崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十一話 髑髏の龍と禁忌の龍

切り札の武器

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「じ……ジョォーーーーーーっ!」
 ナガレの叫びも虚しく、ジョーは落下していき見えなくなってしまう。もうナガレは仲間もいない、たった一人になってしまった。おまけに武器のマルチスタッフまで、ジョーと一緒に落ちていった。
「プククルルル!」
 トドメに重りが無くなったキメラドラゴンは、未だナガレに気づかない。そのままグングン斜め上へ上がっていき、街がどんどん離れていく……。

「あわわわわっ、どどどっどどどうしよう! もうどうしようもないし、オレも落ちた方がいいのか⁉︎」
 キメラドラゴンは逃走のためにどんどん天へ昇っていく。今降りないと冗談抜きで助からない!
「そ、そうだよな! 武器も無いしどうしようもない! そのまま逃げてどこかへ飛んでけこいつ!」
 そうしてキメラドラゴンの背中越しに、眼科に広がる褐色の大地を見るナガレ。まるでジオラマのオモチャのように、家や湖や防護壁が小さく見える。
「よ、よーし……お、降りるぞ……」
 別に高所恐怖症でもないナガレだが、この距離は流石に怖い。
「だ、大丈夫、い、湖に飛び込むんだ。ケガはするかもだけどきっと助かる……」
 そんなことを悩んでいる間に、どんどん地上が遠ざかっていく……!
「くうぅぅ~! と、飛ぶぞ! 飛ぶしか無い……」
「カココココッ!」
 ボォォォォッ……ガァン!
「プクク~⁉︎」
「どわぁーっ⁉︎」
 その時、スカルドラゴンの緑火球が直撃! キメラドラゴンがバランスを崩して、ナガレはまたしがみついた。
「ひえぇー! も、もう勘弁してくれ! オレのポーチの中身、いや見ぐるみ剥いでもなんでもやるから!」
 情けない命乞いをして……ハッとした表情になった。

「……待てよ? 確かポーチには……」
 振り落とされないよう慎重に、ベルトのポーチに手を突っ込むナガレ。
「んーっとえーっとそーっと……ん、あった!」
 そして取り出したのは……一本の小ぶりなナイフ。数時間前、武器市場にてサニーに貰った白い装飾がピカピカのナイフだ。
「よーし、コイツは確か聖属性を纏っていたはず。これを刺せば……」


 ナガレがそう考えた時、その裏では一つの奇跡が起きた。
「カコココ……ココクッ?」
 なんとその時になってようやく、スカルドラゴンがナガレに気がついた! 四人乗っても気づかないのはどうかと思うが、スカルドラゴンにとってナガレたちはアリンコ未満の大きさだ。気にする余裕もない。
 だがそれが人間だと分かると……スカルドラゴンは急に攻撃をやめた。Z級モンスターであるコイツは頭がよく用心深い。
「カココココーーッ!」
 威嚇を挟みつつ、少し離れたところからキメラドラゴンを追尾し始めた。
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