崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十五話 リトル・ドラゴンスレイヤー

ナガレ・ウエストの重傷

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「……あの男、ナガレとか言ったか。……貴様らの、仲間なのか……?」
「もちろんっ! 何度も苦難を乗り越えてきた、大切な仲間! これからだってたくさん乗り越えてやるんだからっ!」
 ヒズマもそう言い返す。普段の二人なら、プレッシャーを浴びただけで逃げ出しただろう。……だが今は、仲間を傷つけられ怒っている。勝てないかもしれない相手だろうと関係ない!

 だが……バンドから急に殺気が消えた。いつのまにか握られていた拳も開いて、敵意が完全に消滅している。
「……そうか。仲間か……」
 しばらく俯いて何か考え込む。そして、すぐに顔を上げた。

「……いいだろう。すべて話してやる。信じるか信じないかは勝手にしろ」
「……へ? い、いいの?」
「……あ、あら? 急に素直になったじゃない」
 この身の代わりようには、タネツとヒズマも拍子抜けした。



~☆~☆~☆~☆~☆~




 それから数日後……。

 チュンチュンチュン……。
 窓からは爽やかな朝日が差し込んでいる。鳥の鳴き声を聞いて……ナガレは目をゆっくりと開けた。
「ん……」
 室内だというのに結構寒い。
 どうやらベッドに寝かされているようだ。見知らぬ天井……いや、どこかで見たような気がする。
「ここは……うがぁっ⁉︎」
 ズキズキッ……!
 体を起こそうとした瞬間、体中に激痛が走った! 指先一本動かそうとした瞬間、まるでナイフでザクザク体を刺されるような鋭い痛みが突き抜ける。呻き声を上げ歯を食いしばった。……首を動かすのがやっとだ。
(うぐぐっ、いででででで! ……痛てぇ……ここは……ど、どこだ……? それになんか顔に張り付いてる……)
 ナガレはまるでミイラのように、全身包帯でぐるぐる巻きだった。何か喋ろうとしても、なんだか呂律が回らない。
「う……ぐがーーっ!」
 全身の力を込めて上体を起こした。体中がパキパキなっているし無茶苦茶痛い……そのまま周囲を見回すと、ベッドに誰かが突っ伏していた。ナガレの足元あたりに、栗色の髪の毛が垂れ下がっている……。
(あれ? 誰だろ……あででで!)
 動くたびに激痛が走り、目から涙が溢れてきた。……と、周囲の状況をようやく思い出した。汚れひとつない清潔なワンルームで、自分は素朴なベッドで寝かされていた。窓の向こうは真っ暗だが、よく見ると向かいの家が見える……。
(……そっか。ココはバッファローの病院か。てことはもうすぐ……)
 
 どたどたどた……ガチャッ!

(ほら、来てくれた)
「ミスター・ウエスト! 良かった、目が覚めたのか」
 その時、足音と共に扉が勢いよく開かれマディソンが現れた。目の下にドス黒いクマが出来ている。
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