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第十五話 リトル・ドラゴンスレイヤー
久しぶりの一同
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「クレイさん、その服……自分でお買いになったんですか?」
ナガレにそう聞かれたクレイさんは「ええ……そうですねえ」と少し寂しげな顔になった。
「実は、これは主人の物なんです。……十年も前に、病気で亡くなりました。ですがこれを着ていれば、主人を身近に感じるんです」
「え……す、すいません。オレ知らなくて……」
「ええ、分かってますよお。そんな顔しないでください。主人の残したこの宿を、せめて動けなくなるまでは続けていくのが、私の生きる目標ですから」
そう言うクレイさんは、とても前向きに見えた。……しかし、そんな過去があったとは。もしかしたら、ずいぶん良くなったとはいえまだ病弱なサキミを懇意に気にかけるのは、その過去が理由かもしれない。
「お出かけするのでは? ですが、昨日お嬢様はお薬の日でしたので、副作用で起きるのが遅いんです」
「え、そうなんですか……残念……」
しょぼーん、いやすょぼーんと落ち込んでしまったナガレ。バッファローに帰ってきたらすぐ会いたかったのに……と、隠そうとしても感情が出てしまう。それを見たクレイさんは「うふふ……」と笑った。
「おっと、落ち込んでる場合じゃないや。今日は忙しいんで、失礼します。掃除頑張ってくださいね!」
「ええ、ご機嫌ようウエストさん……」
階段を降りて去っていくナガレを、手を振って見送るクレイさん。……その後ろ姿を見るその目が、一瞬キラリと輝いて見えた。
「……ふむ。その謙虚さ、誠実さ、そして溢れ出す太陽のような暖かさ……やはり彼こそ、お嬢様には相応しいかもしれない」
何やら物騒なことを言っているが、それでも家主としての本能か、掃除の手を止めることはなかった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
さて、建物の外に出たナガレ。するとすぐ近くに見知った顔があった。
「……お、ナガレ! なんかひっさしぶりな気がするぜ!」
「おっはよー、ナガレ君! 結構早起きなんだねえ。まだ九時くらいじゃない?」
「そりゃお互い様だろアリッサ、ルックもだ。昨日は早めに寝たから、すぐ目が覚めちゃった」
そこにいたのは、アルカナショップ開店準備をするルックと、小さな椅子に腰掛けて勉強の本を捲るアリッサ。ルックはモコモコのジャケットに厚めのズボン、アリッサはロングコートとオーバーオールを着て、どちらも寒い冬に適した格好だった。
「おめえ、そのリュックは何なんだ? 夜逃げでもするみたいに大荷物だぞ」
「いや、これにゃ鎧が入ってるんだ。ギン爺に色々強化してもらおうと思ってさ。一緒に来る?」
「おう、行く行く! どうせ暇なんだ、平日はあんまり客来ないしさ。生活に困るほどじゃないけど」
「あ、じゃーあたしも行く!」
こうして2人のオトモを連れて、ナガレはギン爺の加工屋に向かった。
ナガレにそう聞かれたクレイさんは「ええ……そうですねえ」と少し寂しげな顔になった。
「実は、これは主人の物なんです。……十年も前に、病気で亡くなりました。ですがこれを着ていれば、主人を身近に感じるんです」
「え……す、すいません。オレ知らなくて……」
「ええ、分かってますよお。そんな顔しないでください。主人の残したこの宿を、せめて動けなくなるまでは続けていくのが、私の生きる目標ですから」
そう言うクレイさんは、とても前向きに見えた。……しかし、そんな過去があったとは。もしかしたら、ずいぶん良くなったとはいえまだ病弱なサキミを懇意に気にかけるのは、その過去が理由かもしれない。
「お出かけするのでは? ですが、昨日お嬢様はお薬の日でしたので、副作用で起きるのが遅いんです」
「え、そうなんですか……残念……」
しょぼーん、いやすょぼーんと落ち込んでしまったナガレ。バッファローに帰ってきたらすぐ会いたかったのに……と、隠そうとしても感情が出てしまう。それを見たクレイさんは「うふふ……」と笑った。
「おっと、落ち込んでる場合じゃないや。今日は忙しいんで、失礼します。掃除頑張ってくださいね!」
「ええ、ご機嫌ようウエストさん……」
階段を降りて去っていくナガレを、手を振って見送るクレイさん。……その後ろ姿を見るその目が、一瞬キラリと輝いて見えた。
「……ふむ。その謙虚さ、誠実さ、そして溢れ出す太陽のような暖かさ……やはり彼こそ、お嬢様には相応しいかもしれない」
何やら物騒なことを言っているが、それでも家主としての本能か、掃除の手を止めることはなかった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
さて、建物の外に出たナガレ。するとすぐ近くに見知った顔があった。
「……お、ナガレ! なんかひっさしぶりな気がするぜ!」
「おっはよー、ナガレ君! 結構早起きなんだねえ。まだ九時くらいじゃない?」
「そりゃお互い様だろアリッサ、ルックもだ。昨日は早めに寝たから、すぐ目が覚めちゃった」
そこにいたのは、アルカナショップ開店準備をするルックと、小さな椅子に腰掛けて勉強の本を捲るアリッサ。ルックはモコモコのジャケットに厚めのズボン、アリッサはロングコートとオーバーオールを着て、どちらも寒い冬に適した格好だった。
「おめえ、そのリュックは何なんだ? 夜逃げでもするみたいに大荷物だぞ」
「いや、これにゃ鎧が入ってるんだ。ギン爺に色々強化してもらおうと思ってさ。一緒に来る?」
「おう、行く行く! どうせ暇なんだ、平日はあんまり客来ないしさ。生活に困るほどじゃないけど」
「あ、じゃーあたしも行く!」
こうして2人のオトモを連れて、ナガレはギン爺の加工屋に向かった。
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