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第二十二話 闇照らす黄金の太陽
夜空を共に
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「あれ、ジョーは着替えないのか? 湖にダイブしたってのに、クサくなっちゃうぞ」
「……大丈夫だ。もう着替えた。夜間勤務の従業員にも手伝ってもらって、全員分の宿から荷物を持って来た。宿の者に事情も話したから大丈夫だ」
「うわ有能!」
パチパチ……と軽く拍手してから、ナガレは首を傾げる。
「ジョーは何してたのさ? ていうか今何時なんだろう」
「……ん、ああ、ちょっと考え事をな。今は早朝の四時。起きるにはちょっと早かったな」
「それもそうか。なんだ、悩みがあるならこのナガレに言ってみろ! メンタルマネジメント続けて二十年……ってのは嘘なんだけど、話くらいなら聞いてみるよ」
そう言うとちょっとだけジョーは沈黙した。いつも静かなのはそうだが、最近はその違いが分かるようになってきた。
「……そうだな。今日は星空が綺麗だ。ついて来い」
「え、マジで? そりゃ楽しみだなぁ」
という訳でジョーに連れられやって来たのは屋敷の屋上だった。
……実際には屋上ではなく屋根の上である。
「ついて来い、転ぶなよ。そんな遠くで落ちられたら流石に助けられない」
「じ、ジョー! そこ道じゃない! てかさも当然のように行くなよ!」
それでも屋根は硬く、気をつければそこまでアンバランスではなかった。
余裕ができて上を見上げると……そこには満点の星空が広がっている。無数の白い光が、濃青の夜空で光っていた。
「うわぁ、すげ~……ぎゃあっ!」
ガタガタッ!
「……ナガレッ!」
流石に上を見ながら歩くのはダメだった。屋根の棟から足を踏み外し転げ落ちそうになって、慌てて体勢を立て直す。
「あ、あはは、悪い悪い」
「全く……気をつけろよ、落ちたら骨折じゃ済まないぞ」
「お前が誘ったんだろ! あ、話聞いてやるって言ったのはオレか……」
二人並んで屋根の上に腰掛ける。
「いっつもこうやって屋根に登ってんの?」
「……まあな。時々こうやって夜空を見るんだ。そうだ、こんな昔話を知っているか」
ジョーは空を見上げたまま口を開いた。
「死んだ人間でも、心優しかったり穏やかだった地味な人間は、星となって生前の分まで輝いている、という話だ」
「……」
ナガレは三角座りになった。……ジョーが何を言っているのか、もうなんとなく理解できた。
「……そっか。こうして星空を見上げて、家族のことを思い出してるんだな」
「……フッ、まあな。だがお前だって家族の事を思い出す時はあるだろう」
「どうかなぁ。オレの家族はそこまで良い人じゃなかったように思えるよ」
「……そうなのか?」
「……大丈夫だ。もう着替えた。夜間勤務の従業員にも手伝ってもらって、全員分の宿から荷物を持って来た。宿の者に事情も話したから大丈夫だ」
「うわ有能!」
パチパチ……と軽く拍手してから、ナガレは首を傾げる。
「ジョーは何してたのさ? ていうか今何時なんだろう」
「……ん、ああ、ちょっと考え事をな。今は早朝の四時。起きるにはちょっと早かったな」
「それもそうか。なんだ、悩みがあるならこのナガレに言ってみろ! メンタルマネジメント続けて二十年……ってのは嘘なんだけど、話くらいなら聞いてみるよ」
そう言うとちょっとだけジョーは沈黙した。いつも静かなのはそうだが、最近はその違いが分かるようになってきた。
「……そうだな。今日は星空が綺麗だ。ついて来い」
「え、マジで? そりゃ楽しみだなぁ」
という訳でジョーに連れられやって来たのは屋敷の屋上だった。
……実際には屋上ではなく屋根の上である。
「ついて来い、転ぶなよ。そんな遠くで落ちられたら流石に助けられない」
「じ、ジョー! そこ道じゃない! てかさも当然のように行くなよ!」
それでも屋根は硬く、気をつければそこまでアンバランスではなかった。
余裕ができて上を見上げると……そこには満点の星空が広がっている。無数の白い光が、濃青の夜空で光っていた。
「うわぁ、すげ~……ぎゃあっ!」
ガタガタッ!
「……ナガレッ!」
流石に上を見ながら歩くのはダメだった。屋根の棟から足を踏み外し転げ落ちそうになって、慌てて体勢を立て直す。
「あ、あはは、悪い悪い」
「全く……気をつけろよ、落ちたら骨折じゃ済まないぞ」
「お前が誘ったんだろ! あ、話聞いてやるって言ったのはオレか……」
二人並んで屋根の上に腰掛ける。
「いっつもこうやって屋根に登ってんの?」
「……まあな。時々こうやって夜空を見るんだ。そうだ、こんな昔話を知っているか」
ジョーは空を見上げたまま口を開いた。
「死んだ人間でも、心優しかったり穏やかだった地味な人間は、星となって生前の分まで輝いている、という話だ」
「……」
ナガレは三角座りになった。……ジョーが何を言っているのか、もうなんとなく理解できた。
「……そっか。こうして星空を見上げて、家族のことを思い出してるんだな」
「……フッ、まあな。だがお前だって家族の事を思い出す時はあるだろう」
「どうかなぁ。オレの家族はそこまで良い人じゃなかったように思えるよ」
「……そうなのか?」
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