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第十七話 ハト・スタンピード!
防衛準備
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「金持ちってのは承認欲求の塊ですから『すごい! カッコいい! お金持ち!』って言われるとうれしいんですよ。どうせハーバードさんにとって月一数千ダラーの出資くらい、おやつを食べるくらいのはした金。チャンスがあればしっかり伝えますから」
「は、はあ……それじゃあ、ナガレさんにお任せしますね」
フローレンスはちょっと困ったように頷いた。納得はできたが、別の疑問が出てくる。そう言えばナガレは、自分の過去をあまり話さないが……。
それはさておき、防衛拠点となる街の東側へやってきたナガレ。西はドルーシバ、北はイーターズが防衛に回っている。東にはエスコーン山という標高が高く気候も厳しい山があるため、空を飛べるモンスターはここを迂回するしかない。
「お! すごいや、防衛の柵が立ってる。準備がいいなぁ」
「ナガレ君は知らねえだろうが、これはどの町村にもあるぜ。スラガンピジョンの繁殖期は年に一回この時期に必ずやって来る」
「大変なんですねぇ」
「いや、そうとも限らねえ。俺たちにとってもスラガンピジョンの鶏肉はご馳走なんだ。脂の少ないさっぱりとした肉で、しかもモンスターだからかなりデカい。襲撃を乗り切れば大量に肉が手に入るからな。町でお祭りだぞ~。報酬も結構ウマウマだし、今ごろタイガスにゃ多くの冒険者が集まってるはずだぜ」
「あの、バッファローは大丈夫なんですか?」
フローレンスの不安に答えたのはサニー。
「はい。バッファローの周辺は起伏の少ない大荒野。いくらスラガンピジョンでも、大群を率いて辺鄙な町を襲うことはないでしょう。……だからこそ、辺境の町から抜け出せないというのもあるでしょうが」
どうやらスラガン地方の人たちにとって、この繁殖期は確かにリスキーな事情だが、同時に大量の肉を手に入れるチャンスでもあるようだ。過酷な環境で生きる人々だからこそ、ピンチをチャンスに変えてきたのだろう。
「ハトの肉って美味いのかなぁ?」
「普通のハトじゃねぇからな。味も期待していいぜ。それに肉の量が多ければ、その分料理の値段も安くなるぜ!」
「そのためにも頑張りましょう~!」
みんなで持ってきた荷物を広げ、しっかりとした作りのテントを作る。遊牧民が使うような、四人くらい入れる大型のものだ。それと男女で分けるために、少し小さめの三人用テントも張った。
「フローレンスちゃんは私と相部屋ね~」
「はいっ、わかりました!」
「ナガレ君、ジョーさんはどうするんだ? あいつもこのテントで一緒に寝るのか?」
「……お邪魔でなければ、ご一緒させてください」
「わっ、いつの間に!」
「は、はあ……それじゃあ、ナガレさんにお任せしますね」
フローレンスはちょっと困ったように頷いた。納得はできたが、別の疑問が出てくる。そう言えばナガレは、自分の過去をあまり話さないが……。
それはさておき、防衛拠点となる街の東側へやってきたナガレ。西はドルーシバ、北はイーターズが防衛に回っている。東にはエスコーン山という標高が高く気候も厳しい山があるため、空を飛べるモンスターはここを迂回するしかない。
「お! すごいや、防衛の柵が立ってる。準備がいいなぁ」
「ナガレ君は知らねえだろうが、これはどの町村にもあるぜ。スラガンピジョンの繁殖期は年に一回この時期に必ずやって来る」
「大変なんですねぇ」
「いや、そうとも限らねえ。俺たちにとってもスラガンピジョンの鶏肉はご馳走なんだ。脂の少ないさっぱりとした肉で、しかもモンスターだからかなりデカい。襲撃を乗り切れば大量に肉が手に入るからな。町でお祭りだぞ~。報酬も結構ウマウマだし、今ごろタイガスにゃ多くの冒険者が集まってるはずだぜ」
「あの、バッファローは大丈夫なんですか?」
フローレンスの不安に答えたのはサニー。
「はい。バッファローの周辺は起伏の少ない大荒野。いくらスラガンピジョンでも、大群を率いて辺鄙な町を襲うことはないでしょう。……だからこそ、辺境の町から抜け出せないというのもあるでしょうが」
どうやらスラガン地方の人たちにとって、この繁殖期は確かにリスキーな事情だが、同時に大量の肉を手に入れるチャンスでもあるようだ。過酷な環境で生きる人々だからこそ、ピンチをチャンスに変えてきたのだろう。
「ハトの肉って美味いのかなぁ?」
「普通のハトじゃねぇからな。味も期待していいぜ。それに肉の量が多ければ、その分料理の値段も安くなるぜ!」
「そのためにも頑張りましょう~!」
みんなで持ってきた荷物を広げ、しっかりとした作りのテントを作る。遊牧民が使うような、四人くらい入れる大型のものだ。それと男女で分けるために、少し小さめの三人用テントも張った。
「フローレンスちゃんは私と相部屋ね~」
「はいっ、わかりました!」
「ナガレ君、ジョーさんはどうするんだ? あいつもこのテントで一緒に寝るのか?」
「……お邪魔でなければ、ご一緒させてください」
「わっ、いつの間に!」
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