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第十六話 進化の道
ディナー
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「あ、ここにしましょう」
「あ……う、うん。……って、はぁーっ⁉︎」
もっと聞きたいと思ったナガレだが、ここで目的地に着いてしまったようだ。バッファロー市民の憩いの場ツーテン食堂の、味のある建物……ではなく、『ユナイツ・スチュワート・ジャックス(通称USJ)』というレストランだった。
もともとはツーテン食堂が建つ前にもあった、しがない普通の喫茶店だった。しかし十数年前、エンペリオン地方にある超絶高級レストラン『オリエンタル』のオーナーである、一流シェフのペッカーさんの息子がこの街へ修行にやって来る。
その名前をウルズと言い、店主が高齢で引退した店を買取り高級レストランに生まれ変わらせたのだ。外装・内装も真っ白の素材に張り替えて、テーブルも椅子も灯りも厨房までエレガントに変化させた。
「い、いやサキミ! オレは節約思考なんだ。流石にこんな高いレストランでは食べられないよ……」
「そう言われると思って、おととい予約して料金も払ってます。今日は私の奢りですよ」
「え! いいの、こんな高級料理! い、いやでも悪いよそんな……」
「じゃあ払えますか? 一人百ダラーですけど」
「ファーッ⁉︎」
どうやら他の店で食べるという選択肢は無いらしい。いやまあ現在お金持ちのナガレなら払えないこともないが、大量のダラーは冒険者家業への投資で消えていくものだ。なるべく節約したいところ。
「さ、サキミって結構お金持ちなんだね」
「そんなことないですよ。ただ実家に帰った時、お姉さまからお小遣いをもらったんです。私が持っててもどうせ使わないので、ナガレさんと一緒に行きたいなって……」
耳がトロけるような甘い言葉に、ナガレの思考は再びフリーズ。(まぁいいか)という気持ちになり、サキミに続いてフラフラと店に入っていった。
カランカラーン……。
「いらっしゃいませお客様」
タキシード姿のウェイターが出迎えてくれた。髪は短く整えポマードで固定している。なんだか良家の執事さんみたいだ。
(し、静かすぎて落ち着かない……薄気味悪かった実家を思い出すなぁ)
「サキミです。そしてこちらがナガレさん」
「お待ちしておりました。それではお席にご案内いたします」
ウェイターに連れられてナガレも後に続いた。
「だ、大丈夫なのサキミ……こういうとこってドレスコードとか……!」
「大丈夫ですよ。このお店は『我々従業員が清楚に振る舞えば、お客様も自然と毅然になる』との経営方針で、ドレスコードはないんです」
「あ……う、うん。……って、はぁーっ⁉︎」
もっと聞きたいと思ったナガレだが、ここで目的地に着いてしまったようだ。バッファロー市民の憩いの場ツーテン食堂の、味のある建物……ではなく、『ユナイツ・スチュワート・ジャックス(通称USJ)』というレストランだった。
もともとはツーテン食堂が建つ前にもあった、しがない普通の喫茶店だった。しかし十数年前、エンペリオン地方にある超絶高級レストラン『オリエンタル』のオーナーである、一流シェフのペッカーさんの息子がこの街へ修行にやって来る。
その名前をウルズと言い、店主が高齢で引退した店を買取り高級レストランに生まれ変わらせたのだ。外装・内装も真っ白の素材に張り替えて、テーブルも椅子も灯りも厨房までエレガントに変化させた。
「い、いやサキミ! オレは節約思考なんだ。流石にこんな高いレストランでは食べられないよ……」
「そう言われると思って、おととい予約して料金も払ってます。今日は私の奢りですよ」
「え! いいの、こんな高級料理! い、いやでも悪いよそんな……」
「じゃあ払えますか? 一人百ダラーですけど」
「ファーッ⁉︎」
どうやら他の店で食べるという選択肢は無いらしい。いやまあ現在お金持ちのナガレなら払えないこともないが、大量のダラーは冒険者家業への投資で消えていくものだ。なるべく節約したいところ。
「さ、サキミって結構お金持ちなんだね」
「そんなことないですよ。ただ実家に帰った時、お姉さまからお小遣いをもらったんです。私が持っててもどうせ使わないので、ナガレさんと一緒に行きたいなって……」
耳がトロけるような甘い言葉に、ナガレの思考は再びフリーズ。(まぁいいか)という気持ちになり、サキミに続いてフラフラと店に入っていった。
カランカラーン……。
「いらっしゃいませお客様」
タキシード姿のウェイターが出迎えてくれた。髪は短く整えポマードで固定している。なんだか良家の執事さんみたいだ。
(し、静かすぎて落ち着かない……薄気味悪かった実家を思い出すなぁ)
「サキミです。そしてこちらがナガレさん」
「お待ちしておりました。それではお席にご案内いたします」
ウェイターに連れられてナガレも後に続いた。
「だ、大丈夫なのサキミ……こういうとこってドレスコードとか……!」
「大丈夫ですよ。このお店は『我々従業員が清楚に振る舞えば、お客様も自然と毅然になる』との経営方針で、ドレスコードはないんです」
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