崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第十九話 禍のエースストライカー

救出!

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 ドクンッ! 
 するとフローレンスの燃えたぎるタマシイが『心臓の鼓動』となって鎖に伝わる。鼓動は振動となって鎖を通じ、空中で静止する鉄球へ入った。
 次の瞬間マガツゴーストに入り込んだ鉄球が、紫の体越しでも分かるほど煌めき……。

 ドガァァァァン!

 フローレンスの燃えたぎる魂を乗せて、魔力を爆発させた!
「ギョギャアァァァーーーーッ⁉︎」
 ドガンドガンドガン!
 体内で魔力が爆発し、マガツゴーストの体が霧のように砕け散った。紫の腕も一瞬だけ消えてしまい、ケンガを取り落とす。
「どわぁぁーっ⁉︎」
「はあっ!」
 受け身も取れず落ちてくるケンガを、ナガレがしっかり受け止めた。
「た、助かったぜナガレにジョー。それと……」
 地面に下ろしてもらったケンガはフローレンスを見た。感謝を伝えるつもりなのかと、ちょっぴり胸を張る。
「ふふふ~ん、まーた恩を売っちゃいましたねぇ~。まぁここで死なれても後味悪いので仕方なく……」
「こんのアホ僧侶! 俺様まで爆風喰らって死ぬかと思ったぞッ! 俺様が魔術師で魔法防御が高くなかったらどうなっていたか!」
 ……開口一番文句を言われた。
「なんですって! 人が助けてやったのにその物言いはないでしょーが!」
「その結果死にかけてんだよ!」
「こうして生きてんだから文句言わないの!」「ちょっとやめてよ二人とも敵の前だよ!」
 
 ギャーギャー喧嘩する二人と、それをあわあわしながら止めようとするセンチア。それを無視してナガレとジョーは敵に向き直った。
「グギ……クキキ……」
 じわじわと再生するマガツゴースト。霧状になった体が結集し、再び体を形成しようとしていた。
「くそ、アイツ不死身かよ!」

「……いや、それはどうかな」
「へ? ……あれっ?」
 悔しそうな表情のナガレだが、ふと目を凝らして首を捻った。

「……アイツ、なんか色が薄くなってない?」

 そう、再生したマガツゴーストの紫色の体。先ほどまでは黒っぽい紫だったのに、今は体の後ろの景色が透けて見える。……明らかに体の密度が減っていた。
「……そうだ。マガツゴーストは体力が減るにつれて体が薄くなっていく。追い詰めている証拠だ。油断するな」
「……おうっ!」
 
「ケッ、話はこいつをぶっ倒してからだ。ありがとよフローレンス、頼んでねえが助けてもらっちゃって」
「よして下さいアンタに感謝されても気持ち悪いです。ですが敵を倒してからってのは賛成です!」
「よ、よーし……あーしだって頑張るよ! こんな奴ズタズタに引き裂いて骨をオヤツにしてやるっ」
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