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第十六話 進化の道
僥倖の二人
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「あ、今から料理するところなんですか……」
「イヤイヤっ! えーとその……これはただのアクセサリーだから!」
挙動不審な動きで、ベッドに鍋を放り投げた。それを見て不思議そうに首を傾げるサキミ。
「えーっと、サキミはどうかしたの? ……まさかオレ、なんかうるさかった⁉︎ 壁ゴンしに来たの⁉︎」
「いやそんなことはないですよ! むしろ静かすぎるくらいで……それで、そのぉ」
サキミは少し俯いてから、上目遣いでナガレを見つめる。正直、とっても可愛い……。
「ナガレさん、この前年末に、その、で、デート……誘ってくださったじゃないですか」
「うん、誘ったね」
ナガレにとっては苦い記憶だ。
「それでなんですけど……私も行けなかったこと、すごく残念で……」
「えっ?」
「なので、代わりと言ってはなんですけど……今からお食事でもどうですか?」
「…………ふぁっ⁉︎」
その時、ナガレに電流走る……!
「だ、ダメですか?」
「はひぃっ! 行く行く! い、行ぎましゅっ!」
思わず声がうわずり言葉も噛んでしまった。だがサキミはそれを聞いて微笑んでくれた。
「あぁ良かった! 断られたらどうしようかと……それじゃあ行きましょう!」
「あぁ! いや待って、もうちょっとオシャレしてから……」
そう言って一旦サキミには出てもらって、ハイスピードで着替え始めるナガレであった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
という訳で、黒いレザージャケットと白いTシャツ、紺のジーンズと革靴を合わせたファッションで、夜の街をサキミと一緒に歩いていた。トレードマークの緑マフラーが風に煽られ揺れている。
足元のヨビカリ草が緑に淡く発光して、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「ははっ、オレのマフラーとおんなじ色だ」
「夜だともう真っ暗ですね……」
「サキミの地元じゃ、灯りがあるの?」
「はい。『チョウチン』とか『トウロウ』『アンドン』っていう街灯みたいなのがあるんです。昔は蝋燭とか火を使っていたんですけど、今は魔法でつける仕組みになってるみたいです」
そう言ってサキミは、にっこりしてナガレを見上げる。ナガレよりちょっと背が低いので、必然的にそうなっている。
「私は、この街の方が好きかもしれません。こんなに綺麗な景色があったなんて……まだ子供の頃病気で寝込んでた頃は、病院と、窓に広がる外の景色だけが、私の世界でした」
「……」
ナガレは何も言わなかったが、内心驚いていた。それとなくではあるが、初めてサキミの方から病気について話したからだ。
「イヤイヤっ! えーとその……これはただのアクセサリーだから!」
挙動不審な動きで、ベッドに鍋を放り投げた。それを見て不思議そうに首を傾げるサキミ。
「えーっと、サキミはどうかしたの? ……まさかオレ、なんかうるさかった⁉︎ 壁ゴンしに来たの⁉︎」
「いやそんなことはないですよ! むしろ静かすぎるくらいで……それで、そのぉ」
サキミは少し俯いてから、上目遣いでナガレを見つめる。正直、とっても可愛い……。
「ナガレさん、この前年末に、その、で、デート……誘ってくださったじゃないですか」
「うん、誘ったね」
ナガレにとっては苦い記憶だ。
「それでなんですけど……私も行けなかったこと、すごく残念で……」
「えっ?」
「なので、代わりと言ってはなんですけど……今からお食事でもどうですか?」
「…………ふぁっ⁉︎」
その時、ナガレに電流走る……!
「だ、ダメですか?」
「はひぃっ! 行く行く! い、行ぎましゅっ!」
思わず声がうわずり言葉も噛んでしまった。だがサキミはそれを聞いて微笑んでくれた。
「あぁ良かった! 断られたらどうしようかと……それじゃあ行きましょう!」
「あぁ! いや待って、もうちょっとオシャレしてから……」
そう言って一旦サキミには出てもらって、ハイスピードで着替え始めるナガレであった。
~☆~☆~☆~☆~☆~
という訳で、黒いレザージャケットと白いTシャツ、紺のジーンズと革靴を合わせたファッションで、夜の街をサキミと一緒に歩いていた。トレードマークの緑マフラーが風に煽られ揺れている。
足元のヨビカリ草が緑に淡く発光して、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「ははっ、オレのマフラーとおんなじ色だ」
「夜だともう真っ暗ですね……」
「サキミの地元じゃ、灯りがあるの?」
「はい。『チョウチン』とか『トウロウ』『アンドン』っていう街灯みたいなのがあるんです。昔は蝋燭とか火を使っていたんですけど、今は魔法でつける仕組みになってるみたいです」
そう言ってサキミは、にっこりしてナガレを見上げる。ナガレよりちょっと背が低いので、必然的にそうなっている。
「私は、この街の方が好きかもしれません。こんなに綺麗な景色があったなんて……まだ子供の頃病気で寝込んでた頃は、病院と、窓に広がる外の景色だけが、私の世界でした」
「……」
ナガレは何も言わなかったが、内心驚いていた。それとなくではあるが、初めてサキミの方から病気について話したからだ。
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