崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十五話 リトル・ドラゴンスレイヤー

寄せ書き

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「これを見たまえ。ミスター・ウエストが目を覚ました時に見せて欲しいと言われたものだ」
 そう言ってマディソンは、両手を広げたくらい大きな色紙をナガレに見せた。見るとそこにはたくさんのメッセージが書かれている。
『早く元気になってね!』
『元気になったら、いろいろ聞かせろよ!』
『お前さんの鎧は直しておく。心配せんでええわい』
『おいメス男子! 怪我治ったら絶対ツーテン食堂に食いに来い!』
『↑のヴァレリーと同じことを思ってるよ。退院祝いでタダにしてあげるから、ぜひ来てくれ』
『年が明けるまで間に合うといいが……高い酒のボトルを持ってるんだ。年末にはみんなで飲むぞ!』
『どうかお大事に。ウエストさんがこんな状態の中お嬢様が帰られては、きっと悲しむことでしょう。勝手なことですが、お嬢様に見られるまでに、どうか元気になってくださいな』
(お! これはアリッサとルック。ギン爺にヴァレリーとエディさん、アルクルにクレイさんまで……たはは、これじゃまるで病気になって入院してるみたいだ……いや、似たような状況か。ん、ここはタネツさんたちかな? あ、ジョーのもある!)
 大きな色紙なのに、所狭しと文字が並んでいる。それだけ多くの人が来てくれたのかと、ちょっとだけ嬉しい。

『ナガレ。お前なら大丈夫だ。
 もっと酷い状況の奴が死んでいくのを、この目でたくさん見てきた。
 だからこそ言える、お前は絶対に治る。
 ナガレにはまだやることがあるだろう』
『俺、新しい技覚えたぜ。
 特訓する時にゃ見せてやるよ! 
 だから早く元気になってくれよな!』
『ナガレ君が引っ張ってくれなきゃ、特訓のモチベーションも下がっちゃう~。
 早く良くなって~!』
『一つエルフの薬を持っていたのですが、
 人間には効果が薄すぎるそう
 でした。お役に立てず申し訳なく思います。
 こんな私ですが、ぜひこれからも
 いい関係でいたいものです』
『ベッドに横たわるボロボロのあなたを見て、ショックが隠せませんでした。
 ですがそれを悲しむ人々の姿を見て、不謹慎なのでしょうか、私は少しだけあなたを羨ましく思います。
 それだけ多くの人が、あなたを思ってくれているということでしょう。
 一刻も早く怪我が治ることをお祈りしています』
(…………あれ、コレ誰のヤツだ?)
 じっと目を凝らし考えるナガレ。思いつく人物がいないが……。
(あれ、横に矢印がある。『←センチアより』だって。………………)
 あんなはっちゃけ言語なのに、筆談ではめっちゃ丁寧だった。またひとつセンチアのことかわからなくなってしまう。
(……お、下にもまだあるぞ。これ……フローレンスかな?)

『ナガレさんへ。
 私はあの時サニーさん、ジョーさんに手伝ってもらい新居の家具を買っていました。
 そこで戻ってきて、この病院で血みどろの貴方を見たときの絶望は、今でも忘れられません。
 それから○○で△△で□□………………。』

 まるで聖職者みたいなありがた~い説法が下にまだ数十行も並んでいたが、めんどくさそうなので読むのはやめておいた。
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