へへっ、夢が膨らむなぁ」
 そんなことを考えながら、ドアを開けて外に出る。財布と鍵をポケットに入れて、ご機嫌な休日へ!
 ギィィィィッ……パタン。
 ガチャッ……。

 廊下に出ると、久しぶりの人物がホウキで廊下を掃除していた。
「あ、クレイさん! おはようございます!」
「おんやあ、ウエストさん。お久しぶりですねえ。旅行に行かれてたんですかあ?」
 上品なおばさまの家主、クレイさんだ。白いセーターの上に暖かそうなジャケットを着て、ゆったりしたシルエットの長ズボンを履いている。しかし、ちょっと男物っぽい……?
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