崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり

イミヅカ

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第二十二話 闇照らす黄金の太陽

きっと今回も…

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「……律儀な奴だ」
「まあね~」
 素直に好意に甘えておけばいいのに。ちょっと呆れるジョーに、ナガレはニッと笑った。
「でもその先生のおかげで、オレもちょっとだけステータス高かったんだ。オレって実は大体の武器とか魔法とか使える器用なオトコなんだぞ? まあマルチスタッフが一番得意だけど」
 ほとんどの武器を満遍なく扱えるのは冒険者の中でも珍しいタイプだ。……マルチスタッフにこだわっている今、果たして別の武器を使う時が来るのかは気になるところだが。
「ま、こうしてオレも元気にやってるのは、妹のスーと先生のおかげだよ」
「……少し、意外だった」
「へ?」
 ジョーが妙な事を言う。そちらを向いたナガレは、ジョーとぱっちり目があった。いつも通り切れ長で鋭い目で、だが今は穏やかな感情が宿っていた。
「……お前の人生はもっと、順風満帆な明るいものだと思っていた。だからあんなに努力できる……絶対に諦めずに、目標に向かって頑張れる。だがそれは違ったようだ」
 ジョーはナガレの目を見たまま呟いた。

「……ナガレは、苦しい時もそうやって、時には自力で踏ん張り、時には誰かの手を借りて、困難を乗り越えてきたんだろう」
「な、なんだよ急に改まっちゃって……」

「……少しだけ、お前のことを身近に感じたよ」
「へ?」
 まさかのワードにキョトンとするナガレ。
 
「……今まては身近じゃなかったのか? 距離感じてたのか? そりゃちょっとショックだな……」
「……そうは言ってない。今までよりも更に、という意味だ」
「へへ、ジョーダンだよ。でも今までだって、いろんな事を乗り越えてきた。スーとか先生とか町の友達とか従業員の皆さん、そして今は、冒険者のみんなとさ」
 ナガレもニッと笑って、再び星空へ視線を戻した。
「ジョーにケンガにフローレンス、タネツさん、ヒズマさん、サニーにセンチア、マスターとアルクルにアリッサとルックとその他諸々……」
(……省略せずに言ってやれよ)

「きっとみんながいれば、これからもなんとかなる。みんなの力があればきっと、だけどな」

「フッ……そうだな」
 心から同意して、ジョーもニヒルに笑った。ギルドは果たして存続できるか、それとも無くなってしまうのか……だが、どっちに転んだとしてもきっとナガレは上手くやっていくだろう。仲間と力を合わせて、一生懸命努力して、困難を乗り越えていくだろう……。
 根拠はないが、そう感じた。

「……さて、そろそろ戻るか。もう夜明けだ」
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