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第十六話 進化の道
己の強弱
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「リトルドラゴン一匹も、オレ一人じゃ倒せなかった。きっとお前なら、鼻歌まじりに流れ作業で倒せたはずだ。それも自分はノーダメージ、相手はオーバーキルの圧倒ぶりで。……オレには無理だった」
自分が情けなくて、ガックリと俯いた。それでも話すことはやめなかった。
「……なるほど。突然見たこともねえドラゴンが現れて冒険者が襲われたってニュースを聞いた。……そりゃお前だったのか」
意外にもマッシバーは、嘲笑ったり罵ったりしなかった。余計な口を挟まずナガレの話を聞いている。
「そうだ。悔しいけど、オレは逆立ちしたってお前には敵わない。才能も、潜った修羅場も……そして野望の大きさも、お前の足元にも及ばない」
「ハッ! ああそうだ、やっと自覚しやがって」
マッシバーは鼻で笑った。だが、その嫌味な笑顔も一瞬で消えた。
「だが、てめえみてえなクソ冒険者が本当にそう思ってんなら……こうして俺に武器を向けたりはしないはずだ。何が言いてえ」
ナガレは顔を上げて、マッシバーを正面から見た。睨みつけるわけでもへりくだるわけでもなく、純粋な気持ちで目を合わせた。
「でも……オレには仲間がいる。友達が、親友が、ライバルがいる。そしてお前みたいな、超えるべき壁がいる」
「……」
「オレはまだこれからだ。どんな壁も乗り越えて、仲間と一緒にもっと強くなる。今は弱くても、絶対に強くなってやるっ!」
「……夢物語だな」
「そう思うなら好きなように考えてりゃいい。今に見てろよ……!」
「へいへい、期待しないで待ってるぜ」
つまらなさそうにマッシバーは肩をすくめて、そのままナガレに背を向けた。今まで発していたプレッシャーが、いきなりスッと消えた気がした。
「なんだぁ、もう帰んのか」
アルクルの問いにも振り返らず、階段へ歩き始める。
「あぁ。こんなぼろっちい町を見てりゃ目が腐っちまう。それに……そこのクソカス冒険者がもっとヘコんでたり、この俺にすがったりしてくりゃあ嘲笑ってやったが……みっともなく足掻いてやがった。そしたらそんな気持ちも萎えた。興覚めだ」
そのまま去っていくと思いきや、すっと振り向いた。
「おい、クソカスゴミ冒険者」
「なんでどんどん長くなってんだよ。オレはナガレだ」
「お前なんかクソカスゴミクズ冒険者で十分だ。それより答えやがれ。お前はドラゴンに襲われたな。普通ならドラゴンに会って生きて居られるわけがない。だが、お前は今こうして生きている。……誰に助けられた」
自分が情けなくて、ガックリと俯いた。それでも話すことはやめなかった。
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意外にもマッシバーは、嘲笑ったり罵ったりしなかった。余計な口を挟まずナガレの話を聞いている。
「そうだ。悔しいけど、オレは逆立ちしたってお前には敵わない。才能も、潜った修羅場も……そして野望の大きさも、お前の足元にも及ばない」
「ハッ! ああそうだ、やっと自覚しやがって」
マッシバーは鼻で笑った。だが、その嫌味な笑顔も一瞬で消えた。
「だが、てめえみてえなクソ冒険者が本当にそう思ってんなら……こうして俺に武器を向けたりはしないはずだ。何が言いてえ」
ナガレは顔を上げて、マッシバーを正面から見た。睨みつけるわけでもへりくだるわけでもなく、純粋な気持ちで目を合わせた。
「でも……オレには仲間がいる。友達が、親友が、ライバルがいる。そしてお前みたいな、超えるべき壁がいる」
「……」
「オレはまだこれからだ。どんな壁も乗り越えて、仲間と一緒にもっと強くなる。今は弱くても、絶対に強くなってやるっ!」
「……夢物語だな」
「そう思うなら好きなように考えてりゃいい。今に見てろよ……!」
「へいへい、期待しないで待ってるぜ」
つまらなさそうにマッシバーは肩をすくめて、そのままナガレに背を向けた。今まで発していたプレッシャーが、いきなりスッと消えた気がした。
「なんだぁ、もう帰んのか」
アルクルの問いにも振り返らず、階段へ歩き始める。
「あぁ。こんなぼろっちい町を見てりゃ目が腐っちまう。それに……そこのクソカス冒険者がもっとヘコんでたり、この俺にすがったりしてくりゃあ嘲笑ってやったが……みっともなく足掻いてやがった。そしたらそんな気持ちも萎えた。興覚めだ」
そのまま去っていくと思いきや、すっと振り向いた。
「おい、クソカスゴミ冒険者」
「なんでどんどん長くなってんだよ。オレはナガレだ」
「お前なんかクソカスゴミクズ冒険者で十分だ。それより答えやがれ。お前はドラゴンに襲われたな。普通ならドラゴンに会って生きて居られるわけがない。だが、お前は今こうして生きている。……誰に助けられた」
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