崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十九話 禍のエースストライカー

いざ出発!

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「あ、ど、どうも。……ん⁉︎」
 とりあえず受け取ったナイフをジロジロ眺める冒険者たち。……そして、みんな一斉に「あー!」と声を上げた。
「これ、アタシのナイフだよ! ……げ! 鞘にちゃんと入れてストッパーホルダーまでつけたのに、いつの間に抜き取られたんだ」
「……こんな形で示して申し訳ない。だが、自分で言うのもなんだが心配せずとも俺たちは強い。……生きてさえいれば、必ずドルーシバのリーダーも、ケンガの奴も救い出して見せる」
 ジョーはそう言って頷く。彼の目は恐ろしい殺気こそ無かったが、その真剣な眼差しからは揺るぎない決意があった。
「……大切な人を失うのは、俺だけで十分だ。必ず助けてやるから、みんなは屋敷を守っていてくれ」
「あ、あんた……分かった、任せたよ!」
「ちょっとレニーさん! 良いんですか!」
 冒険者の一人が心配そうに聞いてきたが、レニーと呼ばれた赤髪ポニテ冒険者は「バカタレ!」と叫んで頭を軽く叩いた。
「こんな決意をみせられて噛みついてんじゃないよ! ……あんた、ジョーとか言ったね?」
「……ああ、そうだ」
「そうかい。バッファローの皆さんにもお願いだよ。……たとえリーダーを助けられなくても、アンタたちまで死ぬようなことはないようにね。アタシ、アンタらの泥臭い所とか結構好きだからさ」
「……約束はしかねる」
 そう言ってジョーは背を向けた。
「行くぞ、ナガレ」
「お、おう! 行くぞみんなーっ!」
 そう言って歩いていくバッファロー一行。それを見送るドルーシバの面々は、顔を見合わせてニコッと笑った。おそらくみんな、同じことを考えているだろう。
「……イイ奴らだね、バッファローって。なんで解散の危機なんかになってんのか不思議なくらいだよ」
「ホントですね。……あのプライドが高いケンガさんが認めただけありますよ。意地っ張りでそんなこと全然言わないのに、あの人たちだけは絶賛してましたからね」
 ひとしきり笑ったが、そのうち心配が勝ってきた。みんなの目も少しずつ不安そうに変化していく。
(……マガツゴーストは並大抵の相手じゃない。下手すれば全員死んじまう……どうか気をつけるんだよ)


~☆~☆~☆~☆~☆~


 そうしてナガレたちはゴーストが逃げた方向、北へ向かって小走りで進んだ。特訓の賜物か、ちょっと走ったくらいじゃ疲れを感じない。
「ジョー。ちょっと先に行って、敵の動向を探ってくれないか。お前の素早さ、オレたちのステータスの二倍以上はありそうだし……」
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