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第十八話 悪夢の遠吠え
出張はまだまだ続く
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「な! ほ、本当かナガレ殿!」
それを聞いたハーバードの表情がパァッと明るくなった。グレッグも「まことですか!」と嬉しそうな笑顔になる。
「な、ナガレさん! 確かに私たちだっていないよりはマシでしょうけど、こんなお屋敷のご令嬢を誘拐しようって敵ですよ。ここは騎士の皆様に通報して帰りましょうよ~」
「バカタレ、見捨てて帰れるもんか!」
気乗りしなさそうなフローレンス。ナガレはそれに食ってかかった。
「みんなが帰っても、オレは一人だってやる! オレは誰かを助けられる強い冒険者になりたかったんだ。困っている人をなんの見返りも無しに笑顔で助けた、あの日のアーバンみたいに! そんな奴が、誘拐事件を黙って見過ごせるかっ!」
「ナガレさん……」
「ともかく、みんなにこのことを伝えてきてくれ。オレが残って戦うから先帰ってて良いよってさ」
「わ、分かりました」
とりあえず返事をするフローレンス。ナガレはハーバードに向き直った。
「ハーバード様。報酬は後払いで大丈夫ですよ。我々の働きを評価して、額をお決めください。……それと、例の件も」
「ああいいとも。励めよ、冒険者ナガレ!」
「はい!」
そんなことを話す二人をチラチラ見ながら、フローレンスは家をしれっと出て行った。
「……ではシャルロット。お前を安全な部屋に移動させなくては。バトラー! グレッグを頼んだぞ。そこのメイド! 剣を持って来い! ……シャルロットは、私が守る!」
「兄上。お気持ちは嬉しいんですが、戦えるのですか?」
「案ずるな。運動していないわけではない。お前も知っているだろう……私のテニスの腕前を」
(剣技じゃないんかい……)
内心でため息をついたシャルロットを連れて、ハーバードは何人かの従業員とメイドを連れて階段を上がった。
「ケンガ。お前はどうするんだ?」
「ん? ああ……そうだな」
突然ナガレに話を振られて考え込むケンガ。
「……そうだな。ここは俺様たちの村でもあるし、何よりお前が行くというのならぜひ
協力したいが。俺様だけの一存では決めかねる。リーダーに伝えてみよう」
「ああ。分かった。無理にとは言わないけど、お前がいてくれれば心強い」
「……そ、そうか?」
クールに立ち去ろうとしたケンガだが、ナガレの言葉がちょっぴり嬉しくて振り返った。
「ああ。ケンガさ、ホンットに強くなったよな。なんつーか、イキイキしてるぜ」
「ふ、ふふふ! そうとも、そうだろう。俺様は血の滲むような特訓をして強くなったんだ」
それを聞いたハーバードの表情がパァッと明るくなった。グレッグも「まことですか!」と嬉しそうな笑顔になる。
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「バカタレ、見捨てて帰れるもんか!」
気乗りしなさそうなフローレンス。ナガレはそれに食ってかかった。
「みんなが帰っても、オレは一人だってやる! オレは誰かを助けられる強い冒険者になりたかったんだ。困っている人をなんの見返りも無しに笑顔で助けた、あの日のアーバンみたいに! そんな奴が、誘拐事件を黙って見過ごせるかっ!」
「ナガレさん……」
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とりあえず返事をするフローレンス。ナガレはハーバードに向き直った。
「ハーバード様。報酬は後払いで大丈夫ですよ。我々の働きを評価して、額をお決めください。……それと、例の件も」
「ああいいとも。励めよ、冒険者ナガレ!」
「はい!」
そんなことを話す二人をチラチラ見ながら、フローレンスは家をしれっと出て行った。
「……ではシャルロット。お前を安全な部屋に移動させなくては。バトラー! グレッグを頼んだぞ。そこのメイド! 剣を持って来い! ……シャルロットは、私が守る!」
「兄上。お気持ちは嬉しいんですが、戦えるのですか?」
「案ずるな。運動していないわけではない。お前も知っているだろう……私のテニスの腕前を」
(剣技じゃないんかい……)
内心でため息をついたシャルロットを連れて、ハーバードは何人かの従業員とメイドを連れて階段を上がった。
「ケンガ。お前はどうするんだ?」
「ん? ああ……そうだな」
突然ナガレに話を振られて考え込むケンガ。
「……そうだな。ここは俺様たちの村でもあるし、何よりお前が行くというのならぜひ
協力したいが。俺様だけの一存では決めかねる。リーダーに伝えてみよう」
「ああ。分かった。無理にとは言わないけど、お前がいてくれれば心強い」
「……そ、そうか?」
クールに立ち去ろうとしたケンガだが、ナガレの言葉がちょっぴり嬉しくて振り返った。
「ああ。ケンガさ、ホンットに強くなったよな。なんつーか、イキイキしてるぜ」
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